昨日の二人芝居の中で、“昭和の歌”がたくさん歌われた。その歌にまつわる思い出は劇同様に私自身の中にも存在する。しかし、北村想演じる弁護士が歌い出した♪南十字星のうた♪瞬間「何でこんなレアな曲を北村さんは選んだんだ!」と声が出そうになった。
“快傑ハリマオ”は1960年から1年余り民放で放映されたテレビ映画である。一部カラーで製作された日本初のカラーテレビ映画であったらしいが、受信機のない私の家では白黒という記憶しかない。三橋美智也の歌う♪真っ赤な太陽~燃えている。果てない南の大空に~♪という主題歌ならほとんどの少年が口ずさんだことのあるものだが、劇中歌をわざわざ50年後のこの舞台にのせるとは!?
なぜここまでこの歌に反応したかというと、近藤圭子さんが♪南十字星のうた♪を歌うシーンが私の人生の中で最初に“性への目覚め”を強く意識したものであったからだ。劇の流れの中で考えると、「北村さん、あなたも私と同じやったんか?」とそれこそ“根問い”したい衝動にかられたのである。
人は“性への目覚め”によって、心の在り様が複雑怪奇になる。そのきっかけとなる事柄は人それぞれ違うと思う。私の場合は、銭湯であった。家に風呂がなかったので毎晩、家族4人で通うのが日課であった。そして、何の疑問もなく母親と一緒に女湯に入っていた。ある日突然、「4年生になったから、今日からは男湯に行き」と言われた。5歳下の弟と母親が女湯に入っていく姿を見ながら、釈然としない気持ちを持ちながら先に入った父親を追いかけて男湯に入った。
「なぜ?」というモヤモヤした疑問が“性”への意識を生み、目覚めへと向かったのだと今は分析している。
快傑ハリマオは、私が9歳から10歳にかけて夢中になって見た番組であったが、白いターバンに黒いサングラス。拳銃を水平に構えて活躍する姿は、まだ幼い少年の心をワクワクさせると同時に、エンディング(だったと記憶するが)で毎回ではなく、時々登場する
近藤さんの歌うシーンでは“性へ目覚め”始めた少年の心をドキドキさせるものだった。
“こころの苦しみ”の始まる第一歩といってよい。以来50余年、いまだ煩悩を断つには至っていない。ただ、それらに翻弄されることはほぼなくなり、自分の心の在り様を静かに見つめる目を持つようになったことだけは確かである。
近藤圭子 南十字星のうた (快傑ハリマオ劇中歌)
“快傑ハリマオ”は1960年から1年余り民放で放映されたテレビ映画である。一部カラーで製作された日本初のカラーテレビ映画であったらしいが、受信機のない私の家では白黒という記憶しかない。三橋美智也の歌う♪真っ赤な太陽~燃えている。果てない南の大空に~♪という主題歌ならほとんどの少年が口ずさんだことのあるものだが、劇中歌をわざわざ50年後のこの舞台にのせるとは!?
なぜここまでこの歌に反応したかというと、近藤圭子さんが♪南十字星のうた♪を歌うシーンが私の人生の中で最初に“性への目覚め”を強く意識したものであったからだ。劇の流れの中で考えると、「北村さん、あなたも私と同じやったんか?」とそれこそ“根問い”したい衝動にかられたのである。
人は“性への目覚め”によって、心の在り様が複雑怪奇になる。そのきっかけとなる事柄は人それぞれ違うと思う。私の場合は、銭湯であった。家に風呂がなかったので毎晩、家族4人で通うのが日課であった。そして、何の疑問もなく母親と一緒に女湯に入っていた。ある日突然、「4年生になったから、今日からは男湯に行き」と言われた。5歳下の弟と母親が女湯に入っていく姿を見ながら、釈然としない気持ちを持ちながら先に入った父親を追いかけて男湯に入った。
「なぜ?」というモヤモヤした疑問が“性”への意識を生み、目覚めへと向かったのだと今は分析している。
快傑ハリマオは、私が9歳から10歳にかけて夢中になって見た番組であったが、白いターバンに黒いサングラス。拳銃を水平に構えて活躍する姿は、まだ幼い少年の心をワクワクさせると同時に、エンディング(だったと記憶するが)で毎回ではなく、時々登場する
近藤さんの歌うシーンでは“性へ目覚め”始めた少年の心をドキドキさせるものだった。
“こころの苦しみ”の始まる第一歩といってよい。以来50余年、いまだ煩悩を断つには至っていない。ただ、それらに翻弄されることはほぼなくなり、自分の心の在り様を静かに見つめる目を持つようになったことだけは確かである。
近藤圭子 南十字星のうた (快傑ハリマオ劇中歌)
近藤圭子さんの南十字星はみずみずしく、当時も挿入歌にもかかわらず明確に覚えていました。
又、何度も歌っていた記憶があります。
当時のTV番組の主題歌は、月光仮面、七色仮面、アラーの使者、風小僧、とんま天狗、海底人8823、ジャガーの眼、隠密剣士、少年ジェットなど、数々登場しました。
殆どの主題歌を”あほかいな”と思えるくらい未だ鮮明に覚えいてます。