鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

紫陽花開く梅雨空の下、舞踏と「えにし」に触れる 非日常のひと時・・・

2019-06-12 19:42:10 | エンタメ


このところ、ご近所のお店仲間との会話の中では「紫陽花」の話題が花盛りの感があります。かのゴールデンウイーク10連休の後、鎌倉探訪の方々の姿は「通常モード」に戻って落ち着いた状況でした。そして6月に入り「紫陽花」に誘われて、鎌倉の街は徐々に散策に訪れる人が増えてきているように思います。ウチの陶芸教室とカフェに来る方々との会話でも、「紫陽花」がキーワードになっています。

わが家の裏庭や東側の斜面に生育する紫陽花も、徐々に色合いを深めつつあります。


そして家の東側にそびえる斜面に咲く紫陽花の傍らには、前日までは影も形もなかったタケノコがニョキニョキと成長し始めています。

まさに「雨後のタケノコ…」。

一日に1m近く成長してしまうタケノコとの闘いが始まって一ヵ月弱。竹を駆する時間はしばし「無心になれる貴重なひと時」でもあります。ちなみに毎日毎日、庭の斜面に生えてくる竹との格闘はこんな感じです。


そして、とってもちっぽけなスペースでの芝刈りもこれまた「無心」の境地への近道…。


梅雨の晴れ間の限りあるひと時を使って、慌ただしく草刈りにいそしむ時間はまさに「ありふれた日常」のワンシーンということになるのでしょう。

そのような中、時々お呼びがかかる「非日常の世界」は、日々の暮らしを楽しいものにする上での格好のコンテンツです。

たとえばつい数日前の週末の夕刻、徒歩で向かった先は由比ガ浜のちょっぴり秘密めいたスペース。この日、こちらで展開されていたのは市内在住で現代日本を代表する舞踏家・秀島実さんとそのお弟子さんになる中村早紀嬢のシークレットなパフォーマンス。

まもなく予定されているフランスでの舞台に向けて、ごくごく内輪の人に仕上げのレッスンを公開…となった次第です。

常に何となく謎めいたパフォーマンスはこのような感じ…でスタート…。
 
これまでに何度か秀島さんと早紀嬢が演ずるスローなテンポの舞台を観てきています。そのたびにいつも、秀島さんの「ネコ足」とでも形容したくなるくらいしなやかな足の運びが印象に残ります。激しい動きをした時でも、足音ひとつ立てません。そして観終わるたびに心温まる思いとともに、ちょっぴり物悲しい抒情的な感覚に包まれます…。

この秀島さんと早紀嬢、そしてウチの二人の間にはじつに不思議なつながりがあります。その一端が今から6年前に記したワタシのブログに残っています。以下、ブログの抜粋を…

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つい先日、地元テレビ局の「何でもこなす才女」中村早紀嬢が明るい笑顔で「こんにちは~」してくれました。


これまで何度か取材・収録を受けた経緯もあり、ウチの二人は早紀嬢からは「マキロウさ~ん、おみつさ~ん」と、公私にわたってお友達付き合いさせてもらっています。親子ほども歳の違うお嬢さんに相手していただき、「まこと嬉しい限り」のわが家でもあります。

この日、まずはいつものようにお茶を飲んだ後、早紀嬢が「是非お二人に観てもらえたらと思って、真っ先に持ってきました!」とテーブルに広げたこのチラシ。

聞くところによれば、来年1月に市内にて舞踏公演を開催する舞踏家・秀島実氏は鎌倉在住のコンテンポラリー・ダンスの名手とか。

早紀嬢いわく「秀島先生はかつて、大野先生というとても有名な人からコンテンポラリー・ダンスの指導を受けていたらしい」とのこと。その説明を聞いていたウチの同居人さんは「あっ、その大野先生って、ひょっとしてワタシの女学校時代の学校のセンセイ…。霞を食べて生きているような、ステキな仙人のような人」と言ったまま思わず絶句。

同居人さんが書棚から紐解いた一篇の印刷物には、今から約3年ほど前の「大野先生」の逝去を伝える記事が。


「ああ、大野先生が亡くなったんだ…との思いから、この同窓会誌だけは処分せずに取っておいたの」と、遠い昔に目を凝らす同居人。そして、「こんな偶然ってあるんですか!?」と目をパチクリする早紀嬢。
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という感じです。今あらためて読み返しても、なんとなく不思議…。

この日のシークレット・パフォーマンス終了後、近々フランスへ向かう二人の姿をカメラに納め…
 

その後、軽い「打ち上げ」は飲み屋さんではなく、若宮大路のフレッシュネス・バーガー。なんとも健康的です…。
 
舞踏の話や間もなく向かうフランスの話題、そして共通の友人の話に至るまで、秀島さんを囲むスタッフやワタシ達との会話は途切れることなく続きました。その中でも、もっとも熱心に語るのはもちろん秀島さん。舞踏という芸術の世界に身を置きながらも「昭和モード」あふれる秀島さんと「再会のウインク」を交わしつつ、梅雨の夜は過ぎてゆくのでした…。

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