いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

新聞記事の曖昧さー児童手当

2005年12月28日 11時01分55秒 | Weblog
 過日、児童手当の支給拡充で以下の新聞記事を見かけた。

 現在、「0歳から小学校3年まで」を対象に、1人当たり月5000円(第3子
以降は1万円)来年4月分から「小学校6年まで」に支給対象が拡大される。
 
 そして以下の文章に疑問を感じた。
 『親の所得制限も、サラリーマン世帯(夫婦と子ども2人)では「年収780万
  円未満」から「860万円未満」に、自営業者は「596万3000円未満」から
  「780万円未満」に緩和される。』

 この文章を読んで直ぐ理解できる内容だろうか。
まず、1 親の所得制限も、と記述しているが制限の所得額が示されていない。
   2 サラリーマンであれば収入額で表示すれば分かりやすいが、子ども
    が1人の場合、3人の場合…の収入はいくらなのか算定しにくい。
   3 自営業者の数字は所得額なのか収入額なのか。恐らく所得額だろう。
とすると、次の疑問が出てくる。
   ① サラリーマンの年収860万円未満で子ども2人の所得額は
       給与所得控除後の金額は…… 6,540,000円
       子ども2人扶養控除後だと…  5,780,000円となる。
   ② 自営業者の場合所得額780万円未満で子ども2人の所得額は
       恐らく表示額が所得額とすると…7,800,000円であろう
       子ども2人扶養控除後だと……… 7,040,000円となる。扶養控
         除しないとサラリーマンとの比較が出来ない。なお、両者
       とも配偶者控除は除外した。
     
 私の理解するところだと①サリーマンの所得上限は5,780,000円となり②自
営業者の所得上限は7,040,000円となり両者に1,260,000円の所得額の開きが
出てくる。とすると、同じ子育てなのに不公平なことではないか。
 この新聞記事からでは、児童手当が支給される親の所得額の上限はいくらな
のかは分からない。ある程度、知識があるつもりだけれどこの記述以外の条件
が自営業者の場合には除かれているとしか考える以外にない。
 肝腎の最高所得額を記述しないことから分からなくなっている。冒頭に示し
たように「親の所得制限も」と記しながら所得額を明記しないことから理解不
能に私は陥ってしまった。恐らく読んだ人もと考えるのだが……。





コメント
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