鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

陶芸、歳時記、街歩き、今年も「鎌倉 佐助の風街便り」をよろしくお願いいたします。

2019-01-11 10:06:02 | 日記


穏やかな初日の出と共に始まった平成最後のお正月も早や11日目を迎えた本日は「鏡開き」。思い起こせば、元旦にココロの中でそっと初詣を済ませ、翌2日に始まった箱根駅伝のデッドヒートとその余韻が冷めぬまま、ふと気がつくとある朝 年明けからあっという間に7日が過ぎて「七草粥」の朝を迎えていました。

今年も自宅の二階で自力で暮らす90歳にならんとする母の手になるこのお粥をすすりながら「あのねママさん、季節折々の行事の手筈を整えるということは心の糧になるでしょ…」などと、少々苦しい自己弁護などもひとくだり…。

そして本日は「鏡開き」。鏡餅はワタシが木槌で割り砕くとして、お汁粉は誰が作るのでしょうか…?

ひるがえって自宅工房で展開する陶芸とカフェにおいては、今年も年明け早々三が日からゆったりまったり活動が始まっています。たとえば陶芸教室においては「新春顔見世興行」ならぬ「新春顔見世陶行」という感じで、顔見知りの方々が陶芸とカフェ&おしゃべりに華を咲かせていきます。


今回は日常使用する器の他にも「亥年」にちなんだイノシシをはじめ鳥や熊のフィギア制作にも手を染め始めました。


作陶後、このメンバーとの間ではほぼ「お約束」となりつつある感じで、ご近所のお店仲間「甘味処 こまめ」さんへ。この年明けから「こまめ」さんでは人気メニュー「黒カン」を供する際には、ワタシが制作したこの器をお使いいただいています。

ふりかえれば昨年、「こまめ」の店長かえさんから灰褐色の小鉢を見せられて「この器と大きさと風合いが同じような作品をお正月までに作ってもらえませんか?」と相談された時の「ドキッ」とした瞬間が思い出されます。この他の人が制作した作品をもとに「同じような大きさと風合い」の器を作るということが、なかなか難易度が高いのです。注文を受けて以来、粘土とうわぐすりの選択、ろくろ成型時と焼成後の収縮率を確認するための試し焼き等を経て、なんとかこのお正月に間に合った「渾身の作…!?」でもあります。

あらためまして、「黒カン」と拙作とのマッチングをしばし点検…。「新春顔見世陶行」の方々からも「黒カンの色とのコントラストがいい感じ」との言葉をいただき、ほっと安堵して「ビールをもう1杯!」。

7日までの松の内が明けた今週はじめの一日、「それでは新春のご挨拶に、東京へ行ってきます」と見栄を切って!?、横須賀線の人となります。実際のところ都心まで横須賀線で約1時間ほどなのですが、訪ねた先では「わざわざ鎌倉から…」と少々恐縮されることもしばしば。そのようなこともあってか、ワタシ自身生まれも育ちも東京なのですが、今ではなんとなく「東京は少しばかり遠い所」、そして「御のぼりさん」的な意識も芽生えてしまってきています…。

高層ビルが乱立する都心の冬空を見上げながら「なんでこんな無秩序な街になってしまったのかなぁ」と呟きながらも、背の高い建物が比較的に少ない銀座にたどりつくと「やっぱり落ち着くね…」と、ゆっくり街歩きをする余裕も生まれてきます。

新春公演で沸き立つ歌舞伎座も角を曲がれば、裏町のような落ち着いた雰囲気が漂っています。


ほんの少し海側に歩を進めると、裏通りにはこのようなモニュメントも。


そして「新春のご挨拶」の締めは、歌舞伎座から徒歩5分ほどの築地1丁目にあるコミュニケーションギャラリー「ふげん社」へ。

こちらでは1月26日まで 関戸勇写真展「視線の先PARTⅡ九霞園の盆栽世界」が開催されています。

ワタシが所属する「北鎌倉史跡研究会」の同志でもある写真家・関戸さんから「今から15年ほど前に平凡社『月刊太陽』の取材をとおして知り合った九霞園の盆栽世界を今回、あらためて展開」するに至った経緯を聞きながら、氏の視線の先に映る 自然と人が紡ぎ合う美しい世界を感じ取ることができます。







会期中、関戸さんとかかわりの深かった大坊珈琲店、浪曲師・東家一太郎さん、九霞園盆栽師・村田行雄さんらとのイベントも用意されています。詳細はこちらから。

蛇足ながら「鏡開き」の本日、ウチの黒猫ノワールは早くもその視線の先にお汁粉を見据えているようでもあります…!?


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