老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

「癒しの園芸講座」 ~高齢者施設での寄せ植え支援~

2015年11月21日 20時33分09秒 | 園芸福祉・植物とのつながり
 本日11月21日は11月の第3土曜日なので、癒しの園芸の会が運営する「癒しの園芸講座」(10月31日付けの記事を参照下さい)の開催日で、スタッフの一員として参加しました。
今回の講座はいつもの大泉緑地を離れて、堺市役所に近い堺市総合福祉会館内の会場を借りて、先ずは高齢者施設「ハートピア堺」の職員さん(当講座の修了生で、会員でもあります)から、高齢者施設の概要や実情、更に園芸活動を取り入れることのメリットやご苦労などをお話しいただくと共に、当会のスタッフから今日の実習内容の説明を行いました。

 午後は受講生15名とスタッフ7名が堺市内にある「ハートピア堺」を訪問しました。
同施設では明日に慣例の一大イベントである『文化祭』を控えて、職員の皆さまは準備に大忙しの状態でしたが、気持良く当講座の受講生に施設を詳しくご案内いただくとともに、受講生が同施設の利用者さんと寄せ植えの園芸作業を体験する実習のお手伝いをいただきました。

 早速受講生と施設利用者さん(大部分が程度の差こそあれ、認知症になっておられます)と1:1のペアを組んで寄せ植えを作る園芸支援活動に入りました。
初めはどちらもが緊張気味のペアでしたが、鉢に鉢底石/土を入れ、その上に3種類の花苗を植え付けていく作業に入ると、段々と打ち解けて双方に笑顔が見えるようにもなり、やがて完成が近付くとお二人の距離はぐっと近づいたように思えました。

 この実習の目的は、いかにきれいな寄せ植えを作るかではなく、園芸活動を共同で行うことで高齢者の方にヤリガイを感じてもらうと共に。受講生さんにもこの講座で勉強している植物の癒し効果・園芸活動の効果などを実際に体で感じてもらうことにありますが、見事にその目的が達成できたようです。
まさに、お互いが花と緑でつながり、心に花を咲かせられたようでした。

 ちなみに本日使用した花苗は、ハボタン/ビオラ/ストックの3種で季節が感じられる身近な花だけに、お互いの話題づくりにも有効だったようです。(まさ)


会場の様子

同じく会場の様子。共に1:1で作業中です

屋上での水やり作業で終了。今後一緒に作った寄せ植えを見に入居者の屋上訪問回数も増えると良いですね