二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

恵まれていることへの”気づき”

2010年02月09日 | 言葉のちから 心のちから
一日一日、嬉しいこと、楽しいこと、辛いことなど、多くの出来事、人生の分岐点を体験します。しかし、太陽は東から西へ大自然の摂理に従い、人間の生活に関係なく経過していきます。

それぞれ環境やおかれている立場は違いますが、一日をどう生きるか、「今」をどのような心で過ごすかで、人生や運命が変わってくるのでしょう。

≪自分みたいに可哀そうで苦しい境遇の人はいないし、また他人には自分の不幸が分かるはずがないと思っている人が多いです。でも、その苦労は、まだ本当の苦労を経験していません。

本当の真実の苦労を人が経験しますと…不思議なことに、生きている、生かされている、生死の原点を何故か見つめ出します。苦しさのあまり、初期の苦労で出てくるような自殺願望はありません。

真実の苦労を経験した人には、明るい性格の人が多いです。もともとは明るい性格ではなく、大きな苦労を経過した上で明るくなるのです。もう、失うものがないからかも知れません。

終戦直後の日本人は、これを経験したのでしょう。家族を亡くし、すべてを亡くした上で焼け野原から逞しく再生しました。その当時の自殺者は、現代よりも格段に少ないでしょう。生かされている原点の有り難さを、誰もが本能で知ったからです。

「今」、生かされていることへの感謝に気づけない人は、逆に言えば幸福な環境なのかも知れません。その環境をなくさないうちに、気づいてほしいものです。

「今」、今…今が大事であり、世の中は本当に有り難いことばかりです。≫

『森羅万象 2』  伊勢 白山道  著


食事を考えても、「今」、お米を食べることができるのは、お父さんが働き(自分に働く環境があり)、お金を稼ぎ、お母さんがお米を買い、食事をつくってくれるからです。そのお米を売る業者さんがいます。お米を育てる農家の方々の努力と愛情があります。お米は水と空気と太陽の光がないと育ちません。肥料も必要です。多くの人が関わって自分の一日に必要な栄養が保たれています。命は生かされているのです。

お米以外はほとんど輸入に頼っている日本は、食に携わる多くの世界の人たちのお蔭で、おいしい食事を食べることができるのです。命は世界や地球レベルで生かされているのです。

こう考えると、ご飯を一杯食べるためにも、多くの人たちの努力や愛情が関わっていることがわかります、「今」が当たり前ではなく、「今」生かされていることへ感謝をすることが大切なのです。ご飯を食べるにしても、そんな気持ちで食べると、食に対する意識も変わってきますね。ご飯を残したりしませんし、現代の日本のような、輸入量の三分の一の食品を廃棄してしまうという状況などにも疑問が出てくるというものです。

同じ一日を生きるなら、感謝という空気を吸い、笑顔、積極性、喜びという太陽の光を浴び、心身ともにそんな心で一日を過ごしたいものです

「今」を楽しく 「今」に感謝 「今」を笑顔で 「今」を颯爽溌剌と そんな「今」を積み重ねていきたいと思います。

人生は、自分自身、心の内の思考が創るのですから~ 

二葉鍼灸療院 田中良和

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