Nさんはなつかしい光景を描かれました。
『面 影』 日本画 F6
セピア調の画面の中に歯がはえ始めたばかりの赤ちゃん。モデルは
30数年前の息子さんです。ご機嫌な赤ちゃんの前には牛乳瓶や
パンがおぼろげに見え、赤ちゃんの笑顔からは愛情たっぷりに
見守るあたたかい家族の情景が鮮やかに浮かび上がってきます。
近づいてみました。
しっかりした鉛筆デッサンをもとに、的確な筆致を用いて
愛らしい赤ちゃんの自然な表情を力強く描き出されています。
伸びやかなタッチはこめられた思いや動き続ける時を巧みに
表して、笑い声や見えない色までも感じさせるのです。
枚数を重ねてなお新たな表現に挑戦されるNさん。次の作品も
楽しみですね。過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の
“作品集”の中のNさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。