日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

因果応報

2014-08-03 | 御住職指導

正林寺御住職指導(H26.8月 第127号)  

 目連尊者の母は生前、仏様への供養や他者への施しを惜しんだ罪(慳貪)によって、死後には餓鬼道に堕ちて苦しみました。
 その餓鬼道は常に飢えや渇きの苦しみを受けて、腹は太鼓のように大きく、喉は針の穴のように細く、見るも無惨な姿になる境界が餓鬼道であります。
 私たちも御本尊様への御供養や一切衆生の恩に対して施しを惜しんだ結果、死後、餓鬼道に堕ちないよう信心をして境界を向上させることが大切です。
 日蓮大聖人は『開目抄』に、
「心地観経に云はく『過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ』」(御書571)
と仰せであります。現在の個々人の姿は、過去に原因があってそれぞれの姿があり、未来の姿も今現在の行いが原因となって現実に顕れてきます。

 今の行為が未来世にどのような姿になるかについて大聖人は『佐渡御書』に、
「我人を軽しめば還って我が身人に軽易せられん。形状端厳をそしれば醜陋の報いを得。人の衣服飲食をうばへば必ず餓鬼となる。持戒尊貴を笑へば貧賎の家に生ず。正法の家をそしれば邪見の家に生ず。善戒を笑へば国土の民となり王難に値ふ。是は常の因果の定まれる法なり。」(御書582)
と仰せであります。もし現在、人を軽んじれば、未来に自分が軽蔑されるような人間性となり、人の外見や姿などが整っていて威厳のある人を謗ることがあれば、その果報は醜く卑しい姿で報いを受けていき、他人の衣服や飲食を盗めば必ず餓鬼界の生命になります。さらに三大秘法の御本尊を受持信行する人を見て笑えば貧しくて身分が低い家庭に生まれます。正しい仏法を信仰する家を謗り中傷すれば邪見の家に生まれる果報になります。妙法の善戒である本門戒壇の大御本尊を笑えば国民は王難に値う果報になります。

 これは仏法の因果の定まりであり、因果応報が厳然と存します。

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