『信心銘』の超訳が、わりに評判がよかったので、つい調子に乗って、もう一つ。
眼もし睡らずんば、 (まなこもしねむらずんば)
諸夢 自ら除く。 (しょむおのずからのぞく)
心もし異ならずんば、 (しんもしことならずんば)
万法一如なり。 (まんぼういちにょなり)
超 訳
目が寝ぼけてなけりゃ、
つまんない夢なんか自然に見なくなるんだよ。
心があちこちうろうろしてなけりゃ、
すべてはありのままぜんぶ一つのコスモスなのさ。
夢を持つことはいいことだ、とふつう考えられていますが、夢には、わけのわからない夢もあれば、つまらない夢も、くだらない夢も、下品な夢も、悪夢もあります。
私たちは、そういう夢を持つことによって、かえって人生をよけいに複雑にして混乱させ、自分も人も悩ませるという、愚かなことをしがちです。
もちろんいい夢を持つことはいいことなのですが、その前に、ちゃんと目を覚ましたほうがいいのではないでしょうか。
ちゃんと見れば、世界は私の勝手な夢のためにあるのではなく、世界そのものの理と方向性に従って動いています。
そして、その世界・コスモスと私たちは、実は一体なのでした。
夢を見るなら、ちっぽけな自分ひとりの勝手な夢ではなく、私たち=コスモスすべての大きな夢にしましょう。
というのが、私の初夢の話でした。
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