山谷MC{マザーテレサの修道会の略}のクリスマスには多くのボランティアも来る。
今年は何人ぐらい来たのだろうか。
100人ぐらいは居たのだろうか、このクリスマスにだけ来るボランティアにも会えるのは嬉しいことである。
プレゼントを配り終えたミサの時間だけ来る人も居たし、今年は総勢どのくらいMCに来ていたのだろうか。
ただ昨年よりはミサに来た人の数も多かったように思えた。
プレゼントをもらいに来たおじさんたちも昨年より多かった。
450人分用意したプレゼントも終わってみれば、4つしか余っていなかった。
この山谷のクリスマスは普段炊き出しに来ない人たちももらいに来てくれる。
以前は路上生活をし、それから生保を受け、ドヤやアパートで暮らしている人たちも来てくれるのである。
そうしたおじさんのなかには「普段はどうにかもう出来るようになったけど、このクリスマスだけ来たよ」と話してくれたおじさんも何人か居た。
私は「たまには顔を見せにカレーの炊き出しも来てね」と何度なく話した。
まったく見たこともないおじさんも数人居た、たぶん、新宿や横浜からも、このMCのクリスマスの噂を聞きつけて来たのだろう。
そうした人たちにも会えるのはやはり嬉しいことである。
誰が来ようと、私たちはウエルカムである。
なぜなら、マザーテレサはジャッジをしない人だったからである。
でも、どうしても何かしらの理由で他人をジャッジしてしまう嫌らしさと弱さが私にはある。
クリスマスにはその私の嫌らしさと弱さを見詰める、認める、受け容れる力を願い、静かに祈りたい。
山谷に来て以来25年以上になるが、来れば来るほど、私は私の未熟さを知り、愛の行いをする難しさを学ぶのである。
それと同時に来れば来るほどに私自身が与えられていることを豊かに感じられるようになったような気がするのである。
メリークリスマス。