素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

民主主義を考えさせられている

2015年07月16日 | 日記
 政治家橋下さんの出現以来「民主主義とは?」という根源的な問いにグダグダと悩まされ続けている。先の民主党政権から今の安倍自民党政権までの世論の推移と政党の消滅浮沈などがさらに拍車をかける。

 さまざまな出来事の中で、選挙の公約という大切な契約をいとも簡単に破棄して平気な風潮が蔓延してきているのではないかということがものすごく気になる。

 新国立競技場問題を始め2020年東京オリンピックへの準備の動きを見ていると恥ずかしさを覚える。あの招致のためのプレゼンは詐欺的行為だったと言わざるを得ない。誇大広告で商品を売りつけるインチキ商法と同じありさまになっている。こんなに簡単に約束を勝手にひっくり返していいものだろうか?と考えてしまう。

 本来なら、開催地返上をすべきものだろう。本質からかけ離れているところで騒いでいる。

 安保法制の議論も同じ。何か釈然としないものがある。毎日新聞では「安保法制こう考える」というシリーズで各界の識者の意見を掲載している。偏った人選をしていない点で評価している。

 元自衛官で、日本初の国連平和維持活動(PKO)となったカンボジアPKOに施設大隊長補佐として派遣され、現在はカンボジアの地雷処理と復興支援のNPOを立ち上げ活動している高山良二さんの言葉が国会論議から感じるモヤモヤ感を突いていると思った。

「日本が生きていくためには、健全で平和な国際社会を作らなければいけない。戦争のない共生社会を次世代に伝えることは、人類最高の使命だ。そのために安保法制を整備するというならば、現実から目を背けず、本質を議論してほしい。政党や識者の議論からその点が伝わってこないのが、もどかしい。
 集団的自衛権を巡って「解釈次第でどうにでもなる」というのはルールがないのと同じで、混乱を招く。堂々と「日本人自らが作る憲法」を論じて、疑問を挟む余地のない条文とすべきだ。」

 いずれにしても言葉による契約の軽視ということが根本的な問題として横たわっている。
コメント
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