全部、平成不況のせいなんです。編集部にあったウォーターサーバーが、経費削減のため撤去された
のが確か2008年……リーマンショックより前でした。同時期にコーヒーメーカーも撤去されてしまって、
みじめな思いをした当時を忘れることができません。しばらくたって、編集部に「お水基金」というものが
生まれました。自分たちでミネラルウォーターを安く大量に購入して、1本飲むごとに市販品より手軽に
50円ずつ貯金箱に投入することで、次回の大量購入の資金にするのです。
うまくすれば利ざやで原資がふくらんでいく……はずでした。「お水基金」は若手編集者が担当して、
発注やら集計やらをバイトさんに頼んでいるらしく、先日バイトさんから編集部のみんなに資金繰りの
悲鳴のようなメールが届きました。
なんと、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すたびに50円ずつ貯金箱に入れることを怠っている
人がいる!? このメールをみて、応仁の乱のころからトレイルランしてるという伝説を持つ最長老が
憂いと叱咤のメールを全員に返信しました。
これを受けて対策が練られ、資金のショートが何らかの処置で解決されたとか、されなかったとか。
詳しいことは知りませんが、「お水基金」は何ごともなかったかのように存続している今日このごろ。
経費を特例で投入したのか、えらい人が自腹を切って補填したのか、わざわざ確かめるようなことは
してもろくなことがないのでしません。ほのぼのとした、ちょっといい話ですね。
そういえばコーヒーメーカーのほうも、いつのまにか編集部にまた設置されて、時おりバイトさんが
コーヒー豆の代金を1200円ほど徴収にきます。こちらは編集者がまわり持ちで負担して、何らかの
名目で経費として精算するやりかたになったとか、ならなかったとか。リーマンショック以前に一度
カットされた経費が、こういうカタチで復活するのは景気回復の兆しのようで、めでたいことですね。
あまりコーヒー飲まないけど快く立て替えて精算し、世の中にお金を回そうと思います。
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