いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

うめぼしの歌

2008年07月04日 07時46分21秒 | 兎に角書きたいの!
 今年の我が家の梅の実は5.7キログラム(212個)の収穫であった。梅ノ木は樹齢40年以上だが枝に付ける実は多くない。今年も梅干を作る。一粒一粒水気を取りながら梅の実を数えた。梅干は焼酎のお供でもあり手作り梅干は手を掛けた分美味い。疲れを取る源泉でもある。

   うめぼしの歌

 二月三月はなざかり
 鶯鳴いた 春の日の
 たのしい時もゆめのうち
 五月六月実がなれば
 枝からふるい落とされて
 近所の町に持ち出され
 何升何合計り売り
 もとよりすっぱいこのからだ
 塩に漬かってからくなり
 紫蘇に染まって赤くなり
 三日三晩の土用干し
 思えば辛いことばかり
 それも世のため人のため
 皺は寄っても若い気で
 小さい君らの仲間入り
 運動会にもついて行く
 まして戦のその時は
 無くてはならなぬこの私

 これは昔の尋常小学校読本巻五にのっている。この読本で勉強されたのは、明治43年度から大正6年度に小学校に入学した人達である。90歳から97歳の人達になる。
 これから土用干しが始まるが専ら私の仕事である。一粒一粒ひっくり返しながらの皺のより具合が楽しみである。
コメント
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