先日、某掲示板に「ハロプロの曲には何故Cメロがある曲が少ないのか」というようなスレがありました。簡単に言ってしまうと、二番の後に一番にも二番にもないメロディラインのフレーズが来るのをCメロと定義した場合、ハロプロにはCメロがある曲が少ないのではないか?という事について検証するスレでした。
では、その数少ないCメロがあるハロプロ曲はどのナンバーか?という訳で、例として挙がっていたのがこの曲。
【H!P-HD】「CRAZY ABOUT YOU~Dance Shot Ver.」6th ☆ ミニモニ。
二番の後の愛ちゃんのソロパートがCメロです。
ここまで読んで、「そのCメロとやらはあった方がいいものなのか?」と思ったアナタ!私もまさにそこを気にしながらスレを読んでいました。ハロプロには少ないのはわかった。では世の中ではどうなのか?というと、Mr.Childrenの曲には多いという話が出てきました。二番の後に違うメロディを繰り出す事によって、曲の流れがドラマチックになる。ミスチルにありがちだと、Cメロの使い方がなんとなくわかってきた訳です。
案外普段はCメロの効用というものは意識していませんから、そういう風に意識して探してみるとなかなか面白い。こんな報告も書き込まれました。
AKBがキングレコード移籍後に出したシングル11枚中8枚はCメロ有り。
大声ダイヤモンドなどはCメロを盛り上げ箇所としてわかりやすく配置している。そして、他のシングルも確かに二番の後にメロディラインの違う盛り上げ箇所がある。やはりAKBは「ヒットの方程式」に乗っとり作られていると実感した訳です。つまり、聴いて気分が盛り上がり、カラオケで歌って盛り上がりみたいな感じ。グループでカラオケに行った場合に盛り上がりそうな曲が揃っている。
そう考えると何故ハロプロはCメロがある曲が少ないのか?これはなかなか興味深い。AKBはAメロBメロサビ、AメロBメロサビ、Cメロサビというわかりやすいパターンが出来上がっているのに対して、ハロプロはパターン化されているとは言い難い。℃-uteのシングルは割とシンプルに、AメロBメロサビ、AメロBメロサビ、サビという構成が多いですが、モーニング娘。やBerryz工房は色んなパターンがあり、またサビと呼べそうなフレーズが二つある事も珍しくない。
Berryz工房「ライバル」 (MV)
サビが二つの例「ライバル」。サビ1AメロBメロサビ2、AメロBメロサビ2、サビ2サビ1。
「ひとつふたつ~」がサビ1、「はばたこう~」がサビ2。サビ1は曲の世界観への入口としてイントロのメロディラインから自然に流れて始まる。サビ2はまさにサビらしく盛り上がる箇所。私はサビ2の桃子の歌声が大好きで、この桃子の歌声を聴きたいからライバルを聴くという表現をしてもいいくらい、その歌声が気に入っております。可愛さと健気さを感じるボイスが曲の世界観とマッチしております。
モーニング娘。 『リゾナント ブルー』 (MV)
他には「リゾナントブルー」もサビが二つあると言えそうです。
サビ1はまさに出だしの部分。ライブでは拳を突き上げて跳べる箇所。盛り上がり度は十分です。
それに負けないくらいサビ2も良い。「悲しみが~」の部分。今度は思わず拳を握りしめたくなる感じ。
リゾナントブルーはAメロBメロが複雑でもあり、メロディラインの違いでAメロBメロCメロと分ける考えであれば、サビ以外の部分は3つに分かれて構成されています。
「軽い子に~」が1つめ、「だけど~」が2つめ、「一人の~」が3つめ。そして二番が終わり間奏後にサビ2、サビ1と続いて終わる。
「なんちゃって恋愛」もラップの箇所も入れるとこの曲もサビ以外に3つのメロディラインで構成されています。
ハロプロはCメロが少ない代わりに、セリフやラップで流れにメリハリつけるパターンが割とあります。「ザ・ピ~ス」の石川さんのセリフ部分などはまさにそんな感じ。
確かにCメロがあると曲の盛り上がりをうまく上げやすい。長い間奏の後に静かな伴奏でCメロ熱唱なんて、まさに盛り上がり度はマックス。ももクロちゃんの「行くぜっ!怪盗少女」などは好例。
そんな「曲の盛り上げに良い構成法」であるCメロ有り楽曲を、何故つんくPは多用しないのか?これはなかなか面白いテーマではないでしょうか?もう少しこのテーマで色々語ってみたいと思います(合間に、℃-uteやBerryz工房の新曲や本日MVが公開された吉川友ちゃんの話なども挟めると思うので、連日語る流れにはなりませんが)。