☆…☆…☆酒井さんが、また嬉しくなるコメントを記事にしてくれました。☆…☆…☆
コチラ 「時代のサカイの目」
【時代のサカイ目】~引用~ 2011/11/25
“ジャニーズ 帝国”支えるSMAPの心
SMAPが20周年を迎えた。
デビュー曲がオリコンチャート1位に なるのが当たり前のようになっている ジャニーズ事務所の中で、彼らが1位を 取ったのは12曲目の『Hey Hey おおきに毎度あり』。
なかなか売れないことで、3曲目を出 した後、ジャニー喜多川社長がなぜ売れ ないのかと中居を叱ったという。
また、当時トップアイドルだった光G ENJIのコンサートにゲスト出演した ときに、あまりにも話がウケず、社長 は“終わった”と引導を渡したこともあ る。
あれから20年。 東京ドームに集まった5万5000人 を前にして、5人は誰よりも深くファン に感謝したのだろう。
何と彼らは、終演 後、5カ所に分かれて、最後のひとりが 退場するまでファンを見送ったのだ。 前代未聞である。
これは当日の朝、メンバーからスタッ フに申し出たアイデア。スタッフの反対 を押し切っての見送りだった。
デビュー当時17歳だった平均年齢が 37歳を超え、成熟した男の年齢にな り、グループを母体にそれぞれが得意分野を持って個々で活躍しているのが彼ら の強み。
中でも草なぎの韓国語は、真面目な努 力家ぶりを浮き彫りにし、中居の司会は 群を抜き始めた。
当初、誰もが中居の司会に不安を持っ たが、深夜の音楽番組『カミスン!』に 見るように、非常にうまい。 機転がきき、脱線しそうになるとうま くまとめ、時間内に収め、ゲストより目 立つことはしない。 司会者が人気者だと、ゲストより目立 つことがある。が、中居はメーンディッ シュはゲスト、自分はサイドディッシュ だと分をわきまえている。
それでいてさ りげなく自分の存在感を示し、存在を際 立たせる。
ゲストに合わせて自分の出し方を変えるのも、中居はうまい。
そんなSMAPをすぐ後ろから追いか けているのが、嵐の二宮和也。子役時代 から何本もドラマ出演してきた蓄積で、 今やすっかり安定感があり、自然体の演 技には嫌みがない。
人気者の先輩を追い抜こうという意気 込みで、後輩たちは歌にダンスに演技に と自分を磨く。 美空ひばりの23回忌のメモリアルコ ンサートでも、近藤真彦がHey!Sa y!JUMPとジャニーズJr.をバッ クに従えて『ギンギラギンにさりげな く』を熱唱。 大先輩のバックを務める少年たちとい う構図だったが、実は、マッチを普段以 上にかっこよく見せたのは、バックの少 年たちだった。
ダンスがとにかくうまいのだ。メリハリがきき、足の動きもキレがいい。加え てそのスピード感。圧倒され、魅入って しまったほど
である。
今、ジャニーズにはTOKIO、嵐、 NEWS、関ジャニ∞、KAT−TUN などいくつものグループがあり、それぞ れが個々にも活躍している。
そしてバックで踊る少年たちの中から また新しいグループが生まれる。
それを 牽引しているのは、間違いなく、SMA P。
後輩が先輩に引き上げられ、先輩は後 輩に押し上げられ、互いが切磋琢磨する win−winの関係がジャニーズ王国 を不動のものにしている。
■酒井政利(さかい・まさとし) 和 歌山県生まれ。立教大学卒業後、日本コ ロムビアを経てCBS・ソニーレコード (現、ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ。プロデューサー生活50 年で、ジャニーズ系・南沙織・郷ひろ み・山口百恵・キャンディーズ・矢沢永 吉ら300人余をプロデュースし、売上 累計約3500億円。「愛と死をみつめ て」、「魅せられて」で2度の日本レ コード大賞を受賞した。2005年度、 音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。