先日、『SMAP解散報道 記事紹介』カテゴリーを作りましたので 今日もひとつ記事をご紹介~。
こちらは、「日経MJ」に1/29付で載った記事の紹介です。
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【麻生香太郎のエンタメ原理主義】
2016/1/29 日経MJ エンターテインメント面(2面)より
SMAP解散騒動の寂しさ <報道に偏り、ファン遠く>
~引用~
「 月刊誌で松本人志の連載を担当していた時、(それまで挨拶を交わす程度だった)SMAPの担当マネージャー飯島三智氏がふらりと喫茶店の前の席に座ったことがあった。「SMAP×SMAP」と「HEY!HEY!HEY!」が同じスタジオで収録されていたからだ。
「ねえ、松本さんって、どんな人?」。「んー、優しい子ですよ」。
なぜ、そんな返答をしたのか分からない。ただ、そういう類いの返答を求めているように思えたからだった。そのやりとりをすっかり忘れた頃、中居正広と松本人志ダブル主演ドラマ「伝説の教師」の記者会見があった。
飯島氏はこういうリサーチを積み重ねるのか、と思った。」
そして、慎吾のドラマ現場で目撃した飯島さんについては・・。
「主演香取慎吾が心配なのか必ず毎回本番に駆けつけて黙って観客席で見入っていた。」
「現場で動いている飯島氏が女帝(すごいレッテルだ)に見えたことは一度もない。メンバーが不安になる時、ピンポイントで影のように存在する。いつも物静かで一般客に混じると分からなくなるたたずまいだった。」
そんな飯島さんを見て、SMAPは恵まれているといつも思っていた、とある。
そして、藤島ジュリー景子氏についても触れている。
「直系ゆえ存在にオ―ラがある。嵐のコンサートのリハーサルの時も最後方の通路で必ず一部始終を見ている。」
「どちらもSMAP(飯島)、嵐(ジュリー)という国民的アイドルを育てるべくして育てた、心配のかたまりのような存在だ。だから、今回のジャニーズ事務所後継争いからSMAP解散か、という一連の報道は個人的にはこたえた。」
「事務職からSMAPのマネージャーへと飯島氏を抜てきした母・メリー氏の慧眼(けいがん)。 そのメリー氏を恩人とは思いこそすれ、反逆しようとする訳がない飯島氏の立ち位置。 親が娘(ジュリー)に事業を継承しようとするのは当たり前で、それをいちばん心得ていたのが飯島氏だ。
芸能マスコミのマッチポンプ。 跡目相続という下品なネタ。一般マスコミまで加わって、ここまでこじれてしまうと、彼女にはもはや逃げ場はなかった。
芸能マスコミは騒動をここぞとばかり面白おかしく活用した。大見出しのスポーツ紙や女性誌は売れ、情報番組のテレビ視聴率は上がる。NHKまでが定時のニュースで報道する。あげくのはては首相への問いかけだ。もうこの国は訳がわからない。」
先輩のバックでデビュー前の後輩がバックダンサーを務める。ファンもよく知るジャニーズのシステム。
彼らは仲が良く、礼節を知る若者だ、と。
「何が言いたいか。戦後70年、日本に芸能ジャーナリズムは存在しなかった、ということだ。オトナの都合ばかりを垂れ流し、アーティスト本人の資質や芸の向上はどうでもいいのだろう。」
1/18の「スマスマ」生放送をツイッターを画面を見ながら視聴したそうで・・
「みんな思い思いの意見をつぶやいている。このファンの、絞り出すようなつぶやきを拾いあげるマスメディアはあるのだろうか。」
「ネットでは平等に賛否が語られていたが、マスコミは一方的で、SMAP四半世紀の功労者に寄り添うことは最後までなかった。」
紙面には「作詞家・評論家」と出ていた、麻生香太郎さん。
日経MJのコラムは、隔週金曜日に掲載されている、とのこと。
・・・あらためて。時間を戻すことはできないけれど、何がどうして・・こうなってしまったのか、とフッ と考えてしまう。・・・