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S.C.相模原サポーターブログ

SC相模原を楽しく応援するブログです

サッカーは先輩の背中を見て成長する

2009-12-11 01:16:13 | 勝利への叡智
サッカー選手は、いろいろな経験・トレーニングの中で成長していきますが、チーム内の素晴らしいトップ選手のプレーに影響されながら成長する選手も少なくありません。今年Jリーグ3連覇を制した鹿島アントラーズですが、最後の優勝ゴールを決めた興梠慎三選手。興梠選手は同じFWを組むマルキーニョス選手の背中を見て成長した選手です。もともと足が速くポテンシャルの高い選手でしたが、そのポテンシャルをゲームの中でどう使って、チームに貢献し得点につなげるのかが分からない「有望な若手選手」の一人でした。しかしマルキーニョスの、決して手を抜くことのない前線からの激しいチェイシング、足元の技術も高くチャンスメイクにも長けた攻撃センス、そしてチャンスと見るや自身のスピードを生かした縦への突破、強烈なミドルシュートでゴールを奪う得点力。こうした高い技術を次々と吸収し、今シーズンはマルキーニョス選手を抜いてチームの得点王になりました。マルキーニョスは来シーズンでブラジルに帰国することを表明しましたが、その決意の理由の一つに頼もしい後輩の成長があったことは疑う余地もありません。

我がSC相模原JYの名良橋総監督は、選手時代、ブラジル代表のサイドプレーヤー・ジョルジーニョの背中を見て成長したと言われています。ジュビロ磐田でのドゥンガ&福西、ゴン中山&高原も同じく先輩の背中を見て成長した選手達です。最近SC相模原のトップチームでも同じような成長を感じさせる選手がいます。それは、野村選手です。今年一年、秋葉監督と一緒にプレーし指導を受けながら、秋葉監督のいいところを吸収し成長しているように感じます。野村選手はDFだけでなく守備的CHも含めて100%秋葉監督のプレーエリアとかぶります。年初は、それが足かせになって出場機会を失っているかに見えましたが、夏後半くらいから望月代表・秋葉監督の信頼を得て、出場機会を増やしています。来年は「この試合はノムに任せる!」と秋葉監督に言ってもらえる試合が増えそうです。

最後に、SC相模原の選手全員に、秋葉監督のいいところを見ならって欲しい事があります。それは「声」です。秋葉監督は、以前所属していたジェフでもアルビでも「闘将」と言われたくらい声を出していました。先日のALL-Z戦でも、後半秋葉監督が退くと静かな試合になりました。ですので選手同士もっとピッチ上でコミュニケーション取り合いながら、また意識を鼓舞しながらゲームを進めていくと良いのではないかと思います。見ているサポーターもその方が楽しいです。声出していこうぜ!SC相模原。

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サッカーにおける『2人で1役』のポジション

2009-12-09 00:09:21 | 勝利への叡智
サッカーは11人の選手によるゲームです。その中で『1人』手を使えるのがゴールキーパー。守備の最後の砦となるサッカーにおける最も重要なポジションです。しかしゴールキーパーは、現実には1人では務まりません。正ゴールキーパーが、退場・怪我・不調の時に、変わってチームの守護神を務めるセカンドゴールキーパーの存在が不可欠です。ですのでGKは『2人で1役』のポジションと言ってよいでしょう。しかしセカンドゴールキーパーは、正ゴールキーパーより格段に難しいポジションだと思いませんか。それは・・・
①多くの出番は、緊急事態の時の緊急出動(正ゴールキーパー退場・怪我)
②他のポジションの交代選手よりも出番が少ない。
③②のため自分のモチベーションを維持するのが大変。
③急な出番が来ると準備が100%でなくミスが起きやすい。
④SC相模原ではサテライト・セカンドチームが無いため実戦感覚が鈍り易い。
⑤県リーグのレベルではGKコーチを置けない。
こんなある意味過酷な環境の中で、今年1年間SC相模原のセカンドゴールキーパーとして、頑張り抜いてくれたのが、平川正城選手であり、岩田武選手です。特に平川選手は、今年の国体での神奈川県代表チームに選出される程の実力を持ったGKです。しかしSC相模原の公式戦の大半ではセカンドゴールキーパーの「ポジション」を務めました。試合での榎本選手の素早い反応のファインセーブが、皆さんの記憶にも焼き付いていることと思いますが、このセーブは平川選手が控えているからこそ出来るプレーであることを忘れてはなりません。実力の拮抗した2人のGKが高め合い、競い合い、補完し合い、信頼し合ってこそ『真の守護神』が生まれるのです。

先日、J1三連覇を制した鹿島アントラーズのオリベイラ監督は、次のようにコメントしています。「ベテランのGK小澤(セカンドゴールキーパー)や大岩が(出番が少ないのに)どんな時も腐らずチームに貢献してくれたことでこの優勝を勝ちとることができた。」またシーズン中には「(練習に手を抜かない)大岩と小澤がいるから、チームとして良い練習が出来る。2人はなくてはならない存在」ともコメントしています。セカンドゴールキーパーの練習にも目配り、気配りをしている監督だからこそチームを常勝へと導くことができるのでしょう。

平川選手・岩田選手は、アントラーズのセカンドゴールキーパー小澤選手と『立ち位置』が全く違います。2人は若くて優秀で大きな可能性を持った選手です。ですのでベテラン小澤選手のようにある意味割り切る事なく、オフもトレーニングに手を抜かず正ゴールキーパーの座を是非つかみ取って欲しいです。頑張れ!平川選手。岩田選手。

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ゴン中山の道

2009-12-01 00:30:11 | 勝利への叡智
11月28日、久々にJのピッチで感動を見ました。言うまでもなく、中山雅史選手の「退団セレモニー」です。ヤマハ発動機時代から20年間ジュビロを引っ張ってきた文字通り「Mr.ジュビロ」の「退団」に、ジュビロサポーターはもちろん、サンフレサポーターからも、惜しみない「中山コール」一色でジュビロ磐田スタジアムが涙色に染まりました。中山選手は、「いつも背中を押してくれたのはサポーターの皆さん。どれだけ成長できたか分からないが、本当に感謝している」「まだ情熱が残っているのでプレーヤーとして続けたい。チームは決まっていないが、次のチームでも魂を胸にピッチを走りたい」と深く頭を下げ自分の想いを素直にサポーターに語りかけました。その後、チームメートらとともにグラウンドを一周し、サポーターと「ゴンダンス」を踊ったり、スタンドに分け入ってサポーターと抱き合ったり。いったんピッチから引き揚げた後、再び1人でグラウンドに現れ、サポーターからお別れの胴上げ。サポーターは、人生の中で「忘れ得ぬ人」としてゴン中山の雄姿を、心に刻んだことでしょう。

サッカー選手人生いろいろ。現役が長ければいいというものではありません。ただ「道を極める」という魂を持ち「前に」歩き続ける選手は、肉体・勝負を超越した精神世界でプレーし始め、見ている人の心を強く揺さぶるのです。日本には、武道や書道、茶道、華道、相撲道など、何十年もかけてその道を修行し、修得し、極めていくような 「~道」 がいくつか存在します。中山雅史選手の今回の退団は、「サッカー道に生きる」だったことと思います。

皆さんの今の日常の生活における、「道」のテーマは何でしょうか?個人的な目標や願い、果たしていくべき使命は何でしょうか?この急激に変化の中において、ともすればこういった自分の目標や、目的地というべきようなものを見失いやすくなります。特に、物質的に豊かになりすぎ、物がたくさんある事に満足しきってしまい自分がどう生きるのか、何に生きるのか、精神的に完全な自由である現代だからこそ、まわりや世間がつくった価値観に振り回されやすくなってしまいます。カズやゴンは全く周囲が何と言おうと意に介しません。「自分の道」がぶれないからです。

「皆さんも、私たちと同じように自分の道を信じて歩き続けてください。」とゴンは、叫んでいるように私には見えました。勇気と感動をくれた中山選手に、一ファンとして心から感謝したいと思います。新天地でも頑張れ!ゴン中山!

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ゼルビアGMの地道な営業活動はじまる

2009-11-27 23:43:24 | 勝利への叡智
ゼルビアのゼネラルマネージャーに、博報堂のイベントプロデューサーが就任したことは、既報の通りですが就任早々早速、おもろい事いろいろと始めています。

・地元・町田近郊の商店街と連動した企画「ゼルビ屋(ぜるび・や)」を開始
・ホームゲームへの来場回数に応じて景品を贈呈する「来場ポイントシステム」
・FC町田ゼルビア創立20周年記念パーティー(資金集めパーティー)
・朝日新聞ASA町田・J:COMと提携し「応援力3倍増キャンペーン」
・ソフトバンクとのコラボによる、FC町田ゼルビアデザイン携帯電話の発売

まぁいろいろと良く考えるなぁ~と思います。とにかく小さな事から地道に積み重ねて大きな街のうねりにしたい、とする想いがよく伝わってきます。ただ今のSC相模原としては、少し参考程度という感じです。

ただSC相模原が、今一番参考になるのは「メディアへの露出」。地域メディアが中心ですが、事ある機会にゼルビアの選手やニュースを露出させようとしている活動は、今のSC相模原でもすぐ実施してはどうでしょうか。広報専任の方も入社されたようですので、これからが楽しみです。
1.全国紙の地方版への記事掲載
2.相模原市の広報誌「広報さがみはら」への記事掲載
3.相模原市の「さがみはらメールマガジン」へのイベント告知
4.FMさがみ FMよこはま 始めとするラジオ番組のゲスト
5.テレビ神奈川・サッカー番組へのゲスト出演
6.サッカー専門誌・スポーツ雑誌
7.テレビのスポーツ番組
など、こうしたメディアにSC相模原の情報を数多く提供するのが広報のお仕事。12月13日の相模原市サッカー協会長杯争奪大会は、上の1~4のメディアに事前告知のニュースを流せますし、試合の様子・結果は1・2・4・5のニュースで流せます。多くの方に知られれば、スポンサー様も支援したくなるというもの。ゼルビアのGMに、負けるな!SC相模原。



SC相模原・戦力点検 ⑤CB(センターバック)

2009-11-05 22:55:31 | 勝利への叡智
2009年ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝、FCバルセロナ VS マンチェスターユナイテッドの対戦。両チームのセンターバック(以下CB)は、バルサがピケ&ヤヤの190cmを超える長身の2人、マンUは188cmのファーディナンドと189cmのビディッチ。現在、世界最高クラスの4人のCBは 1対1,空中戦などディフェンス時のあらゆる状況で圧倒的な強さを持っている上に、正確なフィードで攻撃の起点にもなるオールラウンダー。世界の多くのチームが、この両チームのCBを目標にし、自チームのCB像を描き選手育成に努めています。

SC相模原のポジションの中で、CBは年初に比べ大きな成長を遂げました。その立役者は、秋葉監督です。ディフェンスラインを統率し、チームの士気を上げ、的確なアドバイスで周りの選手の力を2倍にも3倍にも引き出すことに成功。年初、セットプレーから簡単に失点を許していたSC相模原でしたが、4月以降こうしたイージーなセットプレーからの失点は、ほとんど無くなりました。奥山・大野のCB陣も、秋葉監督に刺激され一回りも二回りも逞しくプレーしています。
しかし、来年この3人のCB陣の力だけで、10月&11月の全社・地域リーグ決勝まで戦い切れるか?というと、難しい判断です。それは今年後半、SC相模原の公式戦は競り合いのきわどい試合が少なく、本当のディフェンス力を推し量る材料が少なかったからです。少ない中で敢えて挙げるとすると、2つの「判断材料」があります。まず1つ目は7月の「あの2試合」。共通しているのが、「県内のチームと対戦して守備陣の反則で10人となり、先制したものの最後まで守り切れず逆転を許してしまった。」事。もう一つは、Jリーグチーム千葉・湘南とのトレーニングマッチ。前半からJチームの攻撃陣にSC相模原の守備陣が対応しきれず3点を先に取られてしまった事です。強いチームに先に3点取られたら勝敗の趨勢は決まってしまいます。

チーム事情も考えず、わがままなサポーターの声を、敢えて発するとすると「1対1,空中戦などディフェンス時のあらゆる状況で圧倒的な強さをもつCB」があと1人いてくれるといいなぁ~、と思います。今、奥山・秋葉監督のどちらかが、怪我等で欠場してしまったら、SC相模原の守備力は、有力大学チームや、地域リーグチーム相手だと、「ちょっとキツイかも」と思います。身長が高くセットプレーで頼りになるあいつ。退場者が出ても破綻をきたさない守備の中心となるあいつ。奥山や秋葉が怪我しても安心して任せられるあいつ。JチームFWとの1対1も全く問題ないあいつ。そんなあいつがいてくれたら、全社・地域リーグ決勝突破も視界良好となると思います。(あ~~なんてわがままなサポーターだろう・・バルサやマンUじゃないんだからねぇ~笑)。


SC相模原・戦力点検 ④SB(サイドバック)

2009-11-03 21:40:21 | 勝利への叡智
SC相模原のサッカーでのサイドバック(以下SB)は、「守る」「サイド攻撃に加わる」と言った4バックのSBに求められる技術に加え、中盤でセンターハーフ(以下CH)・サイドハーフ(以下SH)とともにボールを出来るだけ長くキープすること、そしてプレッシャーがかかるSHに代わって、サイドからのビルドアップの基点としてゲームメイクすること、の2点が要求されているように思います。これは、CBに秋葉監督が定着していることと無縁ではありません。グランド上で、相手の攻撃力を計算しながら、何人でDFラインを作るかを常に味方センターバック(以下CB)・SB・CHに指示しています。ですので、試合の局面&局面でDFラインに入っている選手またその人数が異なっている光景がよく見られます。

こうした戦術におけるSBは、CH・CBと均質なスキルも要求されます。ですので今年前半は、SBの専門職である大山・児玉・井上・森野・長崎といった選手が、左と右でポジションを競っていましたが、夏以降の試合では、藤田・野村・水野といったCHを得意とする選手のSB起用が多く見られるようになりました。また児玉・井上・長崎といったSBの選手も、CHで起用したりCBの位置にポジションチェンジしたりすることにより、プレーの幅を広げています。
その結果、現在のスタメンは右SB藤田・左SB井上のコンビが最も多いコンビとなっています。しかし、今後もSBは相手チームとのマッチアップにより柔軟に選手を変えてくるものと思います。森野・大山といった、「早く走れる」「長く走り続ける」「裏を取られない」SBの選手も、SC相模原の攻守のオプションとして不可欠です。強豪チームとの連戦を迎える来年に向け、SBの選手はメンバーは充実していますので、チームが求める戦術をより効果的なものにするために、全体の更なるレベルアップが必要なのではないかと思います。「目標はより高く」頑張って欲しいですね。


SC相模原・戦力点検 ③CH (センターハーフ)

2009-10-31 17:49:59 | 勝利への叡智
ランパード・セスク・ジェラード・ピルロ・デコ・エッシェン・シャビ・イニエスタ・・・世界の強豪チームには、最高のセンターハーフがプレーしています。日本代表では、サイドハーフ(SH)中村俊輔は、得点を生み出すパスを出すのに対し、センターハーフ(CH)遠藤は、攻守の状況を的確に読み、チームの攻撃・守備を組み立てるパスを出すチームの要。ですのでCHは、高い技術力に加えて、試合の流れと先を読む戦術眼が必要なポジションと言われています。

【今年のCH】
SC相模原でも、今年この重要なポジションにはチームの中心選手がその役割を担ってきました。まず年間を通してのレギュラーが鈴木健太。健太が怪我で出場できなかった6月頃、児玉・井上らがCHに入りましたが、結果健太を追い越すには至りませんでした。そして健太とコンビを組む、もう一人のCHは同じくSC相模原の中心選手坂井・水野・秋葉らが他のポジションとの兼任で入りSC相模原のポゼッションサッカー・パスサッカーの要としてゲームを組み立てています。そうした中、また新しい変化が訪れたのが10月。チームに新しく鈴木隼人が加入しました。隼人もさまざまなポジションがこなせますが清水エスパルス時代の本職はCH。SC相模原での隼人のCHでの試合はまだ2試合だけですが、チームの中に隼人の経験と技術が溶け込めば、さらに中盤から数的優位を作りだす創造性溢れるコンビネーションプレーが生まれてくることでしょう。
【来年に向けて】
まず、SC相模原の中心選手である健太・坂井が、チームが高いレベルで勝ち抜く戦術をチームのメンバー全体と共有し、その為に自身のスキルをどう高めていくか、自ら高い目標を設定しレベルアップを図る事が、何よりも大切です。また隼人の成長・チームとの連携強化することも、健太・坂井の成長のためにいい刺激となることでしょう。また、相手にポゼッションを奪われるようなケースでは、守備力の高い水野がこのポジションに入ってくることが予想されます。DF陣で大野の成長・また新しい強力な選手が加入してくれば秋葉・健太のCHコンビも、有力な選択肢になります。このようにCHはSC相模原の中心選手同士でのハイレベルな競争の中から、一層プレーの質を上げ、SC相模原の更なる躍進の核として頑張って欲しいと思います。




SC相模原・戦力点検 ②SH(サイドハーフ)

2009-10-30 23:28:45 | 勝利への叡智
SC相模原では、基本的なフォーメーションは、4-4-2で、中盤がセンターハーフ(以下ボランチ)と、サイドハーフ(以下SH)から構成されています。最近、サイドハーフを攻撃の起点とする4-4-2は多くのチームで採用されています。SC相模原の場合も「サイドからの地上戦」が、攻撃の鍵を握ることになりますから、大変重要なポジションです。望月代表は、今年1年を通じ、個々の選手の特徴と戦術の観点から2つのタイプのSHを組み合わせて起用しているように見えます。まず一つ目は①起点型の選手、もう一つが②ウィング(以下WG)型の選手です。ここに望月代表が誰をスタメンで入れているかで、その試合の攻撃のゲームプランの一端が分かります。
起点型のSHとは文字通り横からの攻撃の起点となるプレーヤーです。坂井・水野・井上・藤田がSHで起用されるケースです。
WG型のSHは、相手ゴールに斜めから切りこんできて、FWとのコンビネーションでゴールを狙う攻撃型のサイドハーフです。吉岡・真仁田・木下・森野がSHで起用されるケースです。

【WG型のSHの今年】一年通じて不動のレギュラーは、吉岡です。最近では、左SHだけでなく右SHにもチャレンジしプレーの幅を広げています。得点力・ドリブル突破・パスセンス・SBとのコンビネーションなどスキル全般で他のSHプレーヤーを上回っています。これに続くのが真仁田です。スピード・ドリブル突破力で吉岡を上回るものの、もともとFWの選手ですので、クロスの精度・SBとのコンビネーションなどMFとしてのプレーが今後の課題です。同じ事が森野にも当てはまります。こうした状況下WG型の選手層を強化するために、今年の夏入団してきたのが木下選手です。まだ19歳ですが、このポジションに必要とされる素質をもっていると思います。また右・左どちらでもこなせますので、早くチームに慣れレベルを上げていき、吉岡のポジションを奪う選手に成長して欲しいと思います。

【起点型SHの今年】起点型はWG型よりも守備と攻撃のバランスを重視するポジションですので、一試合でこのポジションの選手が、ボールに触れる機会は非常に多くなります。この起点型SHとボランチが、縦と横のSC相模原の攻撃を組み立てていくのです。年初は、さまざまな選手が試されていましたが、夏以降は水野が、隼人が入団して以降は、坂井がスタメンで起用されています。パス交換の要となる、縦に仕掛ける、アーリークロスを入れる、サイドバックのオーバーラップを使う、ミドルシュートを狙うなどまさに「万能型選手」でありチームの攻撃の鍵を握る選手ですので、当面は坂井・水野・藤田の3人での併用が続くでしょう。

【来年に向けて】県一部リーグ上位チームとの対戦では、やはり「吉岡・水野」「吉岡・坂井」が左右のSHを組むことが多くなると思います。そして後半、SHの足が止まったところでスピードスターの真仁田・森野が交代出場というのが、今の望月代表の「ジョーカー」かと思います。まず木下選手がこのポジションを取る事を宣言し、トップ選手とのGAPを早く埋めていって欲しいです。またFWに森谷・齋藤と同じレベルor以上の選手が加入したとすると、森谷がSHを兼任する選択枝もありと思います。昨日のFWと関連しますが、FWにもう一人得点力の高い人材が育つか、入団してくるかで、来年度のFW・SHのポジション争いが高まり、チーム全体の底上げにつながるのではないでしょうか。

SC相模原・戦力点検 ①FW

2009-10-29 22:24:35 | 勝利への叡智
Jリーグクラブは、来年に向けた戦力増強に着手しています。既に各リーグの昇格・降格が決定、あるいは濃厚のチームも絞られており、新しいチーム作り構想がまさに検討されていることでしょう。SC相模原も、各ポジション別に今年の成長を振り返り、来年への飛躍を占ってみたいと思います。今日はFWです。

【今年を振り返る】
年初、神奈川県社会人サッカー選手権大会で優勝を遂げたものの、六浦FCに1-0、決勝の横浜猛蹴戦では、敗戦濃厚のロスタイム森谷のスーパーCKで1点をもぎ取ったものの1-1。このような県リーグ1部チームのディフェンスに苦戦している状況を打開すべく、4月 チームに加入してきたのが齋藤です。以降、FWは齋藤を軸にチーム作りが進められ、大きな成果を出してきました。年初怪我がちだった森谷も回復し、夏以降は、FWは「齋藤・森谷」で固定されました。当初は齋藤の個人技が際立っていましたが、次第に2人のコンビネーショが熟成し、最近では森谷が得点する場面が、多くなってきました。来年の神奈川県1部リーグでも齋藤・森谷の2トップは、怪我なく高いコンディションを維持できれば、一層の熟成&レベルアップを増し試合を決める得点を今年以上に、バシバシ決めてくれることでしょう。

【来年に向けて】
課題はこの齋藤・森谷に続く、あるいは脅かす選手の成長が遅れていることです。特に佐藤の成長は、ファン・関係者も願い続けているところですが、今年後半は怪我もあってか出場機会にも恵まれず得点シーンが少なくなっています。水野は競り合いに強く、前線でのシンプルなボールさばきは見事ですが、ゴールに向かうFWらしい迫力に欠けています。全社レベルの屈強なDFに対抗するには、齋藤・森谷に続く強いFW、つまり「前線でボールキープが上手くセットプレーで抜群の得点力を発揮する選手」が必要と思います。Jリーグに例えると、巻・ヨンセン・長谷川悠・チョンテセ・田原豊のようなタイプの選手です。佐藤・水野の早い成長を待ちたいところです。

今年は、SC相模原が先制する試合が多かったので、齋藤・森谷の2人で、勝ち続けることができました。しかし来年は、SC相模原が「ビハインドを許し追いかける試合」が増えてきます。その時、望月代表&秋葉監督は、同点に追いつく打ち手、逆転を狙うオプションを持つ必要があります。今持っているのは「スピードスター」のカードがあるくらいで、「パワープレー」「必殺のセットプレー」「強い相手への3トップ(1トップ2シャドー)」他のカードは、「ラスト10分で1点を取りに行く」「齋藤・森谷の足が止まった時の打ち手」のために、一層磨きをかける必要があると思われます。0-1の試合を、1点もぎ取って延長・PK戦又は引き分けに持ち込む逞しさ。さらに2-1に逆転する攻撃力・精神力の強さ。今年、全社の試合を見てSC相模原にも、是非必要な要素だなぁ~と、強く感じました。




ツェーゲン金沢に見た、全社を勝ち抜くチーム力

2009-10-17 20:55:16 | 勝利への叡智
本日、全国社会人サッカー選手権大会(以下、全社)一回戦を見てきました。千葉県市原市内に七つの試合会場が設定されており、そのうち八幡球技場の一回戦2試合を観戦してきました。その中で一番印象に残った「ツェーゲン金沢 vs 海自厚木マーカス」の一戦をレポートします。上の写真はツェーゲン金沢の右SBのビジュ。金沢のスタメンは、
1.Jリーグチームから移籍・・根本(千葉)古部(横浜FM)広庭(愛媛)木寺(広島)三原(神戸)ビジュ(水戸)
2.ブラジルプロチームから移籍・・クリゾン
3.JFL・地域リーグから移籍・・諸江(刈谷)園田(徳島)
4.昨年大学で活躍・・山道(大体大)込山(大体大)
と、実績のある選手ばかりで、大宮アルディージャから移籍してきた辻田やブラジル人のデニスが、控えというメンバーです。これで今シーズン北信越リーグ3位だったというから驚きます。全社での北信越予選では、JSC・松本山雅を破り優勝で、全国大会に上がってきました。相手は、関東リーグの海自厚木マーカス。試合開始から、金沢のペースで試合が進みます。前半9分、センターサークルから10mほど入った左からのFKに、広庭が蹴り込みゴール。先制点が金沢に入ります。2点目は14分右CKから、FWクリゾンが頭で決めました。このまま金澤ペースで試合が進み、後半戦へ。1点とれば流れが変わるとマーカスは選手交代により攻撃強化を図りますが、逆に後半2分、右サイドビジュのセンタリングに、またもや広庭がシュートしこれが決まります。その後PKによる1点を加えて、4-1で金沢が勝ちました。

タレント揃いの上、昨年京都サンガのコーチだった上野監督がチームをうまく統率し、ツェーゲン金沢は、今大会優勝候補の一つと言っていいチームだと思います。その前の試合、カマタマーレ讃岐 vs バンディオンセ加古川は、1-0でカマタマーレ讃岐が勝ちました。この試合は、接戦で前半終わって0-0。後半、PKでカマタマーレ讃岐が、1点を奪いそのまま逃げ切りバンディオンセ加古川は敗れました。カマタマーレ讃岐には、バンディオンセ加古川から移籍してきた選手が3人出場しており、試合後、会場裏では両チームの選手同士仲良く笑顔で話す様子が印象的でした。下は、ハーフタイムチームに指示をだす、羽中田監督(車いすの方)の様子です。
       
今大会Jリーグを目指すチームには、Jリーグ・JFLから移籍してきた選手がたくさんメンバーとして加わっている事を改めて実感しました。またtonan前橋、静岡FC、ツェーゲン金沢は、ブラジルなどの外国人選手が1チーム2~4人登録されており、全社・地域リーグ決勝という「10月&11月決戦」を何としても勝ち抜こうという執念がチームのメンバー表に現われている様です。SC相模原も、来年の全社を勝ち抜くためには、一層のチーム力アップが必要と思いました。今日、海自厚木マーカスがツェーゲン金沢に全く試合をさせてもらえない様子を見て、今年7月の敗戦後、望月代表や秋葉監督が「今はこのレベルなんです。」とコメントされた意味が、分かってきたような気がします。