もう3ヶ月になろうかというロシアのウクライナ侵略に関しては、この21世紀に於ける国際紛争としては全く許しがたい暴挙であることは、世界中の人々の率直な見解であり、私もこのブログでウクライナ支援のタグを掲載しています。
日本も表面上はG7と歩調を合わせての反ロシアの動きをしているように思います。
しかし、最近私なりに少し気になっていることがあります。
それは、アメリカや西欧諸国が人道支援の立場からウクライナ支援の動きしていることは事実なのでしょうが、彼らはロシアに拠る「核使用の脅し」を主な理由として、積極的な軍事介入は避けつつも、莫大な国家予算を使って核以外の色々な新しい武器を堂々とウクライナに提供し続けていることです。
この結果、各国の軍需産業が潤っていることは事実でしょう。
彼ら(軍事産業)が自分の製品をボランティア精神や人道主義の立場から、ウクライナに無償提供しているなどとは誰も思っていません。
そもそも、軍事産業なるものは、その製品が消費されて(即ち、どこかで戦争か紛争が起こり)、追加の発注があることで成り立つ産業です。
別な言い方をすれば、世界に紛争などなく、武器を使用する場所がなければ存在し得ない産業なのです。
今回のロシアに拠るウクライナ侵略にしても、ウクライナ国民やロシアの軍人も多大の犠牲を払っているのは事実ですが、その一方でロシアだけでなく西欧諸国の軍事産業は、在庫一掃と追加発注という大きな利益を受けているには紛れもない事実で、これがまた新しい武器技術の発展に繋がって行くのでしょう。
このような紛争に、単に人道上の支援という綺麗ごとだけでなく、自国の軍事産業を潤しているという負の面があることを公言しつつ、支援の立場を取るような国がないことは寂しいことです。
更に付け加えると、今回のロシアによるウクライナ侵略で、世界的なエネルギー高騰が生じていますが、これによって一番潤っているに米国のシェールオイル産業だとも言われています。
一時は青息吐息だった、彼らも産油国の原油減産で息を吹き返し、更に今回のエネルギー資源高騰で大きな利益を挙げているようですが、更に穀物の大輸出国であるウクライナからの穀物供給の減少で利益を受けるのはどこの国でしょうかねえ?
かって、第2次大戦の敗戦で疲労困憊していた日本の経済が、朝鮮戦争やベトナム戦争などのお陰で息を吹き返したのは大きくは報道されませんでしたが、公然の事実です。
兎に角、国際的な紛争というのは、一般の人たちが表面上の事象や各国の言い分だけを云々しても、何ら本質に触れることが出来ない魑魅魍魎の世界なのだというのが漠然と感じられます。(まさ)
