goo blog サービス終了のお知らせ 

老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

元気な様子でしたが・・・

2022年07月07日 19時16分23秒 | ツレアイのこと

 昨日、1か月ぶりのツレアイの面会日で、父の33回忌法要の後、妹と二人で面会に行ってきました。

 いきなり二人で行けば混乱するかもと思って、2日ほど前におやつの差し入れ時に「次は妹と一緒に面会に来るからな」とのメモを渡してもらっていました。

 
 髪の毛も染めてもらい、指にはマニュキアもしてもらって元気そうで、二人を見て本当に嬉しそうな顔をするのですが、聞き正すと妹だけでなく私の名前も出てこないようです。

 名前を忘れるのは仕方ないにしても、顔だけでも覚えていてくれて嬉しそうな表情を見せてくれることで良しとしましょう。

 
 今回は本人の署名が必要な書類があり、持参してサインをして貰おうとしたのですが、危惧していた通り自分の苗字が上手く書けません。

 仕方ないので、早急に署名をさせるのは諦め、何とか自分お名前が書けるように施設のスタッフさんのお力も借りながら少し長期戦で対応策を考えることにせざるを得ないです。


 15分の面会時間が終わり、スタッフの方とエレベーターの方に行くときに、何度も振り返り「また来てよ」と繰り返す姿が本当に哀れで、何とか私が健康で少しでも長生きせねばという気持ちになると共に、コロナ関係の発生者数増加により折角緩和の傾向が見え始めた面会の制限強化が気になります。
(今日の発表では、大阪でも1週間前の2倍以上とかで、第〇次か知りませんが大規模拡大の予想もあるようです)

 また、今回は妹がお菓子と果物を持ってきてくれましたので、私は絵本の『ぐりとぐら』を持っていってやりましたが、この絵本はシリーズものなので気に入ってくれれば良いのですが…(まさ)




ツレアイの認知症進行か? 

2022年06月07日 19時22分41秒 | ツレアイのこと

 昨日は約1か月ぶりの面会日で、先日の淡路ツアー時に買い求めておいたツレアイの大好物のタコせんべいやビワなどを持参して、小雨の中をいそいそと施設に向かいました。

 例によってアクリル板を通じての面会なのですが、最初に会った時にツレアイがいつものように満面に笑みという感じの嬉しそうな表情を見せず、今までと少し様子が違うように感じました。

「あっ! 俺がマスクをしているからやなぁ」と思って、マスクを外すと少しはにこやかな表情に戻るので、持参の食べ物などを渡して、あれやこれや話しかけても、何か対応がぎこちなく、部屋の様子や表を通る人たちに気を取られて『沢山のひとやなぁ!』とつぶやいていました。

 今までと少し様子が違うので、「私の名前を憶えているか?」と聞くと『?』という感じです。

 まだ『あんた誰?』とまでは言わないものの、顔は覚えているものの名前が思い出せずに当惑している様子なので、手持ちのメモとペンで私の名前を書いてやると少し思い出した感じに・・・

 コロナの関係で月1回の15分程度の面会では、アルツハイマーの進行が進み、これからはこのような状況の面会になるのだと考えると少し沈んだ気持にもなりますが、本人の方がもっと困惑した状態で毎日を過ごしているのだと思うと、余計に複雑な気持ちになります。

 昨日の新聞には、アルツハイマーの原因物質である「タウ」を分解するタンパク質が発見されたという記事がありましたが、これが医薬品として実用化されるのには長期間を要するでしょうし、ツレアイのアルツハイマー進行に対して私がどれだけのことをしてやれるのかを考えると本当に暗い気持ちになります。

 現在では、精々私が健康を維持して少しでも長生きし、面会に行ったり、ツレアイが好きなものを差し入れてやるだけしか出来ないのかと考えてしまいますが、コロナ問題がもう少し収まって先が見えれば、また別の介護の仕方もあるかもなどと期待しています。(まさ)




絵本と四葉のクローバーの差し入れ

2022年05月31日 19時08分41秒 | ツレアイのこと

(もう、今日で5月もお終い、何時に間にか齢81歳となりましたが、もう少し頑張りましょう! 今日はツレアイの話題です)

 先日知人から、近況報告の手紙と共に、身内の絵本作家さんが最近発刊された絵本が届きました。

 絵本など見るのは本当に久しぶりで、一応目を通して、絵本の楽しさを感じたものの繰り返して読む気は起らず、どうしようかなあと思っていると、その知人からの文面に『声を出して本を読むのが、ボケ防止に繋がるようだ・・・』とあったのを思い出して、ツレアイに届けることにしました。

 ツレアイが大好きな、スイカ(勿論、カット品のパックです)と共に、“声を出して読むように”とのメモをつけて届けました。

 その後、施設のスタッフの方から、「良く本を手にして、嬉しそうに声を出して読んでおられますよ」との連絡もあり、ここ数年本はおろか新聞も読むことのなかったツレアイには、絵本なら声出しで読むことで少しは効果があるのだと思い、先日本屋に行って別の絵本を探しました。

 どんな絵本が良いのか判らず、店員さんに「認知症の人に勧めたい本がありますか?」と質問するも、そのような客は居ないらしく少し怪訝な顔つきでしたが、経過を話すと嬉しそうな顔で一所懸命に探して3冊ほどを薦めてくれましたので、その内の1冊をゲット。
 
 早速、ツレアイの施設に持って行ってやりましたが、もう一つ併せて持って行ったのは私が散歩の途中やテニスの合間に摘んで、押し花にした四葉のクローバーを額縁に入れたものでした。

 私は園芸福祉のボランティア活動などで押し花を作った経験もあり、押し花を作るのには全く抵抗はなかったのですが、いざ額縁に入れてツレアイに届けるとなると少し照れ臭い面はありました。

 しかし、これで少しでもツレアイが喜んでくれるならとの期待感もあり、イソイソと持参しました。

 まだ面会制限があり、ツレアイの反応は直接には判りませんでしたが、近いうちにスタッフの人に聞いてみましょう。


 兎に角、初めての絵本購入とツレアイに贈る押し花の作品作りでしたが、絵本については少し考えさせられることがありました。

(その①)
 子供用の絵本については、出版社や本屋の店員さんも色々なノウハウがあると思うのですが、認知症の人を対象とした絵本選びのガイダンスみたいなものがあれば便利。
一口に認知症といっても、個々に症状が違うので、完全なものは難しいでしょうから大まかなものでも結構です。

(その②)
 絵本って、結構高いものですね。ビックリしました。
あれだけ絵があり、発行部数が少なければ仕方ないのかも・・・

(その③)
 普通、絵本といえば子供の成長に合わせて、漢字交じりとかストーリーの展開など、徐々に知能向上に合わせた選択になるのでしょうが、認知症の人に読ませるのには逆に徐々に文章の少ない絵だけのものになっていくのか? などと考えると少し悲しい思いもよぎりました。

(まさ)


頑張って作りました。四つ葉のクローバー5枚入り
(壊しても怪我がないように、ガラスではなくアクリル板です)


2か月ぶりの面会

2022年05月02日 19時19分08秒 | ツレアイのこと

 朝起きると、今日は昨日とは一転して五月晴れの清々しい天気。

 朝晩は少し肌寒さを感じるものの、ベランダからの景色もすっかり新緑に覆われて、もう初夏のような様子でした、

 コロナも少し落ち着いた感があり、ツレアイが入所している施設でも5月から面会可能となりましたので、早速今日行って来ました。

 面会可能とは言え完全予約制で、しかも15分という制限で、アクリル板を挟んでの対面ですが、やはり直接に顔の表情や様子が判るのは有難いです。

 3月上旬にこの特養に転所する際に会ってから、まる2か月ぶり。
その間、施設の方から写真を送っていただいたり、電話などで様子を聞いていましたが、先ずは顔を覚えてくれていて、会うなり笑顔を見せてくれたので一安心。

 今日は朝からスタッフの方にお化粧やマニュキアなどもしてもらったようで、血色も良く、健康そうで何よりでした。

 先日差し入れた食べ物のことも忘れているようでしたし、今日の差入れにはツレアイが大好物だったアメリカンチェリーを持って行ったのですが、名前や食べ方も忘れている様子でした。

 しかし、説明してやると少し涙ぐみながら美味しそうに食べてくれましたので、少しは思い出したのかも知れません。

 色々なことを話したいのですが、余り会話は成立せずに一方通行でしたが、冗談交じりに色々な話をすると、ニコニコと聞いたり笑ったりしてしていました。

 スタッフの方も、「このように元気そうに笑っているのは余り見たことがない・・・」とのことで、早くコロナが収束に向かい、自由に面会できることの大事さを改めて感じました。(まさ)


ベランダからの新緑

同上


便利でありがたい世界になっています

2022年03月08日 20時38分08秒 | ツレアイのこと

(今日、2回目の書きこみです)

 昨日ツレアイが新しい施設に入って、色々な書類作成の時に、メール連絡の登録もしていました。

 昨日書き込んだように、新しい施設への転所で何かと心配していましたが、本日夕方にその施設からメール到着。


 何か問題でもと思って恐る恐る開けて見ると、何とツレアイの楽しそうな写真と共に『元気で過ごされていますよ。昨夜はトイレに2回起きられましたが、良く眠られました。今日は1回の庭で花を見てとっても喜んでおられました』というメールで、嬉しそうな写真は花を見ている様子でした。

 こちらが心配しているのを承知で、早速に丁寧なメールと写真を送っていただいたスタッフさんの心遣いに本当に感謝です。

 SNSなどの弊害が色々と言われていますが、このように嬉しい遣い方があるのですから、メールやSNSがモット喜ばれる使い方をされる世になることを切望します。(まさ)