海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ヒューデックが設計した孫科の私邸

2021-10-30 | 遠い記憶 現代のレンズ

 

 

 

 

 

 

天候不順とメンテナンスなどで、ずっと入れなかった上生新所内にある孫科(孫文の長男)の私邸に行ってきた。この建築は、ラズロ・ヒューデックが設計し本来は自分の為の私邸にするつもりだったが、金銭的なトラブルに巻き込まれて、それを解決してくれた孫科に格安で譲ったそうだ。

ヒューディックはスロバキア系ハンガリー人で、軍隊時代にロシアに捕虜としてシベリアへ送られる途中で脱走し、上海に逃れて建築家として成功した経緯がある。昨年まで私が住んでいた新華路や番禺路にその建築は今も残っていて、ヒューディック記念館も番禺路にある。他に有名な建築は、今はインスタグラムのメッカとなっている武康大楼(ノルマンディアパート)や国際飯店(パークホテル)などがあり、上海の租界時代を代表する建築家だったので今もファンは多い。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする