さくさく

中居正広ナシでは1日が始まらない、終わらない。元気をくれるのは中居&SMAP。

SMAPが残したもの 「第三者に壊された・愚劣な対応」 ~毎日新聞・記事紹介~

2016年12月23日 08時53分41秒 | SMAP解散関連報道 記事紹介

今朝の毎日新聞(東京朝刊)です。

購入可能な方はぜひ、ご購入ください。

WEBに記事が出ていたので、ご紹介いたします。


特に 酒井氏の発言は貴重。
今年のこれまでの同氏の発言とはカラーが異なる。

事情は不明だが、いずれにしろこのように掲載されたことは貴重。

 

【 論点 SMAPが残したもの 】 
毎日新聞2016年12月23日 東京朝刊 


コチラ  毎日新聞 論点

~引用~
「 人気グループ・SMAPが年内で解散する。25年にわたり老若男女に愛され続けたアイドルの解散は、芸能ニュースの枠を超えて社会現象となり、米紙ニューヨーク・タイムズはザ・ビートルズ解散になぞらえた。解散の理由を語らぬまま、静かに舞台を降りようとしているSMAP。彼らは平成ニッポンに何を残したのか。



夢なき時代の夢 矢野利裕 批評家・ライター

 SMAP解散の報は、日本中を騒然とさせた。いかにも扇情的な報道の在り方には批判的な気持ちがあるが、現在の日本において、SMAPの動向が少なからず国民的関心事となっているのは事実なのだろう。SMAPの人気について一義的な要因を述べるのは難しいが、SMAPがほとんど唯一無二の魅力を放っていたのは確かである。

 

SMAPの魅力は、カジュアルなスター性とでも言うべきものにある。カジュアル性とスター性。スターが手に届かない存在だとすれば、「カジュアルなスター性」という言い方はほとんど語義矛盾である。しかし、そのような矛盾に満ちた存在感こそが、SMAPというグループにおける最大の魅力だ。

 SMAPがこのような存在感を示すにいたったのには、デビュー当初からの経緯がある。そもそも、デビュー当初のSMAPは、歌とダンスなどパフォーマンスの面で一度挫折している。CDの売り上げも伸び悩んだ。そんなSMAPが人気を獲得するきっかけとなったのは、「夢がMORIMORI」(フジテレビ系)でのコントである。バラエティー番組を通じて身近な存在になったことによって、SMAPは人気者になったのだ。したがって、華やかに舞台を彩るジャニーズからすれば、SMAPは必ずしも本流にはない存在だった。

 音楽面から見ると、それは、ディスコ音楽からクラブ音楽への変化という形で表れている。SMAPの楽曲に取り入れられたハウスやR&B、あるいはヒップホップといった音楽は、それまでのドレスアップされたディスコ音楽に比べると、もう少しカジュアルで身近なものとしてある。SMAPの面々もそのようなスタイルに呼応するように、ドレスダウンしてカジュアルに振る舞っていた。少年隊に代表されるディスコ的な華やかさを示してきたジャニーズのなかで、このような振る舞いもまた異色だった。

 結果的に、平成の日本はSMAPの在り方を選んだと言える。「平成不況」や「ロストジェネレーション」といった言葉が飛び交う、夢を信じるのが困難な時代。アイドルの役割は、必ずしも現実離れした夢を見せることではなかったのかもしれない。むしろ、わざとらしいドレスを脱いで、カジュアルに歌って踊ることによって、SMAPはアイドルとしての支持を得た。そこには、カジュアルに振る舞うことによってスター性が宿る、という不思議な逆説がある。その不思議な存在感こそ、SMAPの唯一無二の魅力だ。

 加えて言えば、一度はアイドルとしての夢を挫折したSMAPが国民的アイドルでいたこと自体、夢なき時代の夢を体現していたと言える。その意味で、「あれからぼくたちは何かを信じてこれたかなぁ」と歌う「夜空ノムコウ」(1998年)が、SMAP初のミリオンセラーとなったことは、象徴的な出来事だった。この見事なR&Bスタイルのポップスによって、SMAPはいよいよ国民的アイドルになったということだ。SMAPよ、お疲れさま!(寄稿)

 



成功の陰にスタッフワーク 酒井政利・酒井プロデュースオフィス社長

ジャニーズ事務所黎明(れいめい)期のグループ、フォーリーブスは、私が入社したCBS・ソニーレコードの国内契約第1号アーティスト。私と同事務所とはその頃からの付き合いだ。今年1月に退社したSMAPの元女性マネジャーも私が推薦し、同事務所に採用された。大学を卒業したばかりだった彼女は、たまたまSMAPのデビューに関わり、自分で希望してマネジャーになった。最初は売れずに苦労したが、彼女はSMAPととことんやっていこうと決意したのだろう。バラエティー番組など、新たな活躍の場を開拓し、彼らの成長に精魂を込めた。彼女あってのSMAPだったと私は思う。

大スターになるには三つの条件が必須だと考えている。一つはアーティスト自身が持つ「素材」。次にマネジャーやプロデューサーらの「スタッフワーク」。最後は「世の流れ」。この三つがそろえば、スターへの階段を上り始める。

 素材でいえば、SMAPに特別個性的な人はいない。1人が抜きんでると、そこが花になり、他のメンバーは枝になってしまう。SMAPはそれぞれの足りないところを互いに補いあっている。

 元マネジャーはメンバーを巧みにまとめあげ、その絶妙なバランスを完成させた。心理学で「自己一致」と呼ばれるが、自分がこうありたいという「願望」と、あるがままの「現実」の己は100%重なることなんてありえない。少しでも重なると、その人は仕事が面白くなるのだが、スターになりたいという人は「願望」が強く、なかなか重ならない。スタッフワークの難しさはそこにある。1人でも大変なのに、グループとなるとなおさらだ。そうした難解な作業を彼女は成功させていた。

 

さらにSMAPは時宜を得て、お茶の間に勇気を送る存在に育った。「素材」「スタッフワーク」「世の流れ」の三位一体が完成し、SMAPは実に立体感のあるスターになった。

 グループを続ける大変さは、私もよく知っている。CDデビューから25年。こんなに長く続くグループは珍しい。それがメンバーの意見の不一致などではなく、第三者に壊されたというのが非常に惜しい。同事務所のメリー喜多川副社長が週刊誌のインタビューで元マネジャーを非難したのは大変な失言、暴言だった。

 間もなく元マネジャーは退社し、スタッフワークが崩壊。SMAPは壊れてしまった。ザ・ビートルズも初期のマネジャー、ブライアン・エプスタインさんの死後、ダメになった。よく似ている。

 SMAPはメンバーにとっては故郷のような存在。番組の司会をやったり、ドラマに主演したり、絵を描いたりとそれぞれ活動しながら、時々集まってSMAPとして活動する。個々の活動をさらに充実させる、そういう一番難しい変化の時期に、生木を裂くように、故郷をダムに沈めてしまった。

 同事務所は郷ひろみ、田原俊彦と、これまで看板タレントをピーク時にトラブルで失ってきた。その意味でも今回の騒動は本当に醜い。あまりにお粗末で愚劣な対応だった。【聞き手・佐々本浩材】




アイドル降りた「人間宣言」 小島慶子 タレント・エッセイスト

 SMAP解散のニュースに接した時「ああ、そういう年齢だな」と思った。私と同じ悩み多き40代がそこにいると感じ、ほっとした。彼らもまた、歩んできた道に責任と誇りと不安を抱えた、ばらばらの「個人」だったのだと。

 40代になると、それまでの人生で築いてきた価値観が、しっかりと重みを持ち始める。責任が増したり、先のことを考えたりと、いろいろな意味で分かれ道に立つ。同窓会でも昔の仲間とバカ話で笑えなくなったり、何でもない冗談が溝を作ってしまったりする。

 私は会社を辞めてフリーになる道を選んだ。辞めない人には辞めた人が裏切り者に見える。辞めた人には辞めない人が長いものに巻かれているように見える。どちらが正しいということはないのに相手を否定することでしか自分を肯定できない。そんな不安な時が、中年期以降の人生にはたくさんあると思う。

 SMAP解散は遠い芸能界の話だけれど、どこか既視感がある。誰もが自分の人生で、似たような経験をしているのだろう。

 SMAPに男性ファンが多いのは、女性のはめた枠の中で歌い踊る、記号化されたアイドルでなかったからではないか。多くの男性は無言のうちに、女性から「稼いでほしい」「私を守ってほしい」などと多くの枠をはめられている。そんな窮屈さを感じさせなかったことが、男性にも共感された理由かもしれない。

 私たちは誰でも、どこかで「○○らしさ」を求められている。期待される自分と本来の自分との間で葛藤を抱え、期待される姿を体現しなければと思いつつ裏切りたい気持ちも持っている。

 SMAPの解散は、アイドルらしさを求めるファンの期待を裏切った。だが、あの苦渋に満ちた40代の顔を見せたのは、期待されるアイドルを演じることから降りた、ということなのだろう。私は彼らの「人間宣言」だと感じた。

 解散が発表された8月、天皇陛下が退位をめぐる「おことば」を述べられた。「個人として」という言葉が、強く印象に残った。同じ頃、リオデジャネイロ五輪・パラリンピックでは、期待された結果を出せなかった選手が「国民の皆さんに申し訳ない」と頭を下げていた。

 全く別々に起きたこれらの出来事は、「全体のための個」「期待という圧力」という息苦しさを感じる日本社会で「私は私個人だと言っていい」と考えるきっかけとなった。8月は、個人であることを許されず、見ず知らずの者が殺し合ったあの戦争の犠牲者を慰霊する月でもある。それは現代の私たちの働き方や子育てなどで感じる生きづらさと、どこか遠くでつながっていると思う。

 紅白歌合戦の出場歌手が発表されたが、SMAPの名前はなかった。彼らがやろうと思わないなら、このまま終わってもいいと思う。人生は、絵にならなくても尊い。彼らが絵にならないまま終わることは、大げさに言えば「絵にならない人生には価値がない」と追い立てられている人々への、一つの「赦(ゆる)し」になるような気がする。【聞き手・尾中香尚里】

 

独立騒動収束せず

 発端は1月、中居正広さんら4人が、所属するジャニーズ事務所からの「独立検討」と報じられたこと。背景に「育ての親」とされる女性マネジャーと事務所側の確執があり、4人は退社する女性に同調する一方、木村拓哉さんは残留の意思を示したとされる。5人は一度は生番組で騒動を謝罪し、収束するやに見えたが、結局8月に解散が正式発表された。存続を願い37万人分の署名が集まるなど、その動向は最後まで国民の関心を集め続ける。 」



 

SMAPの報道について  【SMAP】の【解散】って結局なんなの?違和感を感じてるあなたへ 

なぜ?  【更新版】世界に一つだけの花が売れ続けている理由   


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