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どんでん返しもそれなり『カエルの小指』by道尾秀介

2020年05月21日 | 小説レビュー

『カエルの小指』by道尾秀介

~詐欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ武沢竹夫。

しかし謎めいた中学生・キョウが「とんでもない依頼」とともに現れたことで彼の生活は一変する。

シビアな現実に生きるキョウを目の当たりにした武沢は、ふたたびペテンの世界に戻ることを決意。

そしてかつての仲間―まひろ、やひろ、貫太郎らと再集結し、キョウを救うために「超人気テレビ番組」を巻き込んだド派手な大仕掛けを計画するが…。「BOOK」データベースより

 

『カラスの親指』の続編というか、その後の物語です。『カラスの親指』の映画版も観ましたので、登場人物たちの顔を思い浮かべながら読みました。

『カラスの親指』が、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、とても面白く読めたので、今回も期待していましたが、内容としてはそれほどでもありませんでした。

どんでん返しの為の伏線が、プンプン匂う感じで、読みながら「これがこうなって、そして最後にこうなるんやな」と想像しながら読んでいくと、そこはやはり道尾さんですよね!いい意味で期待を裏切るどんでん返しが用意されており、最後まで楽しめました。

まぁ、それにしても『カラスの親指』ほどの衝撃もなく、テツやキョウが子どもなのに「頭キレすぎ!」で「こんな子どもおらんやろ?」と、少し興ざめでした。

やはり「続編は続編やね。2は1を超えられないね」という感じです。

 

★★★3つです。