日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

御本尊を拝する時は妙の御文字

2011-11-01 | 御住職指導

 

正林寺御住職指導(H23.11月 第94号)

 御本尊に題目三唱や勤行唱題する時は、基本的に題目の妙の御文字を拝して唱えるように心がけます。その理由は日蓮大聖人が『千日尼御前御返事』に、
「妙の一字の智火以て此くの如し。諸罪消ゆるのみならず、衆罪かへりて功徳となる。」(御書1290)
と仰せのように妙の御文字を拝し唱えることで罪障が消滅されるだけでなく功徳となります。また大聖人は『法華題目抄』に、
「凡夫の盲目次に開き、生盲の一闡提も未来に眼の開くべき縁を結ぶ事、是偏に妙の一字の徳なり。」(御書357)
と仰せのように未来の迷いを切り開いていく多くの縁を結ぶ徳があります。
 そして『御義口伝』に、
「天台云はく『秘密の奥蔵を発く之を称して妙と為す』と。」(御書1754)
妙の御文字を拝して唱える題目は、唱える人の仏界を発く鍵となることを仰せです。
 さらに『御義口伝』に、
「妙の一字の智剣を以て生死煩悩の縄切るなり。」(御書1759)
との仰せから御本尊を拝する時には妙の御文字を拝することが基本になります。

 御隠尊日顕上人猊下は勤行の時の正しい御本尊の拝し方について法華講連合会第十二回の少年部大会の砌に、
「目は御本尊様をはっきり拝することが大切です。御本尊様の『妙法』を拝することが基準ですが、場合によっては『南無』を拝してもよいのです。(中略)けれども、一往は『妙法』、特に『妙』という字を拝することが基本であります。」(大日蓮691号)
と妙の字を拝することが基本であることを御教示です。

 御本尊に向かうときは、姿勢を正して胸の前で合掌し、御本尊の中央の「南無妙法蓮華経・日蓮」の御文字を拝しますが、その中で「妙」の御文字を基本とします。読経は正確に行い、題目は明瞭な口調で唱えるよう心がけましょう。

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