大相撲名古屋場所が面白い

　番付け上位に取りこぼしが少ないと土俵は充実する。１０日目に全勝白鵬が関脇栃煌山に破れ、１敗で２人の横綱白鵬、鶴竜と大関照ノ富士、関脇栃煌山が並んでから後半戦の一日一日の取り組みに緊迫感が出てきて目が離せない。こういう展開は最近とんとなかった。

　何といっても功労者は栃煌山であろう。11日目と12日目の連敗が惜しまれる。終盤戦は稀勢の里が踏ん張ってくれればさらに面白くなる。7日目の碧山戦の黒星が痛いが、今日鶴竜を破ったのだから明日は白鵬に土をつけ存在感を示してほしいものだ。

　今日の豪栄道と白鵬の取り組み、声援は圧倒的に豪栄道に多かった。こうでなくてはいけない。この雰囲気が横綱白鵬の強さを物語っている。勝負師は同情の声援をもらうようになってはおしまいである。

　地元寝屋川市出身の豪栄道、なんとか2日間踏ん張って10勝しないと、同じ寝屋川市出身の又吉さんの陰にかくれてしまう。

　照ノ富士にもっと攻撃力が出てきたら脅威である。受けの強さだけでは白鵬、鶴竜に通用しないことがわかった場所である。

　さあ、あと2日どんな展開になるだろうか？楽しみである。