京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

彼岸花遅れて

2010-09-27 21:45:16 | 季節のことば
丁度お彼岸の頃に咲く彼岸花も今年は少々遅れていましたが…

     
     神代植物公園の水生植物園では稲を栽培しています。その水田の土手に
     彼岸花が群生していますが、今年は1週間花が遅れているそうです。

         
         ヒガンバナ:ヒガンバナ科中国原産
         別名の曼珠沙華は仏典に由来し、天上に咲く花という意味。
         日本には有史以前からあったようです。


実がならないことや、根にアルカロイドという毒性があることや、
墓地によく咲くことなどから忌み嫌われていたのですが…
この頃は庭にわざわざ植える愛好家も増えました。

         
         ちょっと複雑な花のようですが、リボンのようにねじれた細い
         花びらは6枚、長い1本の雌しべと6本の雄しべが水引細工の
         ようにピンと反り返っています。


1本の茎のテッペンに普通は6個の花を付けます。
見事な造形です。

         
         公園の本園の中にもヒガンバナ園がありますが、まだ蕾が多く、
         いつもなら花は10月初旬に咲き終わり、葉が出始めます。

              
              植物園の中の小さなあぜ道ですが、黄金色に実った稲と
              真っ赤な彼岸花は日本の秋の原風景です。

           燃えうつることなく燃ゆる彼岸花  桔梗きちかう
           曼珠沙華燃えて棚田の道細し    高濱年尾