今年はなぜ台風が多い?

2018年08月24日 | 持続可能な社会

 筆者の住むところでは、幸い台風20号の影響は大したことはありませんでした。

 心配してくださったみなさん、有難うございました。

 被害に遭われた地域のみなさんには、心からお見舞い申し上げます。


 それにしても、今年は台風が多いようです。

 原因は何か、ネット上ではどんな情報があるのか検索してみましたが、大まかに言えば、①日本の南の海水温が高いこと、②西からのインドモンスーンという南西風と東からの貿易風がぶつかって上昇気流が発生し熱帯性低気圧に発達しやすい状況にあること、③太平洋高気圧の張り出しが弱いこと、などの条件が組み合わさったことによるようです。

 そして、台風の観測が始まった1951年から2017年までで観測史上最多は1967年の39回なので、今年はそこまで行くかどうか、まだわからないようですが、少なくとも観測史上第2位くらいにはなりそうだと予想されています。

 そうしたメカニズムやデータの当否について、素人の筆者が全体としてコメントをすることはできませんが、もっとも大筋として、改めて以下のことは言えそうに思います。

 海水温の上昇 ← 猛暑 ← 温暖化 ← 大量の温暖化ガス(二酸化炭素など)の排出と蓄積 ← 「資源の大量使用―大量生産―大量消費-大量廃棄という近代の産業メカニズム」、というふうに主要な(唯一ではないとしても)原因を遡って推測することができるのではないでしょうか。

 今年、来年が、観測史上最多になるかどうかも問題ですが、遡った原因をどう変えていくのかこそが大問題なのだと思います。


 猛暑のせいか、こころのところブログ記事を更新していなくても、閲覧者数が夏前の倍くらいになっています。

 もっともアクセス数の多い記事は、環境庁が環境省になって始めて出された『平成十三年版 環境白書』(4月小泉内閣の成立後5月付けで公刊)掲載の図「問題群としての地球環境問題」を引用・掲載した「環境問題と心の成長3」という記事でした。

 読んでくださったみなさん、有難うございます。ぜひ、続けて関連記事をお読みください。

 そして、これから私たちはどうすればいいのか、どうすべきなのか、ご一緒に考えていた開けると幸いです。
 
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異常気象が通常になることを恐れる

2018年08月06日 | 持続可能な社会

 「人間の生活力の強さ!人間はどんなことにもすぐ慣れる動物である。
私はこれこそ人間に対する最上の定義であると思う。」

 上記は、シベリア流刑という異常事態を体験したロシアの作家ドストエフスキーの言葉です。

 ここのところの「経験したことのない」「命に危険のあるレベル」「災害といってもいい」猛暑も、何日も続くと、「うんざりだ」と言いながらも、人間は慣れてくるのでしょうか。

 それは、人間の生活力の強さという意味ではいいのかもしれませんが、異常が通常になり、そうするとまるで正常であるかのような錯覚が生まれ、異常を正常に戻す努力をしなくなる危険が大きいと思われます。

 最近、気候変動・温暖化に対して中長期的にどう対処すべきか、メディア等であまり話題になっていないように思えるのですが、どうなのでしょう(私の認識不足なのでしょうか)。

 ちゃんと異常事態、緊急課題として議論されているのでしょうか。

 この傾向は今後も続くと予想されており、続いていくと当然ながら「またか」と通常のことになってしまうでしょう。

 しかし、異常は、たとえ通常化しても、本質的には異常なのであって正常ではない、と思われます。

 慣れてはいけないことがある。異常事態を「またか」ではなく「またしても異常」と感じ、感じるだけでなく認識し、それにふさわしい行動を取ることが必要だ、と私は考えますが、読者はどう考えられますか?。
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8月のコスモロジーセラピー講座

2018年08月04日 | 広報

●特別プログラム:9月8,9日 一泊ワークショップ(於・四国中央市「霧の森」の予定)は、星空との一体性を感じるワークを行なう予定だった標高1000メートルの霧の森高原への道が先日の記録的豪雨で崩落し復旧のめどが立たないので、きわめて残念ながら中止となりました。
 仮予約をしてくださったみなさんに、心からお詫びを申し上げます。

●上記ワークショップの中止で、高松での日曜講座が8、9月ともなくなってしまい、10月まで間が開いてしまいますので、臨時で8月26日に単発講座「勇気づけの心理学――コスモロジーセラピーのアプローチ」を行なうこととしました。

 日時:8月26日(日)13:30-16:30 
 会場:高松サンポートホール第67会議室(JR高松駅から徒歩1分)
 参加費:一般3500円、年金・非正規・専業主婦2500円、学生1000円


●東京土曜講座「勇気づけの心理学――コスモロジーセラピーのアプローチ」は、シリーズ第2回ですが、やや予定を変更して、ここのところの異常気象すなわち自然のネガティブな面にどう直面するか、コスモロジー心理学のいわば上級編の講義を行なうこととしました。

 古代ローマ皇帝にしてストア派の哲人であったマルクス・アウレーリウスの言葉と現代科学の宇宙論を総合するアプローチで、宇宙における創造と破壊について、深く学んでいきたいと思っています。

 「宇宙を支配している自然はすべて君の見るものを一瞬のうちに変化させ、その物質から他のものを創造し、さらにそれらのものの物質から他のものを創造し、そうすることで常に世界を新たにしている。」(マルクス・アウレーリウス『自省録』より)

 単発受講可です。

 日時:8月18日(土)13:00-17:00
 会場:フォーラムミカサエコ(神田駅から5分)
 参加費:一般7000円、会員6000円、年金・非正規・専業主婦4000円、学生2000円


●どちらも問合せ・申込みは samgraha@smgrh.gr.jp またはファックス087-899-8178まで

 
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『サングラハ』第160号が出ました!

2018年08月01日 | 広報

 この記録的猛暑は、いつまで続くのでしょうか。まだ当分、耐えるしかなさそうですね。

 当面そして当分は耐えてやり過ごして秋を待つしかないとしても、中長期でいえば、できること・やるべきことがあると思います。

 ここのところ、過去記事の再録をして、かなりの数の読者に読んでいただくことができました。有難うございます。

 続きを早く読みたいという方は、ぜひ記事メニューに掲載した「持続可能な社会の条件」「持続可能な国づくりとスウェーデン・モデル」「環境と心の成長」の過去記事をご覧ください。

 今後とも、新しく書くことがあれば書いていきますし、再録もしたいと思っていますが、これまでお伝えしたいと思ってきたことの大筋は、ほぼすべて上記の記事で書いたという感じもしています。

 ところで、当研究所の会報誌『サングラハ』の最新号が出来ました。目次は以下のとおりです。


  『サングラハ』第160号 目次

 ■ 近況と所感…………………………………………………………2
 ■『唯識三十頌』を学ぶ(1)………………………… 岡野守也… 6
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ(10) ………………… 〃…… 22
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(12) …………………羽矢辰夫… 31
 ■ 渡辺京二と近代の超克(9) …………………………高世仁…… 33
 ■ 中立国スイスとスウェーデンを参考に
    将来の民主主義国の在り方を考える(3)………増田満……… 39
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(8) ……三谷真介…… 47
 ■ 講座・研究所案内 ……………………………………………… 50
 ■ 私の名詩選(59) 道元、実朝の雨の歌………………………… 52


 *購読ご希望の方は、samgraha@smgrh.gr.jp までお問合せください。


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