一宮駅東側のロータリー北側、栄1丁目に昭和レトロな写真館があります。
建築年は不明ですが、外観は昭和初めに流行した表現主義風のデザインで、木製の窓枠やタイル貼りの外壁も当時のままで、これぞ「昭和の写真館」と呼びたくなるようなたたずまいを今も残しています。
デジカメやスマホが普及し、誰もが気軽に写真を楽しめる時代になりましたが、昭和30年代頃までは記念写真は写真館で撮影するのが普通でした。そんな時代の記憶を今に伝える古い写真館、いつまでも街角に残ってほしい風景のひとつです。
◆伊藤写真館/愛知県一宮市栄1丁目11-24
竣工:不明(昭和初期?)
構造:木造2階建
撮影:2013/02/03
■腰にタイルを回し、庇を張り出し水平線を強調する手法は表現主義風
■通りに面した店舗部分は洋風に仕上げてありますが、住居部分は瓦屋根の和風仕様です
■丸窓も当時流行りのモダンデザインの定番です
■欄間風の木製の窓枠の隅には装飾が入り、金属製の手摺のデザインも昭和モダンな幾何学模様
■撮影した記念写真を飾るショーウィンドウは、昭和の写真館には欠かせないアイテムです
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