素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

久しぶりに歯医者さんへ

2014年05月07日 | 日記
 前歯の左側に違和感を感じたのは3日前。右側で噛む癖があるので左側でもとタケノコを噛んでいたら前場と奥歯の境目で神経に触った様な痛みを伴う違和感が走った。一瞬歯が欠けたのかと思ったが見た目には変化がない。歯茎がしむわけでもない。しかし、食べものや上の歯が当たると軽い痛みが走る。指で歯を順番に軽く叩いていくとやはりそこだけは神経に響く。

 指先と口の部分は人間の体の中でもセンサーの感度が鋭いように思う。ちょっとした傷でも脳に大きな違和感として伝わる。ずきずきと痛むわけでもないが時折り何かの拍子で痛みが走るとなると食べる意欲は減退する。妻は「少食やね」と言うが「食べる気分にならない」少食は良くない。気分も晴れない。

 初期の違和感をほっておくと後の治療がやっかいになるということは過去数多く経験してきたので、休み明けの朝一番に予約の電話を入れた。今日は予約でいっぱいだったみたいで、受付の方が「ウ~ン」としばらく考えていたが「今すぐ来てもらえたら何とかなります」と言われたので自転車を飛ばした。ほとんどが下り坂であるのはこういう時ありがたい。帰りのしんどさは文句は言えまい。

 受付にいたのがジムで同じスタジオレッスンを受けているHさんだったので驚いた。その歯科医院には20年以上お世話になっているがスタジオでHさんを見た時結びつかなかった。「受付に入ったのは最近ですか?」と訊ねると「10年以上になります」と言われた。ジムの方にHさんが通い出したのは今年に入ってからで、たまたまボクササイズのレッスンに私が初めて参加した時、Hさんも初めて入った。「初めてなんですが難しいですかね?」「私も初めてなんですよ」「がんばりましょか」というのが最初の会話だった。

 ジムにおいて同じ時に始めた者は、不思議と同期という意識を持つのである。慣れた人たちに混じって戸惑いながらついていくので仲間意識みたいなものが自然に芽生える。「こんなところでお会いするとは」と会計をしながらお互いに苦笑した。世の中の縁とは面白いものだと思った。

 治療のほうはむし歯になりかけているというので軽くつめただけの1回で終了した。駆けつけた甲斐があった。必ず言われるのが「歯茎が痩せてるからな」である。今回も神経を抜くべきか抜かずにすべきかを迷ったみたいだが、その間に「歯茎が痩せてるからな」を5度も聞かされた。

 以前から言われるたびに「太らせることはできないのですか?」とたずねるのだが「それは無理、歯ブラシの使い方をきちっとして下さい」という答が返るだけ。自分の歯を残すことの重要さは、父親の入れ歯の苦労を見聞きしていると強く意識させられる。

 口をあけ、ガリガリされながら「痩せて欲しい所は痩せないで、痩せて欲しくない所はどんどん痩せるとはこれいかに」と心の中でつぶやく。きちっと磨いたり、マッサージしたりよく噛んで食べれば歯茎が太るというのであれば頑張り甲斐があるのだが・・・現状維持を目指すしかないのか。

 とにもかくにも治療が長引かなくて良かった。
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