路地裏でたたずみ石になると、周囲の人達は私を気にしなくなる。周囲に同化してしまえば、他人の事を気をかけなくなるのが日本と違うところ。こんな路地裏で一人を追っているとストーリーが生まれる事がある。
この親子は二人で買物に行く途中に子供が親から離れ友達と遊んでいた。その後、親は子供がいない事に気づき元の路地へ大急ぎで戻ってきた。こちらでは、子供の誘拐が多いので親の気持ちはとてもよくわかる。
私の撮影スタイルは、撮影場所を決めたらそこでシャッターチャンスを待つのが基本。もちろんすべてが同じ撮影手法ではないが、歩きながら一瞬を切り取る撮影方法ではない。以前出版した写真集の中のほとんどの写真は、三脚を使いフレームを決めたらチャンスを待って撮ったので、30分以上シャッターチャンスを待って撮った写真も多い。
コロナの影響で、ここ3年以上撮りたい場所に行けず作品撮影がストップしているが、このテーマも同じスタイルで、古いレンズも軽い三脚も準備は出来ているのだが・・・。