~結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。
次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。
事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。「BOOK」データベースより
「読んで良かった!」と思える小説って、なかなか出会えませんよね。
僕も、そう思えたのは30冊ぐらいですかね?もちろん、この『ラットマン』は、出会えて良かったと思える作品です!
1ページ目から、エレベーターの中でのやりとりに「これは何やっっ?」と、一瞬で引き込まれます。
そしてバンドマンたちの何気ない日常へと舞台は移り、23年前に話が戻るあたりから、「ハイハイ、いつもの道尾さんのサスペンス的な要素が出てきたね」と、思いながらも、グイグイ引き込まれます。
そして事件が起こり、一気に終盤まで持っていかれます。
夜中に、残り数十ページまできたところで、「クライマックスは明日ね!」と思い、一旦、本を閉じましたが、やっぱり結末が気になり、最後まで読みきってしまいました。
終盤に目まぐるしく動いていく展開の後に、「これが真相か!」・・・、「んっ!?」・・・、「ええっ!?」・・・、「そうやったんや・・・。」と、静かに物語は閉じられます。
そしてエピローグでは、救われたような穏やかな気持ちになり、巻末の大沢在昌氏の解説によって、さらに清々しい気持ちで本を閉じられました。
『シャドウ』を読んだ後で、『ラットマン』を読んだ順番は成功だったと思います。
『シャドウ』よりも、登場人物に感情移入しやすく、叙述トリックの仕掛け、回収の仕方などが、とってもきれいに収まっています。
隠れキャラ的な人物や、お店が出てくるので、そういう見方も楽しませてくれた要因のひとつです。
読み終えた後で、自分の物事の捉え方や、考え方についても深く考えさせられる作品で、また道尾秀介氏の作品を読みたくなる秀作でした!
★★★★4つです!
次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。
事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。「BOOK」データベースより
「読んで良かった!」と思える小説って、なかなか出会えませんよね。
僕も、そう思えたのは30冊ぐらいですかね?もちろん、この『ラットマン』は、出会えて良かったと思える作品です!
1ページ目から、エレベーターの中でのやりとりに「これは何やっっ?」と、一瞬で引き込まれます。
そしてバンドマンたちの何気ない日常へと舞台は移り、23年前に話が戻るあたりから、「ハイハイ、いつもの道尾さんのサスペンス的な要素が出てきたね」と、思いながらも、グイグイ引き込まれます。
そして事件が起こり、一気に終盤まで持っていかれます。
夜中に、残り数十ページまできたところで、「クライマックスは明日ね!」と思い、一旦、本を閉じましたが、やっぱり結末が気になり、最後まで読みきってしまいました。
終盤に目まぐるしく動いていく展開の後に、「これが真相か!」・・・、「んっ!?」・・・、「ええっ!?」・・・、「そうやったんや・・・。」と、静かに物語は閉じられます。
そしてエピローグでは、救われたような穏やかな気持ちになり、巻末の大沢在昌氏の解説によって、さらに清々しい気持ちで本を閉じられました。
『シャドウ』を読んだ後で、『ラットマン』を読んだ順番は成功だったと思います。
『シャドウ』よりも、登場人物に感情移入しやすく、叙述トリックの仕掛け、回収の仕方などが、とってもきれいに収まっています。
隠れキャラ的な人物や、お店が出てくるので、そういう見方も楽しませてくれた要因のひとつです。
読み終えた後で、自分の物事の捉え方や、考え方についても深く考えさせられる作品で、また道尾秀介氏の作品を読みたくなる秀作でした!
★★★★4つです!