サ カ タ の ブ ロ グ 

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トルコライス

2021年09月01日 | サカタだよ

トルコライス食べたことある人はきっと「おとなのお子様ランチ」と呼ばれてることも意識しながらモグモグ&ゴックンした経験があるだろう。昭和の日本で「おとなの遊園地」と親しまれたトルコ風呂にちなみ、長崎で生まれたトルコライスは、東京で小池百合子(当時32歳)がトルコの留学生(ヌスレット・サンジャクリ)を教唆しトルコ風呂の改称運動を起こした結果、1984年にソープランドと呼び名を変えた後も「江戸の仇を長崎で討つ」ほど距離があるせいか見逃されたまま、38年後の今日もトルコライスとして人気を誇る。

ドライカレー(またはカレーピラフ)と、スパゲティナポリタン、そしてトンカツをワンプレートに盛るのがトルコライスの基本形で、どこにもトルコの要素がない。「おとなのお子様ランチ」←「おとなの遊園地」←「トルコ風呂」という、「おとなの三段論法」で生まれた料理だからトルコの要素がないのは当然だ。それにしても、小池百合子は38年も前から、ただ呼び方を変えるだけで大きな改革をなしとげたかのようにアピールして政界を渡り歩いてきたことが、図らずもトルコライスで露見してしまった。当時から「夜の街」がとにかく嫌いで、排除が趣味であることも。

ドライカレーとナポリタンとトンカツ……それが基本形なのだが、よく見るとハンバーグが乗っている。呼び方を変えるだけで得意顔しちゃう誰かさんと違って、昭和・平成・令和と元号が変わってもトルコライスであり続け、実質を伴う変化・進歩・発展の歩みを継続するトルコライスは偉大な食べ物だ。ナポリタンがカルボナーラに、トンカツがビフテキに変貌を遂げた例を見たことがある。というか食べたことがある。「おとなのお子様ランチ」のわりに子供が好きそうなものばかり盛ってる感じもするけれど、現実に根づく変革とはそういうものかもしれないと、誰かさんの容姿を思い浮かべながらトルコライスを食べるたび思わずにいられない。

 

 

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