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最後にはグサリと!『誰か』by宮部みゆき

2015年01月04日 | 小説レビュー
『誰か』by宮部みゆき

~今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。
亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める―。
稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。「BOOK」データベースより


宮部みゆきの『誰か』を読みました。

年末年始で、たくさん本を読もうと思って、湊かなえとか数冊借りてきたんやけど、あっち行ったり、こっち行ったりで、結局、『誰か』を 読み切るだけしかできませんでした(^_^;)

『名もなき毒』に続く?最初のとっかかりの話なので、読み進めるうちに「なるほど、この娘はこうして出てきてたんや」など、感慨深いものがありましたよ。

ストーリー的には、宮部さんらしい、優しく上品な展開で、スラスラと進んでいきます。

しかし、クライマックスに近づくにつれて、段々とセリフまわしなど、ドロドロした展開に「あぁ~辛い(T_T)」となります。

人間の深層心理を的確に文章にする筆者の表現力、語彙の多さに感嘆します。

★★★3つです。

宮部さんの作品はたくさんあるので、次は『火車』や『レベル7』など、有名どころを読んでいきたいと思います。