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悲しい結末・・・娘を持つ父親としては「さまよう刃」by東野圭吾

2014年10月07日 | 小説レビュー
『さまよう刃』by東野圭吾

~長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。
花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。
謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。
犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。
正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。
重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。 「BOOK」データベースより


東野圭吾作品を初めて読みました。「さすがはベストセラー作家!」という、一気に読ませるストーリー展開に、数時間で読みきってしまいました。(なんかもったいないですねぇ)

題材は、非常に重たく苦しい、まさに救いようのない悲しみ、それこそ「慟哭」に溢れています。

そして、現実に世界中で日常的に起こっている未成年者の犯罪、法治国家日本、警察、銃刀法 等々、読者に対して多くの問題提起をしてくれています。

クライマックスの大変な緊迫感と、「あっ!」と、驚くラストのオチに、とても深い感銘を受けました。

「やっぱり小説は良いですねぇ」ということです。

★★★★4つです。

「みなさん本を読みましょう!」

※ちなみに映画化されてまして、主役を寺尾聰が好演しているようです。まさにハマり役やなと思いますね。
また、DVDで観てみたいと思います。