サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

七人の魔女

2022年06月15日 | サカタだよ

オイルショックの頃にはもう、七人の魔女がささやいていた。「50年後には地球上の石油が枯渇してエネルギー危機が訪れるぞ」と。そろそろ50年たつ。石油は枯渇していない。七人の魔女がデマを流して石油価格を釣り上げてたんだ。それだけならば、まだいいが、魔女たちと裏でつながる悪党どもが「エネルギー危機に備えて原発を増やさねば乗り遅れるぞ」とデマを流して、結局ウクライナや福島などに大惨事を引き起こす元凶になった。

石油がなくなり文明が終わると教育されて育った昭和末期の子供たちは、しかしながら不思議なことに、ノストラダムスの大予言が外れて21世紀を迎えたらクルマが空を飛んでいると信じ込まされて大きくなった。燃料問題がどのように解決される予定なのか誰ひとり説明しなかったにもかかわらず、地上はリニアモーターカーが走り空はエアカーが自由に飛び回る。そんな未来都市がきらびやかに完成していると、誰もが信じて疑わなかった。

映像技術だけ進歩して、20世紀末の映画にはそんな未来都市がきらびやかというより猥雑に表現されることが増えたけど、こりゃ21世紀になってもリアルな街は昭和とたいして変わらないぞという諦めの映像表現だったように思える。それから四半世紀ほど時が流れても、あの頃と何も変化がない。通信機器が進化してフェイクな映像とリアルな現実の区別がつかなくなった。悪い方向の変化しかない。

2025年の大阪万博ではクルマが空を飛ぶなんて、古い夢が今さら知事のコロナ対策の失敗隠しに利用されたくらいだ。クルマが空を飛んだら失政による死者が帳消しにでもなるのか。昭和の子供は大人になって学んだ。エアカーなど飛ばない。なぜなら国の財政から投資や融資を吸い取って肥え太る輩が道路の利権を手放さないからだ。闇の勢力が全力で阻止してクルマに空を飛ばせはしない。

クルマが空を自由に飛ぶなんて、その空はどの省庁が管轄して整理や維持に努めるというのか? 財源は? 当然ながら有料でないと通行なんか認められない。用済みになった地上の道路も従来通りというか、従来以上にあやふやな公費でしっかり守る。道路は守る、空路は生かす。どっちもダメになるパターンが、過去に犯された過ちと何ら変わらない。燃料がいつまで保つかより、原子力の破綻がいつ訪れるか。そっちのほうが実際よっぽど恐ろしい。

エアカーは道路族の妨害で実現しないだろうけど、リニアモーターカーのほうは道路族の邪魔もないし、リニア族がいるから遅れに遅れて無駄な予算をかけ完成するかもしれない。リニアを動かす電気どうやって確保するんだろう? よしんばスピードがものすごくても、リモートでオンライン接続すれば時間と空間を超えていつでもどこでも誰とでも顔を見ながら話せる。そのときリニアは無用の長物でしかない。

昭和の古い未来は捨てなきゃ。

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