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2025年6月~10月サングラハ日曜講座「生と死を考える~キュブラー・ロスを中心に」(全5回)のお知らせ

2025年05月06日 | 広報
サングラハ教育・心理研究所2025年6月スタートの講座案内をお伝えします。

これまでと同じく、講義の録画をyoutubeのURLを毎月お送りするほか、受講者がZOOMで同時に講義を聴き、意見、感想を交流しあう機会を設けています。

みなさんの受講申し込みをお待ちしています。ご一緒に学んでいきましょう。
なお、配信動画は講座当日から1カ月視聴可能です。

日曜講座「生と死を考える~キュブラー・ロスを中心に」(全5回)

 現代は「死」を隠す社会です。私たちは逃れようのない事実から目をそらしながら生きています。

しかし、「死を直視することによって、むしろ人生をほんとうにフルに生きる生き方を見出していこう」と主張し、「死生学」(サナトロジー)を確立するきっかけを作ったのがキュブラー・ロスです。

彼女は、「臨死体験」、「死後の生」を認め、議論を巻き起こししました。

キュブラー・ロスがどのようにしてサナトロジーを確立するに到ったか、死に直面している人にどう接すればといいと考えているか、そしてそれについての評価を学びながら、私たちの死に対する捉え方を考えていきます。

ふるってお申込みください。

受講料や同時視聴日のご確認とお申込みについては、下記の研究所のページでご確認ください。

こちら↓


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『大法輪』11月号に原稿を書きました

2019年10月10日 | 広報

 

 『大法輪』11月号、特集「心」を探る――仏教と心理学からのアプローチ」に、「アドラー、ユングの心理学と仏教」という原稿を書きました。

 タイトルに沿って、重要なポイントをできるだけわかりやすく、簡略に書きました。

 拙著をお読みいただいている方にも、まだの方にも、参考にしていただけると思います。

 また、他の著者の方々の記事も、それぞれ興味深いものがあり、テーマに関心のある方にはお勧めできるものです。

 どうぞご覧ください。

 

大法輪 2019年 11 月号 [雑誌]
大法輪閣
大法輪閣

  

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『聖徳太子『十七条憲法』を読む』新装版のお知らせ

2019年10月03日 | 広報

 

 しばらく品切れになっていた拙著『聖徳太子『十七条憲法』を読む―日本の理想』(大法輪閣)が新装版になって再版されました。

 2003年に出したものですが、憲法改正――むしろ改悪になることを惧れていますが――が日程に上ろうとしている今こそ、日本初の「憲法」にどれほど高い国家理想が書かれていたか、できるだけ多くの方に確認―共有していただきたいと思います。

 そこには、人間と人間の平和、人間と自然の調和こそもっとも大切な、これから実現していくべき「国のかたち」であるという、「和の国日本」の創成に向けた強いメッセージが語られていて、いわば「持続可能な日本」のヴィジョンがはっきりと示されている、と筆者は理解しています。

 そこには右左の対立を超えて今、一度立ち返り、そこから再出発し、そこに描かれた国のかたちの実現に向かうべきだという意味での、「日本の原点」があると思われます。

 ぜひ、お読みいただき、ご意見をいただけると幸いです。

 

〈新装版〉聖徳太子『十七条憲法』を読む―日本の理想
岡野 守也
大法輪閣

 

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『発達』「自然と子ども」特集への寄稿のお知らせ

2019年08月24日 | 広報

 

 ミネルヴァ書房の『発達』という雑誌の「自然と子ども」という特集号に、「無邪気と邪気の先へ」という原稿を寄稿しました。

 すこし前にすでに発行されています。

 筆者の原稿もさることながら、なかなか興味深い論文が並んでいて、テーマに関心のある方には一読の価値があると思います。

 よろしければ、ぜひご覧ください。

 

発達159:自然と子ども
ミネルヴァ書房
ミネルヴァ書房

 

 

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第6回讃岐養生塾 案内

2017年03月28日 | 広報

 昨年に引き続き、今年も、第6回讃岐養生塾で、講演、対談を行ないます。

 テーマは「これからの時代に必要な気の養生〜気を感じ、気を整え、気を養う〜」

 メインの講師は気功の大家中健次郎氏で、午前中の気功の実習が楽しみです。

 午後13:30から、まず岡野のいつものテーマ「万物と私のつながりを知る・感じる――宇宙論と癒し」

 それから中氏の講演「返朴帰真、気功で真の自己に帰る」

 その後で対談「気功を通して万物とのつながりに気づく」、というプログラムです。
 
 どんな対談になるかも楽しみにしています。

 ぜひ、お出かけください。







●お問い合わせは、
 讃岐養生塾事務局 担当 立本悟(たてもとさとる)氏へ
 087-862-2001、090-1320-2654



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帯津良一『場の養生塾』@高松 第4回

2015年05月01日 | 広報

 去年に続き、今年も帯津良一先生を中心にした『場の養生塾』@高松第4回に、日程の都合で初日一日だけですが、ゲストとして参加します。

 まだ席に余裕がありますので、今から駆け込み申し込みができます。

 楽しく豊かな学びの場になると思います。ぜひお出かけください。










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2015年の仕事始めにあたり

2015年01月03日 | 広報

 全国的に荒れた天気の大晦日、元日、二日でした。

 時に雪が舞ったりしましたが、それでも、元日の朝は少しだけ初日の出を拝むことができました。

 風の吹き荒れるなかでも、滝宮天満宮は初詣の人たちで長い列でした。

 日本人らしく、やはり初詣をしておかないと気持ちのけじめがつかない人も多いのでしょう。

 そういう我が家も、「神仏基習合」なので、そうとう強い風と寒さに震えながら、長女一家と一緒に地元の神社である滝宮神社のほうにお参りしました。

 天満宮のほうは、外からの参拝客が少なくなってからお参りするつもりです。

 今日三日は何とか風も治まり、寒さも和らいで、いくらかお正月の感じでした。

 お屠蘇気分も今日で終わりにして、明日というより、今夜からまた仕事にかかります。

 今年の最初の講座は、11日(日)高松で、「唯識心理学を学ぶ③」です。

 高松、香川、四国、西日本のみなさん(実際、愛媛、高知、京都などから来てくださっている方もあります)、また今年も引き続きご一緒に学びを深めていきましょう。

 東京は、24日(土)の「正法眼蔵を読む」、25日(日)の「コスモス・セラピー グレードアップコース」です。

 東京、関東地方の関係者のみなさんに特にお知らせしておきたいのは、「正法眼蔵を読む」の講座で、今回思い切って、「有時」の巻の講義をすることにしたことです。

 かなり(たぶん二十年くらい?)前からいろいろな方に、「『有時』の巻の講義はしないんですか?」と聞かれて、ずっと「いやあー、あの巻は『正法眼蔵』のなかでもいちばんくらい難しいところで、残念ながら――「『正法眼蔵』の核心」という大それた副題をつけた『道元のコスモロジー』(大法輪閣)という本まで書いておきながら――実はまだ講義できるほど読み切れていないんですよ」とお答えしていましたが、最近、読み直してみて、「なるほど、そういうことが書いてあったのか」とすっきり読めたような気がしたからです。

 学びは続けるものです。かつてどうしてもわからなかったことが、学び続けているとわかる日が来るのですね。

 待っていてくださったみなさん、ほんとうに長らくお待たせしました。関心が続いていて、ご都合がつくようでしたら、ぜひお出かけください。

 なお、二月は「梅華」の巻を講義します。これもまたとても深く、そして文章の美しい巻です。

 今年も、講座出席者のみなさん、研究所会員のみなさん、ブログ読者のみなさんと、ご一緒に学びを深めていきたいと思っています。

 どうぞ、よろしくおつきあいのほどお願いいたします。


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帯津良一先生の高松講座案内

2014年04月15日 | 広報

 ホリスティック医学の第一人者である帯津良一先生の講座が高松で開かれます。

 5月17日(土)、18日(日)です。

 今回は、私も参加しますので、サングラハ教育・心理研究所関係者のみなさんやブログ読者のみなさんにもご紹介・お誘いをすることにしました。

 講演「ホリスティック医学を学ぶ」「虚空と一体となる」も

 帯津先生考案の気功「時空」の実修も、とても楽しみです。

 ご一緒しませんか。
 







 画像がやや小さいので、問合せ・申込み先「21世紀養生塾香川事務局(立本悟・タテモトサトルさん)の電話・ファックス・メールを以下に記しておきます。

 電話:087-862-2001、090-1320-2654
 ファックス:087-862-2003
 メール:seagull@mf.pikara.ne.jp



*関係者のみなさん、ぜひ拡散してください。

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吉福伸逸氏の死を悼む

2013年05月02日 | 広報

 昨日、旅行から帰ってパソコンを開くと、ケン・ウィルバーやトランスパーソナル心理学の存在を教えてくれた先輩であり畏友ともいうべき吉福伸逸氏が亡くなられたというメールが入っていました。

 ご自宅で、ハワイ時間4月29日午後5時頃(日本時間4月30日12時頃)、享年69歳、肝臓がんのため、しかも発見されてから3週間あまりという急なことだったとのことでした。

 少し早すぎる死で、とても惜しまれます。

 吉福氏が創立したC+F研究所を引き継いでいる高岡よし子さんとティム・マクリーンさんのブログに、亡くなられた時のことが書かれています。

 彼の生き方にふさわしい、しっかりと意識的に死を受容した静かな死に方だったようで、遺された人間への最後の大きなプレゼントになった、という気がします。

 私は、1984年の春に初めて会って以来、彼がハワイに移住するまで、大きな影響・恩恵を受けました。

 「アメリカのトランスパーソナルの流れの中の最善の部分だけを選んで日本に導入しよう」という合意の元に、彼はセラピスト・翻訳家として、私は編集者として、徹底的な討論を繰り返し緊密な連携を取りながら、一緒にとてもいい仕事をさせてもらいました。

 私の出版した最初の著作も、彼を通じて学んだトランスパーソナル心理学のまとめでしたし、最初に話のあった出版社と交渉がもつれ、他に出してくれる出版社を探していた時、青土社を紹介してくれたのも彼でした(『トランスパーソナル心理学』青土社)。

 仕事だけでなく個人的にも、人生の危機の時にしっかりとサポートしてもらいました。

 一時は盟友ともいうべき存在だったのですが、残念ながら、日本社会に対するいわば戦略・路線の違いのため、それぞれお互いの道を行こうという感じで仲良く別れることにして、その後は音信不通ぎみでした。

 しかし、年齢のせいもあるのでしょう。歩む道の違いはともかく、懐かしくなってきて、そろそろまた会って話をしたいなと思いはじめていたところだったので、不意をつかれた感じで、知らせを見て、一瞬言葉がありませんでした。

 会いたい人には会いたい時に会っておくべきだ、とわかっていたつもりでしたが、まだ機会はあるような気がして油断をしていました。残念です。

 しかし、宇宙はすべての存在の故郷であり、死は宇宙への帰郷だ、と私は思っていて、やがて私も帰った時には先に逝った親しい人々にまた会えると信じていますので、吉福さんにもまた会えるでしょう。

 それまでのしばらくの別れ、「じゃあ、また」と挨拶を送る気持ちで、仏壇の前で「般若心経」を唱えました。

 それにしても、親しかった人との別れはさみしいものです。


 以上、ブログを読んでくださっている、彼と関わりのあったみなさんにお知らせし、ご一緒に彼の死を悼みたく、追悼の気持ちをつづりました。

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ホリスティック医学シンポジウムのお知らせ

2012年08月30日 | 広報

 秋にホリスティック医学協会の25周年のシンポジウムがあり、講演をさせていただくことになりました。

 会長、副会長の両先生と親しいので、気楽にお引き受けしましたが、考えてみるととても名誉なことで、身の引き締まる思いとともに感謝しています。

 ホリスティック医学とは、簡単に言えば、人間の体と心と魂の全体の癒しを目指す、現代人にもっとも必要とされる医学だ、と言っていいでしょう。

 他の先生方の講演はもちろんとても興味深いはずですし、私の話は、いつものコスモロジーの話といえばいつもの話なのですが、タイトルの「私が宇宙に生まれてきた理由(わけ)」にテーマを絞って、少しバージョン・アップもして話す予定ですので、興味のある方は、どうぞお出かけ下さい。







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岡野守也講演会(日本トランスパーソナル学会主催)

2012年05月06日 | 広報

 日本トランスパーソナル学会主催の講演会の依頼を受けました。今、日本人全体に、特にトランスパーソナルに関心のある方に向けて伝えたいことを、率直に語るつもりです。よろしければ、ぜひお出かけ下さい。


『トランスパーソナル心理学』の著書もある岡野 守也さんは、日本におけるトランスパーソナルの代表的な論客といっていいでしょう。昨年には『「日本再生」の指針』『コスモロジーの心理学』と立て続けに渾身の著作を上梓され、人間成長・意識の進化が問われる現代社会へのメッセージを発信され続けています。そんな岡野さんに、「今、伝えたいこと」を存分に語っていただきます。ご期待ください。(常任理事・笠置 浩史)

【講師】岡野 守也(本学会顧問)

【日時】2012年7月8日(日)13:30-16:30(13:00開場)

【会場】杉並区立 産業商工会館(杉並区阿佐谷南3-2-19)
 ○JR阿佐ヶ谷駅 徒歩5分
 ○東京メトロ丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅 徒歩5分

【会費】会員3,000円、一般4,000円 *当日受付でお支払いください

【定員】160名(事前申込みで定員を満たした場合、募集を締め切ることがあります)


申し込みは日本トランスパーソナル学会へ

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新年のご挨拶とお知らせ

2012年01月04日 | 広報

 遅れましたが、明けましておめでとうございます。2011年は大変な年でしたが、今年はなんとかよりよい年になってほしい、したいものです。

 みんなの力が集まれば、きっとできると思います。「何事か成らざらん」です。


 2012年1月で、サングラハ教育・心理研究所は創立20周年を迎えます。

 お知らせがこれもまた遅れましたが、12月に『サングラハ』誌も年6冊×20年で第120号になりました。

 読者のみなさまのご理解・ご支援のおかげでここまで持続することができました。心から感謝しております。

 ブログ読者の方もよろしければぜひご購読ください。







 暮から正月3日まで、娘夫婦が孫娘2人を連れて帰省しており、私も家内もじいじ業・ばあば業に忙殺されていました。

 楽しかったけれど、やはりかなり疲れました。しかし、かなり疲れたけれども、やっぱり楽しかった、というのが実感です。

 孫を持つ友人、知人のみなさんも同感のようです。

 「つながってこそいのち、つなげてこそいのち」ですね。


 12月に出した『コスモロジーの心理学――コスモス・セラピーの思想と実践』はおかげさまで私のまわりではとても好評です。

 3日の朝日の1面に広告が掲載されました。まわりの方だけではなく、たくさんの方に届いて役に立てていただければと願っています。






 

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9/17 展覧会とトーク「いのちを見つめる/消滅と再生」 

2011年08月28日 | 広報

9月17日(土)~23日(金)「いのちを見つめる/消滅と再生」というタイトルの展覧会の関連イベントの1つとして

17日16時~「宇宙の中のいのちの意味」という講演を行ないます。

会場は さいたま市地域中核施設ノースプラザ内 ノースギャラリー3・4 です。

詳細は以下のポスターとURL:http://members.jcom.home.ne.jp/element/をご参照ください。









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発売のお知らせ:『「日本再生」の指針』

2011年07月13日 | 広報

 最新刊・発売中の拙著『「日本再生」の指針――聖徳太子『十七条憲法』と「緑の福祉国家」』(ザ・ブック刊、太陽出版発売)の自己紹介の録画です(下記のアマゾンで注文できます)。




「日本再生」の指針―聖徳太子『十七条憲法』と「緑の福祉国家」
岡野 守也
太陽出版


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『大乗仏教の深層心理学』新装重版

2011年05月19日 | 広報

 長い間品切れになっていた拙著『大乗仏教の深層心理学』が新装重版で再刊されることになりました。今月23日配本予定です。

 新装重版に際して次のようなあとがきを書きました。

                 *

 新装版によせて

 東日本大震災から一ヶ月という状況の中、お知らせがあり、新装版として刊行していただけることになった。品切れで読者に不便をおかけしていたので、とても喜んでいる。

 初版は一九九九年だから、振り返れば暦が一巡りしたことになる。

 この間大きく変わったことの一つは、筆者も呼びかけ人の一人となり多数の賛同者を得て、二〇〇九年十二月、「日本仏教心理学会」が設立されたことである。刊行当時、アカデミックな世界では仏教と心理学の「対話」や「比較研究」はありえても「統合」はありえないという空気が漂っていたが、いまや相当数の両分野の専門家がその方向に向いつつある。それは、現代人の心の癒し・救い・成長・変容は仏教・東洋だけでも心理学・西洋だけでも実現できない、両者の英知の統合にこそ可能性があるという気づきがアカデミズムにも広がりつつあることの現われと捉えてまちがいないだろう。

 もう一つそれと重なり、近代的な自我意識とそれに基づく社会システムの限界が明確になったことである。とりわけ地震―津波の激甚被害、中でも原発事故は、「人間は近代的な理性・科学・技術によって自然を人間の都合に沿うようコントロールし無限の経済的成長を遂げていくことができる」という思い込みの不可能性を、悲惨なかたちで目に見えるものにした。日本人は大自然への畏怖と畏敬の念をみごとなまでに忘れ切っていたのではないか。

 近代的自我と社会システムは不可分な相互関係にあり、両者が共に超えられることなしには、現代社会の諸問題が根本的に解決されることはないと、長年、筆者は主張してきた。
 本書も「仏教書」というより、近代的意識を超えてその先に進むための決定的に重要なヒントとして、大乗仏教の深層心理学ともいうべき唯識――その代表的古典である『摂大乗論』を読み解くことを試みた、いわば「思想の書」であり、そういう意味で、この状況の中で再刊される意味は大きいと自分では思っているが、もちろん評価は読者に委ねたい。

  二〇一一年四月
                                 著 者

                 *


 お待ちいただいていた読者のみなさん、ほんとうにお待たせしました。どうぞお買い求めください。下の画面から予約もできます。



大乗仏教の深層心理学 『摂大乗論』を読む
クリエーター情報なし
青土社



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