見るなら大きな夢

2006年01月03日 | メンタル・ヘルス

  『信心銘』の超訳が、わりに評判がよかったので、つい調子に乗って、もう一つ。


 眼もし睡らずんば、  (まなこもしねむらずんば)

 諸夢 自ら除く。   (しょむおのずからのぞく)

 心もし異ならずんば、  (しんもしことならずんば)

 万法一如なり。    (まんぼういちにょなり)

  超 訳

 目が寝ぼけてなけりゃ、

 つまんない夢なんか自然に見なくなるんだよ。

 心があちこちうろうろしてなけりゃ、

 すべてはありのままぜんぶ一つのコスモスなのさ。


 夢を持つことはいいことだ、とふつう考えられていますが、夢には、わけのわからない夢もあれば、つまらない夢も、くだらない夢も、下品な夢も、悪夢もあります。

 私たちは、そういう夢を持つことによって、かえって人生をよけいに複雑にして混乱させ、自分も人も悩ませるという、愚かなことをしがちです。

 もちろんいい夢を持つことはいいことなのですが、その前に、ちゃんと目を覚ましたほうがいいのではないでしょうか。

 ちゃんと見れば、世界は私の勝手な夢のためにあるのではなく、世界そのものの理と方向性に従って動いています。

 そして、その世界・コスモスと私たちは、実は一体なのでした。

 夢を見るなら、ちっぽけな自分ひとりの勝手な夢ではなく、私たち=コスモスすべての大きな夢にしましょう。

 というのが、私の初夢の話でした。


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コメント (4)
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