海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

2022年を振りかえって

2022-12-21 | 写真日記

新宿ゴールデン街の遠足で

 

過去の画像から

2022年も終わろうとしているが、今年は知り合い数人が旅立った。新型コロナ関連は一人のみだが、圧倒的に癌が多い。新宿ゴールデン街にある"遠足"のオーナーもその一人。ここ数年は新型コロナウイルス問題で行動範囲が狭くなっていて、この一年間何をやって来たかと思うと、思い出せないくらい何もやってない。自分にとって今年の大きなイベントといえば、3ヶ月ほど日本に帰国した事くらいで、通常であれば小さな事過ぎるほど当たり前の事。

昨日までに上海人の友人からコロナに感染したというChatが続々届いていて、私の親しい人ほぼ全員が感染した事になる。私の周りがこの状態なので、相当数の人が感染していると思って間違いない。とある上海人から聞いた話だが、数日前に上海の"新天地"へ行ったら、訪れていた人は数人のみだったそうだ。私の自宅周辺の小さなスーパーへ食料を買いに行くと、品数が少なく品切れの商品が多かったので買える物のみ購入し即帰宅。上海の感染者は来月にピークが来るという情報もあるので、今後さらに感染者が増えるかも知れない。

来年は上海も東京も拠点を郊外に移すので、自分にとっては大きな分岐点になるので生活パターンも大きく変わりそう。

☆Canon FD 50mm f1.4 補正レンズ付きアダプターを使用し開放で撮影

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RE Auto Topcor 58mm f1.4で冬枯れを

2022-12-19 | 新博物図鑑 オールドレンズ

 

 

 

 

 

過去の画像をRAWから再現像

プラタナスの葉が落ち枝落としが始まった上海は、ちょっと寒い。私の周りの上海の友人は、ほとんど全員がコロナ感染者になってしまった。抗原検査は陰性だが熱があるんだよね、という人も多いのは普通の風邪なのかとも思うが、義務のPCR検査回数が減った途端にこんな状況に。一昨日は久しぶりに一人呑みしたが、街は人が少なく普段なら混んでいる店も客の入りは半分以下に落ちていた。何処へ行っても健康QRコードの提示義務が無くなり、小区のPCR検査スケジュールのChat連絡が激減し検査場に並ぶ人も激減した。今後の上海はどうなるのか、このままでは感染者が激増するのは間違いない。ただ、私の周りの感染者は、症状も軽く風邪程度の人が多いのは他国と同じ。

画像は、”RE Auto Topcor 58mm f1.4”をM42に改造し、Canonの一眼レフに取り付けて開放で撮影していた頃の画像。このレンズは名玉としても名高く、後年コシナが復刻したほどで私もオリジナルと復刻版の両方を持っているが、オリジナルはバルサム剥がれが一部発生したので防湿庫に眠ったまま。北側の窓から淡い光が入る茶室のような場所では最高の描写が期待できる。上の画像のように太陽の位置さえわからないような天気には、オリジナルのRE Auto Topcor 58mm f1.4は最適な撮影条件だ。

☆Topconのカメラは日本より海外の方が有名で、アメリカ海軍の正式カメラだった時期があった。また、私の青春時代にお世話になったスウェーデンのポルノ画像の多くはTopconのカメラが使われていたので、そのレンズの描写は知らず知らずのうちに網膜に焼き付いていたかも知れないね。トプコンのカメラがポルノ撮影に使われていた理由は、当時のニコンもライカもモータードライブのモーターの耐久性だったと教えてくれたのは、当時デンマークでトプコンのカメラのメンテナンスをやっていた日本人の石井さんから直接聞いた話。聞いた当時は、デンマークから深圳に移住していた頃なので1998頃と記憶している。

 

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武定西路 夜上海 

2022-12-17 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールドレンズで上海の夜を撮影を始めた2007年頃の画像をRAWから再現像。ここは洋風の建物が並ぶ音楽通り。昼より夜の方が雰囲気が良いので、古いレンズをさらに性能を落としてテストした最初の場所。一時期原点に戻ってピンホールカメラで撮影していた時期があり、その後ピンホールのような描写をするレンズを探したが、当然そんなレンズはない。という事で、Canon FDレンズにピント補正レンズが付いたアダプターに行きついた。

この中国製の補正レンズ付きアダプターはCanonEOS用で、性能が悪く無限大は出るがレンズの各収差が目立つようになり、何故か開放付近で撮っても深度が深くなる不思議なレンズになる。まぁ、普通は絶対に手を出さないアダプターだが、当時アメリカでは売れていたと聞いている。

高画素のセンサーを使い現代の最新のデジカメ用レンズを使わず、古いレンズを使い適切なサイズにプリントした画像の方が夜の上海に合っていると思っている。

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上海には山がないから造っちゃえ

2022-12-15 | 写真日記

上海の高速道路上から

 

日本は全国どこに行っても視界に山が入る。ここ上海は、どこを見ても丘も山もない。じゃ、造ろうぜという事で、上海万博跡地に丘のような山をただいま造成中。聞けばこの中は空洞で、外は植林するそうだ。広大な上海万博の跡地再利用法としては、とても面白い発想だ。こんな発想は、予定調和の日本では絶対に実現できないだろうな。

日本ではたった一人の苦情者で、公園が閉鎖になったというニュースを見て愕然。ホント息苦しい国になってしまった。私の東京の自宅前に小さな公園があり、毎日のように幼稚園児が集団で遊びに来ているが、未来ある子供の声が煩いと感じた事は一度もないし、それらを見ていて微笑ましく自分の子供の頃を思い出して和めるけどねぇ。この長野の例は、駆け引きができず、すべての事に腰の引けた行政の問題もあるが、日本人は器が小さく何事も小煩い人種に成り下がっているのは、国外から見ていて相当感じる。時々日本に帰国し数週間経過すると、日本人の私でさえ息苦しく感じる事がある。今の日本は度を越した"忖度"や"世間体"が渦巻いて、みんな身をかがめて生きているように見える。よくある話だが、帰国子女が日本の習慣に馴染めない気持ちは、とても良くわかるよ。

日本の若い人達は、早いうちに外の世界を見ておいた方がイイね。世界には、日本と違うスタンダードがある事を若いうちに知って経験しておくという意味でね。ノマドという生き方も良いと思うよ、私は。一時期だが、上海の同じ組織に居た日本人に一人居たなぁ、今もノマドを実践しているA君。人生は一度だけ、縛られるより生き方の選択肢は多い方がイイね。料理も同じで、比べるものがあるから美味しいか不味いか、自分に合うかどうかわかる。でも、それもこれも本人自身が決める事。

☆最近は小区内(マンションの単位)で、PCR検査日の連絡が来なくなった。検査したい人は自主的に他の場所でやれって事のようだ。今までのPCR検査は一体何だったんだろうと思うが、一歩前進したと思うしかない。

 

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久々に昆劇を撮影

2022-12-13 | 写真日記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上海天蟾逸夫舞台

 

本来は今年の4月に開催予定だった昆劇の公演が新型コロナウイルスの影響で延期になり、12月10日にやっと実現。場所は人民広場から近い由緒ある「上海天蟾逸夫舞台」だ。主催は、上海昆劇団と日系の上海華鐘コンサルタントで、日中国交正常化50周年の記念イベントでもある。今回は国宝級の役者が揃うという事で、私もその歴史に残る1ページに立ち会えたのはとてもラッキー。

この日のメインカメラはX-H1で、初めて顔検出AFを使って撮影した。だが、孫悟空の顔(3枚目の画像)には顔検出AFが認識せず、即通常のAFに切り替えた。これは、本番中だったのでこれ以上の検証をしなかったが、ちょっと面白い現象だ。タバコのタスポが出来る前の話だが、タバコの自販機のカメラが大人と認証されるとタバコが買えたが、大阪の悪ガキが変顔をして自販機のカメラ認証をすり抜ける事例があり、このシステムは廃止になった経緯がある。

最近は人の顔以外にも鳥や動物の顔検出AFがあると聞いているが、今から10年後のカメラはどんな進化を遂げるのかなぁ。

☆昆劇は京劇より古く現在の蘇州付近が発祥で、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。

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