老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

春の姫路を訪ねて その②  ~書写山~ 

2018年04月02日 20時15分52秒 | 旅行/色々な風景
 先日、姫路城に行く前に、まず立ち寄ったのはJR姫路駅からバスで約30分西北部にある書写山でした。ここには有名な古刹書写山円教寺(天台宗)があります。

 1000年以上も前の966年に性空(しょうくう)上人によって開かれたとといわれ、広大な山岳地帯に多くの伽藍を有して修業の道場として栄え、「西の比叡山」とも呼ばれているようです。

 麓から徒歩だと1時間ほど掛るようですが、現在右膝を痛めている身では無理もできず、ロープウエーを利用させていただきましたが、ロープウエーから見下ろす菜の花畑は鮮やかな黄色に輝いていました。

 麓から5分足らずで志納所近くの山上駅に到着、そこから約30分ほどかけて摩尼殿に着き、そこからさらに奥にある色々なお堂や奥の院を回りました。

 山上の桜はまだ蕾状態でしたが、特に目についた伽藍を記しますと、

(摩尼殿)まるで京都の清水を思わせるような壮大な建物です。
また、この近くにある水子地蔵は小さなお地蔵さんが並んでいるのですが、その数に圧倒されます。

(三つの堂)ここには大講堂・食堂・常行堂の三つの壮大な堂がコの字型に配置されていますが、「ラストサムライ」や「本能寺ホテル」などの映画や色々なTV]ドラマなどにも使用されたことで有名です。
この内、食堂は、2階部分も含め拝見できて、書写山円教寺ゆかりの仏像や建築材料なども見られます・
また、この三つのお堂のコの字型に向かい会うように姫路の藩主だった本多家の廟所もあります。

(奥の院)この三つの堂の更に奥に、開山堂や護法堂や不動堂なども配置されています。

 更にここから少し離れた所に金剛堂・鐘楼・法華堂などもあり、広い山全体に色々な伽藍やかっては栄光を極めた塔頭などもあり、ゆっくりと歩いて回れば丸1日は掛りそうです。

 また、平安時代の歌人、和泉式部は性空上人に教えを請うため圓教寺を訪れたが、上人は居留守をつかったという逸話もあるようで、境内には和泉式部ゆかりの歌碑などもあります。

 私が幼少期の一時期を過ごした播州に、このように立派な古刹があったことを改めて認識しました。(まさ)


ロープウエー(この3月に新しくなりました)

ロープウエー乗り場近くの桜

ロープウエーから見た菜の花畑は鮮やかでした

山上駅近くのミツバツツジの蕾。山上は桜もまだ蕾でした

参道。 所々にブロンズの仏像が配置されています

仁王門に到着

参道

本坊事務所の古びて味のある石垣

摩尼殿

同上

水子地蔵 小さな地像ですがこの数に圧倒されます

(三つの堂地区)大講堂、左に見えるのは食堂(じきどう)

(三つの堂地区)常行堂

(三つの堂地区)食堂2階に展示されている、古い木像

本多家廟所

(奥之院)右手前から、不動堂、護法堂(二つ)、開山堂

参道で見かけた地蔵

瑞光院(塔頭の一つ)