日の出の時刻が昨日は5時、今日は4時台に入ったらしい。どうりで朝早くから鳥がにぎやかなはずである。仕事をしている時は鳥の鳴き声が耳に入るゆとりもなくあわただしく朝を過ごしていたが、今は違う。心にゆとりがあれば自然と鳴き声にも耳を傾ける。そうしているとだんだん鳴き声を聞きわけることができるようになってくる。ちょうど、英語の歌を聴く時と同じである。最初はチンプンカンプンでも、繰り返し聴いているうちにだんだん単語が明瞭に聞き分けられるようになってくる。
今であれば6種類ぐらいの鳥が鳴いている。名前が分かるのは「ホ~ホケキョ」だけなのが情けないが結構楽しませてもらっている。立夏を過ぎたのでそろそろホトトギスも登場するかと心待ちにしている。
初夏と言えば山口素堂(1642~1716)の句、「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」である。これをもじって古川柳に「目と耳はただだが口は銭がいり」がある。
2年前、NHKの『タイムスクープハンター』で 文化7年4月1日(1810年5月3日)の江戸にタイムトラベルしての〈熱狂!初ガツオ争奪戦 〉のスクープを見て、この俳句と川柳の意味を合点した。
よく紹介される話は、文化9(1812)年3月25日に魚河岸に入荷した初鰹の数は17本で6本は将軍家てお買い上げ、3本は料亭八百善が二両一分で買い、8本を魚屋が仕入れ、そのうち1本を中村歌右衛門が三両で買って、大部屋役者にふるまった、というもの。今、木曜時代劇で「銀二貫」をやっているが、当時の金の価値がピンとこない。そんな時ありがたいサイトを見つけた。Teioコレクション江戸時代の貨幣価値換算表 である。それによれば1両は江戸時代の平均で6.6万円になるので、歌右衛門さん約20万円で買ったことになる。江戸と京の往復旅費が16万5千円だからべらぼうに高い。現代のマグロの初セリを見れば人間って変わらないものだと思う。
初モノの主役の座をマグロに明け渡した感のあるカツオだが、昨日のニュースで漁獲高が激減しているとのこと。この状態が続けば気楽に食べることができない魚になりそうである。これは困る。志摩を離れて45年、名古屋や大阪で暮らしてきたが、カツオの刺身はどちらでも食べることができない。カツオはたたきしか売っていないのである。志摩にいたころは刺身といえばカツオしか考えられないぐらいよく食べたし、今でもそれが楽しみである。
不漁の原因は海水温の変化とか東南アジアでの網引きによる乱獲とも言われている。来週の14日~16日に実家に帰るのだが、すごく気になるニュースであった。江戸時代の川柳のようにならなければよいが。
今であれば6種類ぐらいの鳥が鳴いている。名前が分かるのは「ホ~ホケキョ」だけなのが情けないが結構楽しませてもらっている。立夏を過ぎたのでそろそろホトトギスも登場するかと心待ちにしている。
初夏と言えば山口素堂(1642~1716)の句、「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」である。これをもじって古川柳に「目と耳はただだが口は銭がいり」がある。
2年前、NHKの『タイムスクープハンター』で 文化7年4月1日(1810年5月3日)の江戸にタイムトラベルしての〈熱狂!初ガツオ争奪戦 〉のスクープを見て、この俳句と川柳の意味を合点した。
よく紹介される話は、文化9(1812)年3月25日に魚河岸に入荷した初鰹の数は17本で6本は将軍家てお買い上げ、3本は料亭八百善が二両一分で買い、8本を魚屋が仕入れ、そのうち1本を中村歌右衛門が三両で買って、大部屋役者にふるまった、というもの。今、木曜時代劇で「銀二貫」をやっているが、当時の金の価値がピンとこない。そんな時ありがたいサイトを見つけた。Teioコレクション江戸時代の貨幣価値換算表 である。それによれば1両は江戸時代の平均で6.6万円になるので、歌右衛門さん約20万円で買ったことになる。江戸と京の往復旅費が16万5千円だからべらぼうに高い。現代のマグロの初セリを見れば人間って変わらないものだと思う。
初モノの主役の座をマグロに明け渡した感のあるカツオだが、昨日のニュースで漁獲高が激減しているとのこと。この状態が続けば気楽に食べることができない魚になりそうである。これは困る。志摩を離れて45年、名古屋や大阪で暮らしてきたが、カツオの刺身はどちらでも食べることができない。カツオはたたきしか売っていないのである。志摩にいたころは刺身といえばカツオしか考えられないぐらいよく食べたし、今でもそれが楽しみである。
不漁の原因は海水温の変化とか東南アジアでの網引きによる乱獲とも言われている。来週の14日~16日に実家に帰るのだが、すごく気になるニュースであった。江戸時代の川柳のようにならなければよいが。