素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

井上ひさしさん亡くなる

2010年04月14日 | 日記
 9日に井上ひさしさんが亡くなられたとの報道があった。多方面で活躍された方だが、私にとっては、1964年から5年間、NHKで放映された“ひょっこりひょうたん島”の作者として心に残っている。13歳から18歳という多感な時期でもあったし、その前に放映されていた“チロリン村とくるみの木”のほのぼのとしたテンポの人形劇に物足りなさを感じていたこともあって、斬新でインパクトのある人形劇として心に飛び込んで来た。

      なみを ジャブ ジャブ ジャブ ジャブ かきわけて (ジャブ ジャブ ジャブ)

         くもを  スイ スイ スイ スイ おいぬいて (スイ スイ スイ)

        ひょうたん島は どこへゆく ぼくらをのせて どこへゆく ウウウウ~

        まるい地球の水平線に なにかがきっと まっている

        苦しいことも あるだろさ  悲しいことも あるだろさ

        だけど ぼくらはくじけない 泣くのはいやだ 笑っちゃお

        進め ひょっこりひょうたん島  ひょっこりひょうたん島  ひょっこりひょうたん島  という主題歌は 《私の人生の応援歌》になったように思う。
     

 藤田まことさんの“てなもんや三度笠”にまつわるブログの中でも触れたが、中3の時の仮装が“ひょっこりひょうたん島”だった。偶然とはいえ、中学の時の仮装で取り組んだものに関係の深い方が相次いで亡くなられたことに何か一抹の寂しさを感じる。


  井上さんの好んだ言葉が むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに書くことであるが、“ひょうたん島”の人形劇の中にも生きていたように思う。

 サンデー先生と生徒達が歌で掛け合う場面の中で一番印象深かったのが

  生徒達が勉強なさい 勉強なさい 大人は子どもに 命令するよ 偉くなるために お金持ちになるために あ~あ そんなの聞き飽きたと歌うと
 サンデー先生がいいえ 賢くなるためよ 男らしい男 女らしい女 人間らしい人間
            そうよ 人間になるために さあ 勉強なさいと答える歌 である。たくさんの歌が歌われたが、この歌だけが記憶に残った。

 教師をやっていた時は、「何のために勉強するの?」という問いかけをよくされた。その時に、この歌が頭の中で流れたものだ。

 ただ、私が目指したのは「何のために?」という疑問の出る余地の無い、楽しい授業であった。一朝一夕では出来ない(永遠に?)が、常に肝に銘じて精進することが大切である。

 井上さんの好んだ言葉を借りるならむずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに教えること

 

 
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