海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

夜上海 学宮街付近

2011-11-04 | 遠い記憶 現代のレンズ

一昨日の新聞に田子坊の家賃高騰の記事が出ていた。又貸しも多く、ひどい所は13平米で2万元もするらしい。元々は、デザイナーや作家などが自然発生的に集まりカフェやショップも自然発生的に出来た場所なので、今のような観光地ではなかった。田子坊が一番良かったのは、2007年くらいまでだろう。この田子坊に限らず最近の店舗家賃の値上がりは、ひどいを通り超してあくどい。人件費が上がるのはある程度しかたがないが、毎年最低15%以上値が上がるのが常なので、これではどの店もやっていけない。昔、上海駅前にあった中古カメラが入っていたビルも強欲な大家の家賃値上げで店の多くは上海星光撮影器材城に集まった。その星光も今は同じ状態になっている。どうもこの国の金持ちは、文化というものがわかってないのと頭の中は金の事しかないようだ。

最近、中高年のおっさんやおばさんに話を聞くと、生活は便利になったが、まだ物が無かった昔の方が楽しかったと言う声をよく聞く。この国はあと2年後どうなっているのか、それは誰もわからないが、経済だけでなく複合的な沈下が起こる予感がする。

日本では、山田正彦前農相がTPP交渉参加に踏み切った場合は集団離党すると言っているようだが、大人の答弁ではない馬鹿げた話だ。だいたい、出来もしないやりもしない事を平気でやるという奴をお子様オヤジと言う。未来の子供達の為にもTPP参加交渉後は、言った事を実行し集団離党したらいい。

写真は、昔から変わらず今も存在する学宮街付近の家。

 

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