鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

陽光を背に受けて「華のお江戸ツアー」も退屈とは無縁です…

2016-11-21 18:53:35 | 日記

このところ、春を思わせるポカポカ陽気と真冬の寒さが日替わりで行きつ戻りつし、ココロとカラダが上手くついて行けずに少々「不定秋訴」な気分に覆われています。たとえば、穏やかな陽射しに恵まれたある日、温かな工房での下絵付けは、まさに「鼻歌まじり」で、作業も殊のほかスムーズに進みます。

下絵の具を上手く塗り分けるための下作業や絵の具の調合は、自然光の下で行なうことが鉄則。この日はまさに絶好の天気となりました。

そして翌日、うって変わって真冬を思わせる厳寒の空の下、屋外でのうわぐすりかけはブルブル震えながらの「苦行」となりました。うわぐすりかけ作業の日は、何故か大雨だったり厳しい寒さに見舞われたりすることが多いように思います。こんな時、日常の暮らしや生業においても日取りや頃合い、段取りのタイミングととも運とめぐり合わせの重要性を痛感することとなります。

寒さに震えながらの作業を経て一夜明け、かねてより予定に入っていた「華のお江戸納品ツアー」は絶好のハイウエイクルーズモード! お昼過ぎの外気温25℃、無風快晴の空の下、ふと気がつくとスピードメーターの赤い針はかなり右の方に傾いています。

制限速度超過の有無に限らず、首都高走行に際しては常にルームミラーで後方から追ってくる覆面パトカーがいないことを確認しつつ、前方にもパトカーが走行していないことをチェックします。

ワタシの友人の一人はかつて、この首都高を後方からのパトカーに注意しながら超高速走行していた際に前を走っていたパトカーを勢いよく追い越してあっという間に免許停止になりました。この一件を聞いた時には大笑いしましたが、実のところ、誰もがやってしまいそうな案件でもあります…。

かの友人の顔を思い浮かべながら、横浜ベイブリッジの軽勾配をメガーヌでタ~っと駆け上ります。

そしてブリッジの頂点を過ぎて下り勾配に入った瞬間、メガーヌの助手席側の窓あたりがら「ガシッ!!」というとっても大きな衝撃音が…。いわゆる「石撥ね」「飛び石」というヤツなのですが、40年に及ぶ運転歴において最も大きな「ガシッ!!」でした。「ガラスが割れた…」と判断し、フロント、左サイドの窓をチラチラ見まわしたのですが、何処にも破損の形跡はありません。今にして思えば、石を飛ばした「犯人」は、写真左のシルバーのタンク車だと思われます。

「大きな音だったけど、ガラスは大丈夫だったみたい⁉」とホッとしていたところ、同乗者が「アッ、ガラスにヒビが入ってきた!」と叫び始めています。指差すフロントガラス左下方を見ると、たしかに光に反射して5センチほどの白いスジが輝いています。

10分ほど走り、羽田空港のあたりまで来るとヒビは15センチ位までひたひたと成長していました。このままヒビが拡がって「ガラスがガッシャーン!」というような映像がアタマの中をよぎります…。

「飛行機、もうだいぶ長い間 乗ってないなぁ」などとつぶやいてみても、「ガラスがガッシャーン!」という恐怖の念がアタマを離れず、心ならずもスピードを少々ダウンして…。

それでも、台場を抜けて


豊洲あたりを駆け抜ける頃にはショックも少しばかり癒え、「小池劇場」についてあれこれ話し合う余裕も生まれます。


葛西からディズニーランド方向に向かう頃にはヒビは20センチ以上にもなり、同乗者は「ヒビも少しずつ上向きに方向を変えてきましたね」とじっくり観察し始めています…。


目的地に速行、即帰りの「華のお江戸ツアー」を経て、「ガシッ!」の実況見分に臨みます。

被弾した個所は、ガラスが「ビシッ」とえぐられた感じになっています。そして、ヒビの長さは30センチ以上もあります。

助手席から見てみると、ひと筋のヒビがはっきりと確認できます。


修理費用はいったいいくら要するのか、車両保険は上手く適用できるのか、はたまた同じフロントガラスが国内に在庫しているのか、その他 伝々…。

我が家の愛車メガーヌを生み出したルノーはかつて「退屈へのレジスタンス」を標榜していましたが、今もって「退屈な毎日」は、お気に召さないようです。おかげでワタシもこれからしばらくの間、「退屈」せずに毎日を過ごせそうです。視界は良好なんだけど…。



コメント
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