いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

しわ・シワ・皺!

2009年02月07日 07時49分15秒 | 心に留めた言葉
           しわ

          おだやかなお顔の

         ちょうどいい位置

         ひたい、目尻、頬の

         収まる所に収まった

         むだのない 迷いのない

         深いしわ

 
         歳月に磨かれた

         つやのあるお顔に

         くっきり引かれた線

 
         笑うといきいき動く

         気高くあたたかい

         百歳翁のしわ

 私の3年連用日記に上記の詩が記載されていた。作詩は愛媛県の濱田寿賀76歳によるものである。私の気に入っている詩でもある。私自身額には6本ほどの深く刻まれたしわがある。いいかどうかは分からないが何故かこの詩に惹かれるのである。

 多くのシワを持った顔を私は好きである。人生を刻んでいるようなそしてこの詩にあるように深いしわに年輪を刻んだ人のシワに温かみをそして人生を感じるのである。

 男はシワに対してどちらかというと誇りに感じる。しかし女性は全く異なる。美あるいは老いに対する考え方が男と女では全く違うようである。

: お絵書きでしわを描くかと問ふ孫りんごの頬の時代(とき)もありしよ
                       河田初子作

 :皺深し暮れのガラス戸のわが顔に息吹きかけて丹念に拭く
                       井上こう作


 加齢を重ねればやはり「人生を刻んだシワの美しさ」でありたいと願っている。  
コメント
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