アザミの花を眺めていると入れ替わり立ち替わり
様々な昆虫がやって来ました。
すばしっこいホウジャクの仲間
大きな眼、くるりと丸めた口吻が愛らしい♪
胸が白い。。ヒメクロホウジャクかな
クマバチは全身花粉まみれ
砂糖衣をまとった豆菓子のようです
この小さなハチも花粉を撒き散らしながら花から花へ
このツチバチの仲間は大きくて迫力がありました
蝶は優雅なキアゲハに
チャバネセセリ
アザミはよほど美味しい蜜が出ているのでしょう、接写しても動きません
待ち伏せ型の生き物にアザミの花はよい狩場
咲き残りのテンニンソウではヒメアカタテハ
地面を歩いていたのはウラギンヒョウモン
産卵場所のスミレを探していたのでしょうか。
この日はチョウのペアにもたびたび出会い
キチョウに
ミドリヒョウモン
他にメスグロヒョウモンなどもいましたが撮り損ねました。
花粉を集めたり子孫を残すために活発に飛び交う生き物たちは
これから来る厳しい季節を知っているかのようでした。
愛らしいさえずりがする方を見上げると
ヤマガラがエゴノキの実をくわえていました。
森には初秋ならではの実りがたくさんあって
虫喰い痕だらけのサワフタギになっているのは
小さな青い実
葉はかなり食害を受けていて
初夏にシロシタホタルガが大発生したのかも。
こちらが6月末のサワフタギの花とシロシタホタルガの幼虫。
写真は2015年の岩手旅で西和賀の湯川沼周りで撮ったもの。
姉と歩いたその道で新鮮な熊の足跡を見て震え上がったのも懐かしい思い出です。
そういえばこの森でシロシタホタルガの成虫を見たことがない。
よく会う仲間のホタルガは6月と9月の年2化だそうですが
シロシタホタルガは年1化。
近所に食草のサワフタギはめったにないので
ここで来年の梅雨時に成虫を探してみよう♪
アブラチャンの実が大きくなって
ウメモドキの実も鈴なりでした。
ガマズミの実はイキイキ
楽しみにしていたツリバナの実は元気がありませんでした。
サンショウの実
ミヤマシキミなのかな
イヌガヤの実も熟し始めていました。
ヤマシャクヤクの実りもちらほら
初夏の清楚な花姿からは想像もつかない派手派手しさ
この時は暑くもなく寒くもない最高の散策日和でしたが
このところの冷え込みを思えばあっという間に秋が終わるかも。。
森が眠りにつく前に再訪せねば!晴れの休みが待ち遠しいです。
強風が吹き荒れた日。
病院帰りの母とともにイシミカワを探しに行きました。
遅い昼食を車の中で食べ、帽子のあご紐を締めていざ河原へ!
川を見下ろすと、若いアオサギが姿勢を低くして横風に耐えていました。
ススキ、セイタカアワダチソウ、カナムグラ、オオブタクサ。。
様々な草が密生しています。子供の頃はこんな草むらに潜り込んで
手足を傷だらけにしていましたっけ。
近所の水辺でずっと探しているのに見つけられないイシミカワ。
ここで数年前に見たことがあり期待していましたが
期待以上の大きな茂みがありました!来てよかった♪
イシミカワはタデ科のつる性一年草。毎年同じ場所にあるとは限りません。
まだ若い実が多く、色鮮やかになるのはこれからのよう。
後日また来よう!
他にも
タコノアシ♪
もう少ししたらゆでだこ色に染まるはず
シロバナサクラタデかな。群生していました。
アリ、アブ、ハチ、ハエ。小さな花に小さな昆虫が集まります。
大きなカマキリがいるよ~
イシミカワで騒ぐ私を横目に生き物を探す母。
じりじり時間をかけ茂みに消えてゆくカマキリ
危険をやりすごそうと動かないカナヘビも良いモデルさん
ウラナミシジミがたくさん飛んでいました。
強烈な陽射しの下ずっと風に吹かれ疲れましたが楽しかった!
季節の変わり目で本調子でない母にもよい刺激になったようです。
あまり風もなく雲多めながら気持ちよく晴れた朝。
初秋の彩りを探しあるくと
ミツバアケビに実りが!まだ裂けてはいませんでした。
春に花はたくさん見るものの実りを見ることは珍しい。
森の生き物たちのごちそうですね。
楽しみにしているコシオガマはまだ蕾。
この様子だと一週間以内に花盛りを迎えてしまうかも。
次回の教室日で間に合うかな?
10月最初の教室日でした。
ご見学の方もいらして参加者も多めだった前回の午前中とは違い
作品展でお客様にお持ちいただいたお菓子をいただきながらの
ゆったり制作。チケット制なので参加人数は定まりません。
午後は気温が上がりましたが清々しい制作日和。
芸術の秋が始まりました♪
たしか今頃だったはず。
毎年楽しみにしている花がいつもの場所に見あたらず
行ったり来たりしてようやくイヌセンブリに会えました。
保護のため張ってあるロープ越しに、星のようにきらめく花が
咲いているのが毎年見えたのに。
今年たった一株とは!激減しています。。
ゲンノショウコは他の草に負けず丈を伸ばしていました。
今年のノダケは見上げるばかり!
エンジ色の花にスズメバチがやってきていました。
オトコエシの花期は長いですね
いつもよりくっきり見える影を踏みながら水辺へゆくと
ツリフネソウがたくさん咲いていました。
花盛りのミゾソバにはとても小さなキマダラセセリ
あんなに飛び交っていたオオシオカラトンボの姿はなく水辺は寂しげ。
そういえば、前回聞いたセミの声はまったくしなかった。。
活気にあふれた夏が猛スピードで遠ざかってゆきます。
Hさんは秋色の山々を描かれました。
「深山の趣き」日本画 F6
色鮮やかに染まる木々、きらめく谷川、たちこめる朝霧。
神々しいまでの眺めを生き生きと濃密に表現されました。
混ざりあい響きあう色々は心地よく情趣にあふれています。
近づいてみました。
木々は種を意識してタッチを変え細やかに描きこんだのち
胡粉をかけて霞ませ、ふたたび描き起こす作業を繰り返し
ました。静かな中に熱さと瑞々しさが感じられる作品です。
どの作品も丁寧で緻密な作業が積み上げられているHさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のHさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
西の森には色々なトンボが飛んでいました。
目をうばわれたのはこのトンボ
この日の空のような澄んだ青色!
体型や大きさからよく見るオオアオイトトンボかな~と思ったのですが
胸横の印象が違う。腹端の白みも。。
ペアが連結して飛んでいるところも見ましたが
オオアオイトトンボとは明らかに違います。
帰宅してから検索し、オオアオイトトンボと似ている
コバネアオイトトンボ、アオイトトンボを比較検討した結果、
このとんぼはアオイトトンボのオスではないかと思いました。
同じ日に見たこちらは馴染みあるオオアオイトトンボ、
で合っているとおもいます。
オオアオイトトンボたちは水辺から離れたところにいました。
水辺にはこのルリボシヤンマらしき大きなトンボが2頭
グルグル飛び回っておりあらゆるトンボを追っ払っていました。
やっと接写できたのはアキアカネ
トリカブトのところでコノシメトンボのオス
アザミのところでコノシメトンボのメス
トンボではありませんが
アザミの葉にクサカゲロウの仲間
草むらに踏み込んだら不意を突かれて驚いていた大きなカマキリ
その時よけるのが大変なほどツマグロオオヨコバイが飛び交いました。
若いヤマアカガエルにも会えました♪
以前はカエルが多く短時間に多種類のヘビにも会えたのですが
この日は一度だけ。ナラ枯れ病の蔓延で急速に乾燥化の進む森。。
出会う生き物たちの顔ぶれも変わりました。
20日ぶりに歩く森にセミの声は無く、秋めいた風が吹いていました。
この時期ならではの花を探して野原を歩いていたら
イネ科の茎の先に長さ2cmほどの塊がついていました。
よくよく見ると矢印の先に種類の違う小さなクモが。
現場では右側のクモには気づかず撮影しそびれました。
左側のクモは
小さな卵のうを守る小さなオオトリノフンダマシでした。
背部についた朝露が苦労する母グモの汗のように見えます。
卵を産んだ後なので体はややしぼんでいます。
風に大きく揺れてもしっかり卵のうを抱きかかえていました。
この森でオオトリノフンダマシの卵のうが見られるのは
日光と風雨が直接当たらないような枝葉の茂る場所。
たまたま気付くのが高さ130-180cmぐらいのそんな場所というだけ
かもしれませんが、この朝出会った母グモの選んだ場所は珍しいと思いました。
この日は9月最後の教室日でした。
今までの成果を見ていただいた展示が終わったばかり。
気持ちも新たに、次回の作品展に向けて新作に取り組む方が多く
見学の方もいらして午前中は久々に賑やか!午前は制作風景を撮影できず
午後はAさんのお土産をいただきながらゆったり制作できました。
展示でお預かりした作品の返却などお昼過ぎまで動き回りましたが
食事後少し歩く時間はありました。
広場ではセイタカアワダチソウが見上げるばかりに育ち
ムモントックリバチでしょうか、腰の細い蜂がじっとしていました。
泥でトックリ型の巣を作って蛾の幼虫を詰め込み、
そこに卵を産み付けるというハチ。巣を作る所を見たいな。
トンボは翅の先端が茶色いコノシメトンボのメス
アキアカネのメスがモデルになってくれました。
秋になると数が増えてくるウラナミシジミ
ヤブマメのツルの先端で産卵する動き♪
後でウラナミシジミが腹端をくっつけていた辺りを見てみると
産みたて卵!白緑色で直径1mm弱でした。
眩しくてカメラの液晶画面は見えず、あてずっぽうに撮って
なんとか一枚、表面の形状がわかるものが。
湿度は低いのに暑い!久々に良い汗をかきました。