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まさに衝撃のラスト!『慟哭』by貫井 徳郎

2014年10月04日 | 小説レビュー
『慟哭』by貫井 徳郎

~連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。
異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。
こうした緊張下で事態は新しい方向へ!幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。「BOOK」データベースより)


「イニシエーションラブ」を読んだら、同僚から「ラストのどんでん返しなら『慟哭』やで」と勧められ、早速、図書館で借りてきて、三日で読みました。

読みかけたら、どんどん加速度がついて、最後の三分の一は、昨日、布団の中で夜中の二時までかかって読み切りました。

まぁ、まさに「衝撃のラスト」でしたわ!Σ( ̄□ ̄;)

「警察」、「新興宗教」が同時に進行していく話ですが、どちらも、とても深く細部に至るまで取材を重ねられた感じがひしひしと伝わってきます。

この貫井徳郎さんという作家さんのデビュー作とのことですが、凄い才能を感じますね。

物語の内容が暗く辛く苦しいので、読みおわった爽快感はありませんが、なかなか楽しませてくれた素晴らしい作品でした。

★★★★4つです。

「読書の秋」なので、一気に名作を読み漁りたいと思ってます。