電話

電話を着拒した。
相手はF社の営業である。
何度言ってもメールやLINEは使わず、留守電に「電話ほしい」だけだ。
要件すら言わない。

100歩譲って、要件があれば掛けなおす事もある。
過去に私が施工した件のクレーム、手直しもあるかもしれない。
急を要する可能性もある。

が、掛けなおさなくても、数日おきに電話がある。
「数日おき」だから急用では無いだろうし、要件を言わないレベルの内容なのだろう。

これでF社との取引に支障が出ても構わない。
（アイツにそんな権力は無いだろうが）

一つ考えられるのは、メールなど「履歴が残る事」を避けている可能性だ。
もしかすると、社内で上司がチェックできる仕組みかもしれない。
「上司に知られたら困る内容」という事だ。

それなら、なおの事、取り次げない。
面倒な話はお断りだ。

9000円

昨晩、居酒屋で使った金額は9000円（弱）
一人の金額である。
贅沢に3800円の刺身盛り合わせを頼んだことが大きい。

20代の頃、仲が良かったKちゃん（女性）と毎晩のように呑みあるいていたが、ボトルキープもあり、1ヶ月で10万くらいの出費だった。
3～4回に1回、Kちゃんの驕りもあった。
ちなみにKちゃんは1～2歳年上で、同世代の女性の中では高給取りだったと思う。
と言ってもOLさんの給料だから、推して知るべしである。
私も高給では無かったが、20代の一人暮らしであれば、10万くらいの出費は問題なかった。
キャバクラや風俗に比べれば、健全な使い方だっただろう。

数年前、売上が急減した時期に家族旅行に行ったのだが、600円の有料駐車場がもったいなくて、10分近く歩いた先の町営駐車場に入れた。
急な雨に祟られ、ずぶ濡れになってしまった時、600円をケチった事を後悔した。
さらに、こどもが食べたがった1200円のカレーライスも食べさせてあげられなかった。
悲しく、惨めだった。

当時なら、9000円なんてもってのほかだっただろう。
今だって9000円は大金だ。
刺身の盛り合わせも、それほど珍しいものでもないし、美味でもなかった。
スーパーで1000円出せば十分食べられるレベルだ。
（店に不満はないし、適正価格だと思っているが）

9000円を支払いながら、家族に申し訳ないと感じた。
こんど、家族みんなで旨いものを食べよう。
値段なんて気にしなくていいから。