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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「枚方の美術家展 vol.4」

2025年03月15日 | 日記
 日展神戸展の招待状と一緒に前川さんから「枚方の美術家展 vol.4」の案内はがきもいただいた。55名の枚方の美術家が一堂に会する作品展で、3月12日(水)から17日(月)まで枚方市総合文化芸術センター本館・ひらしん美術ギャラリーで開催されている。

 今日はジムの休館日なので出かけることにした。自転車でまわる予定をすいていたが午後から天気が崩れる予報だったので車に切り替えた。道をはさんだ所にあるる関西医大附属病院の駐車場が30分以内は無料なので使わせてもらった。

 現代美術家の石田高太さんは、コラムの中で「アート鑑賞は解釈力や判断力を中心に、脳のトレーニングとなります」と美術館に足を運ぶことを勧めている。

 【美術館での作品鑑賞は能動的です。アートについて詳しくなったとしても、見たことない作品、何が描かれているのかすら分からない作品に出会います。「この作品は何だろう?」と自身で考えていかなければ楽しめません。むしろ、そうした浮かんでくる疑問を味わい、ご自身の解釈力を試していくことが楽しみ方の1つともいえるでしょう。
 また、映画のようにどこかで場面が移り変わることはありません。何かすっと理解できるものがあるまで時間をかけるのか、それともどこかで区切りをつけて次の作品の鑑賞に移るのか。1つの判断をすることになります。
 ちなみに、私のおすすめの観賞法を紹介すると、なんとなくギャラリーに入ってから飾っている順番に作品を見ていく→特に興味を惹かれた作品の前で立ち止まり、じっくり時間をかけて味わってみるという観賞法をおすすめします。

・「なぜ自分はこの作品に惹かれたのだろう?」
・「作品の細部にはどんなものが描かれていてどんな意味があるんのろう?」
・「この作品を他の方に説明するとしたらどのように説明したら良いのだろう?」
・「作者はどんな方だろう?帰ってから少し調べてみようかな」

 と作品の前で自問自答しながら眺めてみると思わぬ発見があります。ポイントは全ての作品を鑑賞するのではなく、その場で自身が惹かれた作品を大事にすることです。「ピカソの有名な作品だ。これはちゃんと味わうべき」といった、有名作品への拘りは必要ありません。有名作品の意味は調べれば出てきますが、ご自身の惹かれた作品が「なぜ自分を引き寄せたのか」は、作品の前で悩むからこそ気付くことがあります。】

  

 洋画34点、版画3点、日本画12点、立体造形(彫刻)6点の力作が展示されていた。日展神戸展では熱量を感じたが、今回は心穏やかに作品と向き合うことができた。
  前川和之さんの作品は「時をみる」というタイトル。いつもそうだが、禅問答をしている感じがする。「アート鑑賞は解釈力や判断力を中心に、脳のトレーニングとなります」という石田さんの言葉通りである。
 
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