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かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

養老・大垣 自転車の旅

2008-05-05 | まち歩き

 ゴールデンウイークの連休初日、自転車で久しぶりのロングツーリングに出かけました。
 今回の目的地は岐阜県の養老から大垣です。いつものように近代建築を撮影しながらのツーリングになるので、一日の走行距離は100キロを超えそうです。今までの最長不倒距離が70キロくらいですので、初の大台をめざし朝7時30分、犬山の自宅を出発しました。天気が良すぎて気温の上昇が心配ですが(天気予報では予想最高気温28度)午前中は快調に走行。愛知県一宮市から濃尾大橋を渡り、岐阜県羽島市へ。



羽島市は円空上人誕生の地で、円空資料館があります。




木曽、長良、揖斐の木曽三川に囲まれたこの地域は、輪中と呼ばれ、水害に備えて母屋とは別に水屋と呼ばれる蔵が、高く詰まれた石垣の上に建てられています。



輪之内町から揖斐川を渡ると養老町です。レンゲ畑の向こうに広がる養老山脈の大パノラマに疲れも忘れます。



近鉄養老駅の近くで見つけた古い石造りの橋。
「源氏橋・大正4年架橋」の銘が彫ってあります。名前にたがわぬ優美なデザインです。



10時45分、ついに養老駅に到着。犬山からの行程47km、途中寄り道したので、所要時間は3時間15分。思ったより疲れもなく、駅前の巨大ひょうたんの前でしばし休息です。



養老の滝をデザイン化したマンホール



養老鉄道(旧近鉄養老線)沿いを大垣に向かいます。
途中、美濃高田駅(大正2年)に寄り駅舎を撮影。



大垣市内に入り、西大垣駅(大正2年)を撮影。



◆大垣消防組員頌徳碑(昭和7年)
 大垣城に隣接する公園にかなり奇抜なデザインの石碑を発見。様式建築に見られるオーダー(石柱)を狭い空間に、これでもかといわんばかりに並べた姿はまさに壮観、設計者の心意気が伝わります。





◆大垣共立銀行旧館記念柱(大正13年)
 大垣共立銀行の前庭に旧館の柱の一部が、オブジェのように保存されています。


 大垣市は二度目の訪問なので、今回は前回見落とした物件を中心に手短に撮影し、13時20分大垣を後にしました。午後から予想以上に気温が上昇し、帰り道は30度を越える炎天下での過酷な長時間走行になりました。途中から軽い熱中症にかかったようで、最後は頭痛と気分の悪さにへろへろになりながら、16時に何とか犬山にたどり着きました。

~今回のツーリングの感想と反省~
 走行距離は104km、所要時間は休息を含め8時間30分でした。体力、筋力的には思ったよりきつくありませんでしたが、後半はとにかく暑さにやられ、かなりペースダウンしました。さすがに30度を超える炎天下での長時間の運動は中年のオヤジにはこたえます。今回は長距離ツーリングが目的でしたので、とにかく一日で100キロ走れたのは、自分なりに自信になりました。ただ距離を欲張ると、もうひとつの楽しみの近代建築探訪や、路上観察の時間的余裕が余りありません。今度はもっと涼しい日を選び、適当な距離で、余裕を持ってツーリングと町めぐりを楽しみたいと思います。