一昨日の深夜に一杯やった後、タクシーの後部座席で何気なくシャッターを押してみたのだが、後で画像を確認するとびっくり。
上海市内の高速道路の一部がブルーのLEDで縁取りされたのは、たしか万博前だったと記憶している。その頃、キャノンのデジイチで撮影していたのだが、このブルーが再現出来なくソフトで色調整しても満足出来る色は再現できなかった。ヘタに色調をコントロールするとすぐに色が飽和してしまうのだ。
それがフジのカメラは、ホワイトバランスを太陽マークにしてシャッターを押すだけで、いとも簡単に求めていた色が再現できたのだ。ブルーの色再現が良いとは聞いていたが、こういう事だったのかとあらためて感心。
という事で、押さえておきたい高速道路のポイントをフジのカメラで再撮する事に。
X-PRO1 XF35mm f1.4 jpgで撮影 車の色は本来シルバーグレイ
旧城内もそうだが、旧城内の東南部も穏やかに開発が進んでいる。この付近は、昔の旧城内と同じ雰囲気の街並がまだ残っていて以外に楽しめる場所なのだが、白人以外の外国人観光客を見た事がない。
日本人観光客が行く場所は、観光地と言われている場所を中心にその外側に目を向けない。そして、未だにガイドブックに指示されるままの旅を続けている人がほとんど。別にそれを否定するつもりは毛頭ないが、自分だけの旅を楽しもうとする日本人は欧米人に比べて極端に少ないのは事実。つまり、自分の旅にテーマが無いという事になる。
Canon FD85mm f1.8
先月撮影した写真だが、浦東から租界時代の建物が並んでいる浦西を見ると、一番目立つのがノッポビルの光明大厦だ。何時頃完成したのか忘れたが、現代建築の中では品の良い部類に入る。このビルのトップはアーチ状の窓になっていてとても美しい。
今、外灘を外灘から見て美しく撮れる場所は、おそらくここが一番かも知れない。以前は、このビルの道路を挟んだ対面(河側)にホテルがあってそこが撮影ポイントだったのだが、万博前に取り壊しに。
この国は都市計画中心の政策なので、アッという間に街が変わってしまう。これからおもしろくなりそうなのは、虹口区の北外灘から東外灘付近だろう。
Canon FD85mm f1.8
1999年頃に出来た「上海会議中心」つまりコンベンションセンターは地球儀。時々私もイベントなどで行った事があるが、中は以外と平凡。こういう奇をてらった建物は陳腐化するのも早い。アニメの鉄腕アトムの時代に出てきそうな雰囲気の建物なので、今の時代にそれが存在する事自体が逆に面白い。
Canon FD85mm f1.8
上海で一番最初に出来た超高層ビルは金茂大厦で1998年に完成。その頃の上海は高いビルが極端に少なかったので、上海タワーとこの金茂大厦はどこからも見る事が出来た。仏塔をイメージしたこのビルの高さは420mで中国人の好きな88階建て。
実は、このビルのトップの部分は傾いているのだが、金茂側は絶対に傾いて無いと言い張っている。それは森ビル側から誰が見ても目視で確認できるのだが、そこは中国人気質の面白さ。
これを撮影したレンズは、キャノンの旧FD35mm f2 SSCなのだが、他の同時期のレンズと比べかなり黄色傾向に色がシフトする。その中でも最初期のレンズFD35mm f2は、どうもトリウムが入っているようで、さらに黄色くずっしりと異常に重い。重さは約520gで、その後に改良された同レンズは約360gと軽くなっている。
Canon FD35mm f2 SSC
