いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

広島原爆の日

2011年08月06日 06時36分15秒 | 兎に角書きたいの!
 
 *炎なかくぐりぬけきて川に浮く死骸に乗っかり夜の明けを待つ

 *ズロースもつけず黒焦げの人は女か乳房たらして泣きわめく行く

 *目玉飛びでて盲(めしひ)となりし学童はかさなり死にぬ橋のたもとに

 *子と母か繋ぐ手の指離れざる二ッの死骸水槽より出ず

 この歌は広島で被爆した正田篠枝さんという人の、原爆の惨害を詠った歌集『さんげ』に収められていた歌である。しかも、昭和22年、GHQの検閲が厳しく誰も原爆のことを公にできない時代、見つかれば重刑もあり得たなかで、文字通り命がけで詠いあげた歌である。

 昭和54年2月から55年12月にかけて講談社から刊行された『昭和萬葉集』に上記の歌は収められている。この歌集は、1052万首のなかから5万首に絞り込んで編集されている。

 今日、広島において「広島平和記念式典」が営まれる。昭和20年8月9日の新聞は「熱線による焼夷力・垂直爆風壓が強烈・対策は壕と防空服装」「敵の非人道・断乎報復・新型爆弾に対策を確立」…と報じられた。

 *日本には原爆ベトナムには枯葉剤イラクにクライスラーを落とせしアメリカ   長岡市・渡辺康一氏詠む 
コメント
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