(今日は夕方から冷え込みが強くなり、昨日までの暖かさに慣れた体には堪えていますが、熱いブリ大根温まりました。今日も言葉に関する書き込みです。)
植物が好きで良く写真を撮っていますが、マメ科植物の種子を包んでいる「莢(さや)」という字が、「夾(きょう)」や、爽快の「爽(そう)」と非常に似ており、何か関係があるのかなあと思って少し調べてみました。
◆まず、「夾(きょう)」ですが、
・<コトバンク>などに拠ると、大+人+人。人の正面形である大と、その両脇にそれぞれ人を挟(さしはさ)む形で、挾(挟)の初文とあり、
1. はさむ、さしはさむ、おびる、
2. 助ける
3.挟みはさみ、はめこむ、はさまれたところ
4.狭と通じ、せまい という意味がある様です。
・鋏(ハサミ)や、陜(きょう/やまあい)、山峡の峡などは共に、左右が相寄り狭いという事に由来し、任侠の侠は助けるという意味に由来するようです。
・更に、両わきから中のものをはさむ意味で「夾角・夾撃」とか、 物の間に入りまじる意味で「夾雑」とかいうような言葉も派生しています。
◆この「夾」にクサカンムリが付いた「莢(キョウ・さや)」ですが、
・上記の「夾」から転じて豆類の種子をはさむ外皮のことを意味します。
・更に、その形をしたものとして「薬莢」などのような言葉も出来ています。
・また刀の鞘(さや)は、刀剣類の刃を保護するための筒のことですが、この「莢」から生まれた言葉だといわれています。
◆「爽(ソウ)」は、一見「夾」や「莢」に似た文字ですが、「夾」とは関係がないようです。
・部首は「大」で、×印にも見える四つの「メ」は人の胸に加える文身(いれずみ)を示し、文様の美しさから、「あきらか」「さわやか」の意となった。
・この「爽」を使った言葉には、爽快(そうかい)、颯爽(さっそう)、爽涼(そうりょう)などがあります。
・元々は、“たがう、たがえる。間違う、誤る。傷つく、損なう、失う、敗れる、損なう”という意味もあり、喪失などの「喪」と通じた漢字でしたが、今ではほとんど使われなくなったようです。(まさ)
今晩の夕食 温かい湯豆腐/ブリ大根と笹ガレイ
ブリ大根