素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

初鰹危うし!?

2014年05月11日 | 日記
 日の出の時刻が昨日は5時、今日は4時台に入ったらしい。どうりで朝早くから鳥がにぎやかなはずである。仕事をしている時は鳥の鳴き声が耳に入るゆとりもなくあわただしく朝を過ごしていたが、今は違う。心にゆとりがあれば自然と鳴き声にも耳を傾ける。そうしているとだんだん鳴き声を聞きわけることができるようになってくる。ちょうど、英語の歌を聴く時と同じである。最初はチンプンカンプンでも、繰り返し聴いているうちにだんだん単語が明瞭に聞き分けられるようになってくる。

 今であれば6種類ぐらいの鳥が鳴いている。名前が分かるのは「ホ~ホケキョ」だけなのが情けないが結構楽しませてもらっている。立夏を過ぎたのでそろそろホトトギスも登場するかと心待ちにしている。

 初夏と言えば山口素堂(1642~1716)の句、「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」である。これをもじって古川柳に「目と耳はただだが口は銭がいり」がある。
 
 2年前、NHKの『タイムスクープハンター』で 文化7年4月1日(1810年5月3日)の江戸にタイムトラベルしての〈熱狂!初ガツオ争奪戦 〉のスクープを見て、この俳句と川柳の意味を合点した。

 よく紹介される話は、文化9(1812)年3月25日に魚河岸に入荷した初鰹の数は17本で6本は将軍家てお買い上げ、3本は料亭八百善が二両一分で買い、8本を魚屋が仕入れ、そのうち1本を中村歌右衛門が三両で買って、大部屋役者にふるまった、というもの。今、木曜時代劇で「銀二貫」をやっているが、当時の金の価値がピンとこない。そんな時ありがたいサイトを見つけた。Teioコレクション江戸時代の貨幣価値換算表 である。それによれば1両は江戸時代の平均で6.6万円になるので、歌右衛門さん約20万円で買ったことになる。江戸と京の往復旅費が16万5千円だからべらぼうに高い。現代のマグロの初セリを見れば人間って変わらないものだと思う。

 初モノの主役の座をマグロに明け渡した感のあるカツオだが、昨日のニュースで漁獲高が激減しているとのこと。この状態が続けば気楽に食べることができない魚になりそうである。これは困る。志摩を離れて45年、名古屋や大阪で暮らしてきたが、カツオの刺身はどちらでも食べることができない。カツオはたたきしか売っていないのである。志摩にいたころは刺身といえばカツオしか考えられないぐらいよく食べたし、今でもそれが楽しみである。

 不漁の原因は海水温の変化とか東南アジアでの網引きによる乱獲とも言われている。来週の14日~16日に実家に帰るのだが、すごく気になるニュースであった。江戸時代の川柳のようにならなければよいが。
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絶好のランニング日和

2014年05月10日 | 日記
 空気が乾燥しているせいか日差しは強くても汗ばむこともなく過ごしやすい。風も適度にふいているので4月22日(火)以来控えていた寝屋川公園往復新10kmコースを走ることにした。1:15:00という目標は達成したが、心身ともに余裕のないことを痛感したのでしばらくは基礎的なトレーニングを積んでしなやかでしっかりした筋肉をつくらないとけがの再発につながると思ったのである。

 トレーニングの手応えを感じ始めて来たところにこのさわやかな気候である。気負うことなく「試してみよう」ということになった。走り始めはいつも足に違和感を感じ、歩きを入れながら調整しなければいけなかったが、今日はその必要もなくたんたんと走ることができた。下りの部分でスピードを上げることは足への負担を考え自重した。

 2週間以上走っていない間に寝屋川公園のハナミズキの木も花を落とし、青葉が美しく繁っていた。寝屋川公園内の4kmの周回コースも30分を切って28分ぐらいでカバーできたので、トレーニング中に感じた手応えは間違いなかったと確信した。前回よりも心身ともに少し余裕を持って完走することができた。3分21秒短縮して1:11:39であった。時速8.4強といったところ。時速9kmの1:06:40に5月中にできるだけ近づくことを目標にしていこう。下りで自信を持って踏み出せるだけの足をつくらないといけない。
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gaccoの講座《日本中世の自由と平等》の最終レポート800字が重い

2014年05月09日 | 日記
 今週は水、木とスタジオレッスンを含め、トレーニングを4時間前後行った。さすがに今日は体が動くことを拒否する。そこでgacco講座week4「中世の平等について」を集中して学んだ。高野山と名出荘、粉河の関係の話は、この春旅行をあいたのでより具体的にイメージできた。高野山、比叡山、東寺の存在、比叡山を降りて浄土宗をひろめた法然、そこに帰依した熊谷真実の関係や織田信長と一向宗の確執などが自由と平等の視点からかなり整理された。

 ただ、それらのことを800字のレポートにまとめるとなると話は別。

B.「日本中世における自由・平等・平和」について800字を基準として述べよ。但し、この時に「所有権の未成熟」「熊谷直実」「人口の増加」という語句を用いること。
※レポート採点のスケジュールについて
5月19日〜6月1日の期間に講座スタッフがレポートを採点する予定です。採点の順序はランダムに決められ、採点が終わり次第その得点が受講者の成績に追加されます。


 ここまでの課題は選択方式でパーフェクトにクリアできたが、思いや考えを書くとなるとむずかしい。800字はショートショートの部類に属すると思うが、この手の文章から離れていた身にとってはかなり重い。もうしばらくぐつぐつと頭の中で思考をめぐらして熟さないと文字で表現はできないだろう。締切日の18日まで頭の半分くらいは常にこの課題を考えていくことになる。こういう時はうっかりミスをしがち、気をつけよう。「早く解放されたい!」こんな気持ちも久しぶり。

 
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人手不足

2014年05月08日 | 日記
 教育現場の講師不足は度々ふれたが改善の兆しはあるのだろうか?現役の方は新年度の立ち上げで多忙を極めているので話す機会がないため最近の現場の様子は把握できていないが大きく変わっていないのではと推察している。介護現場の離職率の高さも相変わらずである。加えて建設現場の人手不足がクローズアップされてきたかと思うと先日、外食産業も人材確保にやっきになっているという報道もあった。

 就職氷河期の中で、悪戦苦闘してきた息子に言わせれば、あまりにも待遇が悪すぎたツケが回ってきたのだという。雇用体制のあり方を考え直さないと解決しないだろうが、少子化のため人材そのものの絶対数が不足してきているので深刻さは増している。農山村の過疎化の現象が地方の市や町にまで広がってきているという指摘もある。人口というのは国のベースとなるものだけに智恵を集めないといけない。

 gaccoの講義の中でも人口の話があった。概算だが、中世の始めの西暦600年頃の人口は600万人で終わりにあたる1600年頃は1200万人ぐらいと考えられているそうだ。1000年で600万の増加ということは1年平均6000人増だから微増といえる。ところが1700年頃には2500万人と100年で1300万人と急増している。これは平和ということが大きく寄与しているのではないかと本郷さんは指摘する。しかし、その後の100年では500万人増の3000万人にとどまる。これは江戸時代のシステムのキャパがそこまでしかなかったということになる。

 現代は60年以上戦争をしてこなかったということでは「平和」であった。問題はシステムにある。キーワードは「かたより」であろう。待遇改善を図って職業の選択の「かたより」を是正していくことが第一歩かなと思う。

 考えれば考えるほど未来は明るくない。それでも元気に生きていかなければいけないが。
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久しぶりに歯医者さんへ

2014年05月07日 | 日記
 前歯の左側に違和感を感じたのは3日前。右側で噛む癖があるので左側でもとタケノコを噛んでいたら前場と奥歯の境目で神経に触った様な痛みを伴う違和感が走った。一瞬歯が欠けたのかと思ったが見た目には変化がない。歯茎がしむわけでもない。しかし、食べものや上の歯が当たると軽い痛みが走る。指で歯を順番に軽く叩いていくとやはりそこだけは神経に響く。

 指先と口の部分は人間の体の中でもセンサーの感度が鋭いように思う。ちょっとした傷でも脳に大きな違和感として伝わる。ずきずきと痛むわけでもないが時折り何かの拍子で痛みが走るとなると食べる意欲は減退する。妻は「少食やね」と言うが「食べる気分にならない」少食は良くない。気分も晴れない。

 初期の違和感をほっておくと後の治療がやっかいになるということは過去数多く経験してきたので、休み明けの朝一番に予約の電話を入れた。今日は予約でいっぱいだったみたいで、受付の方が「ウ~ン」としばらく考えていたが「今すぐ来てもらえたら何とかなります」と言われたので自転車を飛ばした。ほとんどが下り坂であるのはこういう時ありがたい。帰りのしんどさは文句は言えまい。

 受付にいたのがジムで同じスタジオレッスンを受けているHさんだったので驚いた。その歯科医院には20年以上お世話になっているがスタジオでHさんを見た時結びつかなかった。「受付に入ったのは最近ですか?」と訊ねると「10年以上になります」と言われた。ジムの方にHさんが通い出したのは今年に入ってからで、たまたまボクササイズのレッスンに私が初めて参加した時、Hさんも初めて入った。「初めてなんですが難しいですかね?」「私も初めてなんですよ」「がんばりましょか」というのが最初の会話だった。

 ジムにおいて同じ時に始めた者は、不思議と同期という意識を持つのである。慣れた人たちに混じって戸惑いながらついていくので仲間意識みたいなものが自然に芽生える。「こんなところでお会いするとは」と会計をしながらお互いに苦笑した。世の中の縁とは面白いものだと思った。

 治療のほうはむし歯になりかけているというので軽くつめただけの1回で終了した。駆けつけた甲斐があった。必ず言われるのが「歯茎が痩せてるからな」である。今回も神経を抜くべきか抜かずにすべきかを迷ったみたいだが、その間に「歯茎が痩せてるからな」を5度も聞かされた。

 以前から言われるたびに「太らせることはできないのですか?」とたずねるのだが「それは無理、歯ブラシの使い方をきちっとして下さい」という答が返るだけ。自分の歯を残すことの重要さは、父親の入れ歯の苦労を見聞きしていると強く意識させられる。

 口をあけ、ガリガリされながら「痩せて欲しい所は痩せないで、痩せて欲しくない所はどんどん痩せるとはこれいかに」と心の中でつぶやく。きちっと磨いたり、マッサージしたりよく噛んで食べれば歯茎が太るというのであれば頑張り甲斐があるのだが・・・現状維持を目指すしかないのか。

 とにもかくにも治療が長引かなくて良かった。
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